電子回路I

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子回路I
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路 大類重範 日本理工出版会参考書:入門電子回路 アナログ編家村道雄他 オーム社,電子回路基礎 池田誠 数理工学社電子回路の基礎 堀桂太郎 電気書院
担当教員 谷 尭尚

到達目標

1.ダイオード回路の設計ができる
2.トランジスタ増幅回路の設計および特性解析ができる
3.FET増幅回路の設計ができる
4.負帰還増幅回路の設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1ダイオードの特性を理解して回路の設計ができるダイオードの特性を理解して基本的な回路の設計ができる与えられたダイオード回路の各部の値を求めることができない
到達目標2トランジスタの特性を理解して回路の設計および解析ができるトランジスタの特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられたトランジスタ回路の各部の値を求めることができない
到達目標3FETの特性を理解して回路の設計および解析ができるFETの特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられたFET回路の各部の値を求めることができない
到達目標4負帰還増幅回路の特性を理解して回路の設計および解析ができる負帰還増幅回路の特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられた負帰還増幅回路の各部の値を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義では,3学年の電子工学で学んだ電子素子を用い,増幅回路や発振回路が構成できることを学ぶ.この科目は,応用科目であるが5学年の電子回路,5学年の電気工学実験Ⅴに関連する.
前関連科目:電子工学
後関連科目:電子回路,電気工学実験Ⅳ
授業の進め方・方法:
講義形式で行うが,授業の中に演習時間を多くもうけている
定期試験 100% 授業態度 ±10%
合否判定:4回の定期試験の結果の平均が60点以上
最終評価:4回の定期試験の結果の平均(100%)と授業態度(±10%)との合計
再試験の合否判定:60点以上
注意点:
1学年の数学,電気回路,2学年の数学,電気回路,3学年の電気回路,電子工学に関する知識を基礎とする.授業中演習を行うので,積極的に取り組むこと.家庭においても同様の課題を解く習慣をつけること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,半導体の性質,pn接合ダイオードとその特性 半導体の特性を説明できる
ダイオードの特性と動作点の意味を説明できる.
2週 トランジスタの基本回路 トランジスタの基本回路の特性を説明できる.
3週 トランジスタの増幅作用 トランジスタの増幅の仕組みを説明できる.
4週 トランジスタのバイアスと動作点 トランジスタのバイアス回路の設計ができる.
5週 トランジスタ増幅器の安定度 安定度の説明ができ,計算ができる.
6週 直流負荷線と交流負荷線 増幅器への信号の加え方と取り出し方が説明でき,設計できる.
7週 中間試験
8週 トランジスタの増幅回路と等価回路1 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
4thQ
9週 トランジスタの増幅回路と等価回路2 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
10週 トランジスタの増幅回路と等価回路3 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
11週 増幅度とデシベル 各種デシベルの計算ができる.
12週 電界効果トランジスタ1 電界効果トランジスタを用いた回路のバイアス計算ができる.
13週 電界効果トランジスタ2 電界効果トランジスタを用いた回路の増幅度の計算ができる.
14週 電界効果トランジスタ3 電界効果トランジスタを用いた回路の増幅度の計算ができる.
15週 負帰還増幅回路 帰還回路の特性を説明できる.
また,回路の計算ができる.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4
電子工学電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000±1000100
分野横断的能力0000000