高電圧工学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 高電圧工学
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高電圧・絶縁工学 著者:小崎 正光 発行所:オーム社/参考書:新高電圧工学 著者:坂本三郎,田頭博昭 発行所:朝倉書 ,参考書:高電圧工学 著者:植月唯夫他 発行所:コロナ社
担当教員 佐々木 敦

到達目標

(1) 気体の放電理論,液体・固体の絶縁破壊現象が理解できる.
(2) 高電圧の発生装置と測定技法が理解できる.
(3) 高電圧を応用した機器の原理が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1気体の放電理論,液体・固体の絶縁破壊現象が詳細に理解できる.気体の放電理論,液体・固体の絶縁破壊現象の詳細が概ね理解できる.気体の放電理論,液体・固体の絶縁破壊現象の基本が理解できない.
評価項目2高電圧の発生装置と測定技法が完全に理解できる.高電圧の発生装置と測定技法が概ね理解できる.高電圧の発生装置と測定技法の基本が理解できない.
評価項目3高電圧を応用した機器の原理を詳細に理解できる.高電圧を応用した機器の原理が概ね理解できる.高電圧を応用した機器の原理の基本が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気エネルギーを安全に利用し,電気機器の絶縁設計のために必要な絶縁破壊現象を理解し,これに関連する高電圧発生装置,高電圧測定の専門的な知識・技術を学ぶ.
また,高電圧を利用した機器についても学習する.
授業の進め方・方法:
微分方程式,等比級数等の数学,電気回路等の基礎知識を必要とする.
演習課題等を課すので,指示に従って確実に提出すること.
前関連科目:電気回路・電子工学 後関連科目:プラズマ工学
合否判定:2回の定期試験の平均が60点を超えていること.
最終評価:2回の定期試験の平均とする.
再試験の判定:再試験で60点を超えている場合に合格とする.
注意点:
放電理論はまだ未知の点が多いので,放電破壊の現象をよく理解するように努めること.
自学自習として教科書および参考書の問題を行うこと.
電験の認定に必要な科目である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 高電圧現象の基礎 1
粒子の衝突課程について理解できる.
2週 高電圧現象の基礎 2 粒子の衝突課程について理解できる.
3週 気体の絶縁破壊理論 1 タウンゼント理論が理解できる.
4週 気体の絶縁破壊理論 2 ストリーマ理論が理解できる.
5週 気体の絶縁破壊特性 1 コロナ,グロー,アーク放電現象が理解できる.
6週 気体の絶縁破壊特性 2 真空中の放電理論が理解できる.
7週 気体の絶縁破壊特性 3 高周波放電理論が理解できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 高電圧発生装置 1 交流高電圧発生装置が理解できる.
10週 高電圧発生装置 2 直流高電圧発生装置が理解できる.
11週 高電圧発生装置 3 インパルス高電圧発生装置が理解できる.
12週 高電圧測定 1 交流,直流高電圧測定技術が理解できる.
13週 高電圧測定 2 インパルス高電圧発生装置が理解できる.
14週 高電圧応用 1 X線装置,電気集塵機などの高電圧応用機器の原理が理解できる.
15週 高電圧応用 2 X線装置,電気集塵機などの高電圧応用機器の原理が理解できる.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。3
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000