電気計測

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気計測
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 計測と制御シリーズ「電子計測」(森北出版)岩崎俊著
担当教員 佐藤 英樹

到達目標

1. 計測方法の分類(アナログ計測/ディジタル計測、計測用機器と電子計測システム)を説明できる。        
2. 各種検出器、センサの原理および測定量の伝送と変換が理解できる。
3. 各種電気量(電圧、電流、電力、インピーダンス)を測定する計測器の原理を説明できる。 
4. 波形、周波数、スペクトラムの計測原理を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測方法を、アナログ計測/ディジタル計測、計測用機器と電子計測システムについて分類できる。アナログ計測/ディジタル計測、計測用機器と電子計測システムについて説明できる。アナログ計測/ディジタル計測、計測用機器と電子計測システムについて概念を説明できない。
評価項目2各種検出器、センサの原理および測定量の伝送と変換が理解できる。各種検出器、センサの原理および測定量の伝送と変換が説明できる。各種検出器、センサの原理および測定量の伝送と変換の概念が説明できない。
評価項目3各種電気量(電圧、電流、電力、インピーダンス)を測定する計測器の原理を理解し、電力、インピーダンス等の計算ができる。 各種電気量(電圧、電流、電力、インピーダンス)を測定する計測器の原理を説明できる。 各種電気量(電圧、電流、電力、インピーダンス)を測定する計測器の概念を説明できない。 
評価項目4波形、周波数、スペクトラムの計測原理を理解し、計測器定格から適切な測定器を選定できる。波形、周波数、スペクトラムの計測原理を説明できる波形、周波数、スペクトラムの計測の概念を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気系技術者が設計、試験、運用等の実務の場で電気量等を測定するときに必要となる計測技術の基礎知識と技術について学習する。設計・試験・運用の実務現場で使用する各種計測機器は多岐にわたり、計測機器の高機能化・高性能化が進んでいる。電気系技術者がこれらの要求に対応し、適切な計測システムを組み、各種電気電子系計測を行うためには「電気計測」が必須の基礎知識である。
授業の進め方・方法:
講義中心であり、授業を進めるにあたっては「電気回路を充分理解していること」、「電磁気学の基礎を理解していること」が求められる。
授業でのノート作成は必須であり、各自の自習を重視して学習を進める。併せて、各自の卒業研究で使用する計測機器を見極め、実際に測定を行うことで測定原理および電気計測に対する理解を深める。
前関連科目:電気回路Ⅰ、電子工学、電子回路、電気工学実験Ⅰ~V  後関連科目:電気工学実験Ⅳ、卒業研究
合否判定:2回の定期試験の結果の平均が60点を超えていること。
成績評価方法:2回の定期試験の結果の平均(100%)と授業参加の積極性等の評価(±10%)の合計。ただし、最終評価の最高点は100点とする。
再試判定:60点を超えていることを持って再試判定を行う。
注意点:
「電気計測」は授業で基礎知識を学び、各種電気計測機器の取り扱いについては電気工学実験Ⅰ~Vで実習し、計測の応用は各自の卒業研究で完結するが、これで充分とは言えない。以下に示す文献を参考に、教科書「電子計測」でカバーできていない計測原理についても自学自習に努めること。
①電気・電子計測入門(森北・阿部著)、②電気・電子計測入門(実教出版・中本著)、③電気電子計測(数理工学社・廣瀨著)、④電磁気計測(電気学会)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.ガイダンス、電子計測システム 計測システムについて理解できる
2週 2.測定量の検出(第1回) 各種検出器、センサについて理解できる
3週 2.測定量の検出(第2回) 各種検出器、センサについて理解できる
4週 3.測定量の伝送と変換(第1回) 伝送路特性が理解できる
5週 3.測定量の伝送と変換(第2回) 伝送路特性が理解できる
6週 4.電圧計、電流計、電力計(第1回) 電圧・電流・電力計測の原理が理解できる
7週 4.電圧計、電流計、電力計(第2回) 電圧・電流・電力計測の原理が理解できる
8週 (中間試験) (中間試験)
4thQ
9週 5.インピーダンス計測(第1回) インピーダンス計測が理解できる
10週 5.インピーダンス計測(第2回) インピーダンス計測が理解できる
11週 6.波形観測(第1回) オシロスコープの原理が理解できる
12週 6.波形観測(第2回) オシロスコープの原理が理解できる
13週 7.周波数測定(第1回) 各種周波数計測の原理が理解できる
14週 7.周波数測定(第2回) 各種周波数計測の原理が理解できる
15週 8.スペクトル計測 スペクトラムアナライザーの原理が理解できる
16週 (期末試験) (期末試験)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000