言語と社会(ドイツ語)

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 言語と社会(ドイツ語)
科目番号 0047 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ★ 教科書 :山路朝彦『ゼロから始める 書き込み式ドイツ語BOOK』(成美堂出版) ☆ 参考書 :雨宮紫苑『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書)、熊谷徹『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか』(青春新書)、三好範英『ドイツリスク 「夢見る政治」が引き起こす混乱』(光文社新書)。
担当教員 細見 佳子,池田 裕輔

到達目標

1.ドイツ語の初歩的能力を獲得し、簡単な会話や作文ができる。                                             2.ドイツおよび(オーストリアやスイスといった)ドイツ語圏の日常生活の概要を理解、日本との相違点について理解するだけでなく、説明・議論することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1構文の枠構造、過去完了を含むドイツ語の初歩的な運用能力を獲得し、簡単な会話や作文ができる。動詞の現在人称変化、主語、動詞、目的語の見極め、格変化とその役割を理解し、挨拶程度の会話と作文ができる。ドイツ語の初歩的な事項を理解・習得できていない(最低でも動詞の現在人称変化を理解・習得できていない)。
評価項目2ドイツおよびドイツ語圏と日本の日常生活のあいだの相違を理解、説明・議論できるだけでなく、実際の生活場面において、それぞれの長所を取り入れることができる。ドイツおよびドイツ語圏と日本の日常生活のあいだの相違を理解、説明できる。ドイツおよびドイツ語圏と日本の日常生活のあいだの相違を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
ドイツ語やドイツ文化についてはじめて学ばれる方が殆どかと思います。本授業では、ごく初歩的なドイツ語の運用能力の獲得を目標とし、併せて、ドイツおよびドイツ語圏と日本の日常生活の相違について皆さんと一緒に考えていきます。(教科書の名前もそうであるように)ゼロから、気楽にはじめてみましょう。


授業の進め方・方法:
発音や暗唱、ごく簡単な作文の練習などをおこなう。また、ドイツおよびドイツ語圏と日本の日常生活の相違に関しては、参考書を中心に、プリントや映像資料を用いつつ講義し、みなさんと一緒に議論をおこなう。
合否判定 : 定期試験(前期50%+後期50%)の平均が60点以上を合格とする。
最終評価 : 合否判定点 ± その他の評価点(±10点)。※ その他の評価点では、特に授業内で取り組んでもらう作文等の小課題の内容を評価し、また、積極的な授業・議論への取り組みをプラス評価、私語や居眠りなどをマイナス評価として扱います(ただし,最終評価の最高点は100点,最低点は60点とします)。    再試験 : 不合格の場合には再試験・課題提出を求め、60点以上を合格とする。最終評価は60点とする。
関連科目:英語、歴史総合、歴史と文化、現代社会                             
注意点:
特にありません。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入 ドイツ語で挨拶ができる。ドイツ語やドイツ語圏の日常生活について興味が持てる。
2週 アルファベットと発音 アルファベットの読み方と(英語と比べてかなり簡単に習得できる)ドイツ語単語の発音ができる。
3週 数字とお金 (旅行する際には、お店でお金をごまかされない為に必須な)ドイツ語での数字とお金の発音・表現を習得する。
4週 簡単なドイツ語の定型表現 旅行や日常生活で良く用いる幾つかの定型表現を習得、それを用いたごく簡単な会話ができる。
5週 ドイツ語の文法的特徴 ドイツ語が持つ文法的特徴について、その概要を簡単に理解できる。
6週 ドイツと日本-日常生活の相違① ドイツでの電車・パス・タクシーの乗り方や友人関係の特徴を理解し、日本との違いを説明できる。
7週 動詞の現在人称変化① ドイツ語の規則動詞およびsein(英語のbe)とhaben(英語のhave)動詞の現在人称変化を理解する。
8週 動詞の現在人称変化② ドイツ語の規則動詞およびsein(英語のbe)とhaben(英語のhave)動詞の現在人称変化を習得、それを用いたごく簡単な作文ができる。
2ndQ
9週 ドイツ語の基礎単語① 月や曜日、体の部位、職業等、ごく基礎的な単語を習得し、それを用いたごく簡単な会話や作文ができる。
10週 格変化① ドイツ語の格変化について簡単な理解をもつことができる。
11週 格変化② ドイツ語の格変化が持つ役割を理解することができる。
12週 格変化③ ドイツ語の格変化を用いて、ごく簡単な作文ができる。
13週 ドイツと日本-日常生活の相違② 日本人や日本文化が、ドイツ語圏でどのように理解(誤解)されているのか、その概要について理解・説明できる。
14週 人称代名詞① ドイツ語の人称代名詞について簡単な理解をもつことができる。
15週 人称代名詞②+前期のまとめ ドイツ語の人称代名詞を用いて、ごく簡単な会話や作文ができる。前期の授業内容を習得している。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 前期の復習 前期に学習した内容が習得できている。
2週 疑問文 ドイツ語の疑問視および疑問文の作り方が理解でき、簡単な会話や作文ができる。
3週 前置詞① ドイツ語の前置詞とその役割が理解できる。
4週 前置詞② ドイツ語の前置詞を用いて、ごく簡単な会話や作文ができる。
5週 ドイツ語の基礎単語② ドイツ語での国の名前や食べ物の名前など、基礎的な単語を習得し、それを用いたごく簡単な会話や作文ができる。
6週 ドイツと日本-日常生活の相違③ ドイツの学校制度について理解し、日本との(極めて大きな)相違を理解、説明できる。
7週 比較級 ドイツ語の比較級が理解でき、それを用いたごく簡単な会話や作文ができる。
8週 命令文 ドイツ語の命令形・命令文が理解でき、それを用いたごく簡単な会話や作文ができる。
4thQ
9週 不規則動詞と冠詞類 ドイツ語の不規則動詞および冠詞類について理解し、ごく簡単な会話や作文ができる。
10週 話法の助動詞 ドイツ語の話法の助動詞について、その役割が理解でき、ごく簡単な会話や作文ができる。
11週 未来形と過去形 ドイツ語の未来形と過去形を用いて、ごく簡単な会話や作文ができる。
12週 ドイツと日本-日常生活の相違④ ドイツでの労働の実態(働き方の実態)について簡単に理解し、日本との(極めて大きな)相違について理解、説明ができる。
13週 過去完了① ドイツ語の過去完了について理解できる。
14週 過去完了② ドイツ語の過去完了を用いて、ごく簡単な会話や作文ができる。
15週 これまでの文法事項の総復習 これまで学習した文法事項を用いて、ごく簡単な会話や作文ができる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100