科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 英語
科目番号 0052 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:
①Eラーニング教材「NetAcademy Next」「TOEIC L and Rテスト500点突破コース」(アルク);
②『新TOEIC TEST 出る順で学ぶ ボキャブラリー990 』(講談社);
③その他配布物
参考書:TOEIC公式問題集(ETS)
担当教員 林 幸利,菅原 崇

到達目標

高専では4年次に進学、就職それぞれの将来に向け本格的に対策を取ることが通例である。特に英語に関しては、編入学試験、就職活動において応募者の実力を測る尺度としてTOEICテスト(Listening and Reading)が現在主流となっている。そこで、3~4年次の2年間という長期的なスコアアップ計画の中で、3年次ではそのファーストステップして、TOEICに必要となる「語彙力」の向上、本番を想定した問題を使用した「基本的な英文法知識」(特に短文リスニング・リーディング)の強化の2点を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1リスニングにおいて、英文の内容を十全に理解できる。リスニングにおいて、ある程度英文の内容を理解できる。リスニングにおいて、概要さえ理解できない。
評価項目2リーディングにおいて、英文の内容を十全に理解できる。リーディングにおいて、ある程度英文の内容を理解できる。リーディングにおいて、概要さえ理解できない。
評価項目3TOEICに必要な英単語・熟語十全に理解できる。TOEICに必要な英単語・熟語をある程度理解できる。TOEICに必要な英単語・熟語を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・TOEICテストにおいてスコアを100点アップさせるためには200~300時間の学習時間を要する。当該時間の中で行うのは主に「模擬問題を繰り返し解答するし、類似表現・類似文脈に対応する力をつける」「定期的にIP試験や本試験にチャレンジする(例:3ヵ月に1回のペース)」など、本番のTOEICをより意識した反復訓練である。それらを4年次に集中的に行うために、3年次では、より前提的で基礎的な「単語・熟語」「基本的な英文法の理解・強化」を主な目的とした授業を展開する。
授業の進め方・方法:
・本授業では、eラーニング教材を通じてTOEICにおける基本的な解法を把握(前期中間試験まで)、その後、TOEICテストと同形式の模試を「解答」→「採点し自己の実力を客観視」→「各問題で不正解であった問題、理解が不十分であったパートを把握、克服する」という作業を繰り返す。併せて、それらの合間にTOEICテストにおいて必須の単語・熟語を家庭学習で記憶してきたかを試す「単語テスト」を実施する。
・本授業の定期試験における出題の割合は以下の通りである。
  TOEICに準拠した問題(初見):50%
  単語・熟語(学習済みの範囲から):50%                                   
○「3年英語」の評価方法について
・3年次、菅原を含む2名の英語教員によるそれぞれの授業の成績の平均点を3年「英語」の全体的な成績とする(60点以上で合格)。
○「英語」の再試験について
3年「英語」の評価で合格点に達しなかった者、本授業で合格点に達しなかった者を対象に、適宜定期試験直後、学期末、学年末などの時期に再試を実施する。ただし、受験するのは、定期試験の平均点が60点未満だった教員の再試験だけである。
注意点:
・前期中間試験までにNetAcademy Next 「TOEIC L and Rテスト500点突破コース」内の「Stage 1 and 2」を完遂しなければならない。「完遂・未完遂」で評価、本授業前期中間成績の6分の1に該当する。
・「単語テスト」のため、家庭での単語学習は必須である(「単語テスト」の成績は定期試験の2分の1の重み)。
・各模試後に不正解であった問題を中心に復習する。そのため毎回辞書を必携すること(電子辞書・紙の辞書の区別はしない)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(本授業並びにTOEICについて)
NetAcademy Next 「Stage 1 and 2」実施1
TOEICテストの全容を理解する。
TOEICで問われる基本的な学習項目を理解する。
2週 TOEIC模擬試験1(前半)
本番に準じたTOEIC模試前半(リスニングパート・リーディングパート前半)を解答する。
3週 TOEIC模擬試験1(後半)
採点、換算点算出
本番に準じたTOEI模試後半(リーディングパート後半)を解答する。
結果を採点し、自身の実力を客観視する。
4週 TOEIC模擬試験1 復習
NetAcademy Next 「Stage 1 and 2」実施2
模試にて理解が不十分であった問題を復習する。
TOEICで問われる基本的な学習項目を理解する。
5週 単語テスト(1-100) 家庭学習で記憶できた / できなかった表現を把握する。
6週 NetAcademy Next 「Stage 1 and 2」実施3 TOEICで問われる基本的な学習項目を理解する。
7週 前期中間試験に向けて確認, 対策 前期中間試験に向けて学習した内容を確認
8週 前期中間試験(TOEIC準拠問題+単語101-200)
2ndQ
9週 前期中間試験内容確認 前期中間試験の内容を確認し、自身の学習成果を把握する。
10週 TOEIC模擬試験2(前半) 本番に準じたTOEIC模試前半(リスニングパート・リーディングパート前半)を解答する。
11週 TOEIC模擬試験2(後半)
採点, 換算点産出
本番に準じたTOEIC模試後半(リーディングパート後半)を解答する。
結果を採点し、自身の実力を客観視する。
12週 TOEIC模擬試験2 復習
模試にて理解が不十分であった問題を復習する。
13週 単語テスト(201-300) 模試にて理解が不十分であったリーディングパート問題を復習する。
14週 NetAcademy Next「ハーフサイズ模試1」 60分サイズ、500点レベルのTOEIC模試で自身の達成度を見極める。
15週 前期期末試験に向けて確認, 対策 前期期末試験に向けて学習した内容を確認
16週 前期期末試験実施(TOEIC準拠問題+単語301-400)
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 後期の学習内容について確認
2週 TOEIC模擬試験3(前半) 本番に準じたTOEIC模試前半(リスニングパート・リーディングパート前半)を解答する。
3週 TOEIC模擬試験3(後半)
採点, 換算点産出
本番に準じたTOEIC模試後半(リーディングパート後半)を解答する。
結果を採点し、自身の実力を客観視する。
4週 TOEIC模擬試験3 復習 模試にて理解が不十分であった問題を復習する。
5週 単語テスト(401-500) 家庭学習で記憶できた / できなかった表現を把握する。
6週 NetAcademy Next「ハーフサイズ模試2」 60分サイズ、500点レベルのTOEIC模試で自身の達成度を見極める。
7週 後期中間試験に向けて確認, 対策 後期中間試験に向けて学習した内容を確認
8週 後期中間試験(TOEIC準拠問題+単語501-600)
4thQ
9週 後期中間試験内容確認 後期中間試験の内容を確認し、自身の学習成果を把握する。
10週 TOEIC模擬試験4(前半) 本番に準じたTOEIC模試前半(リスニングパート・リーディングパート前半)を解答する。
11週 TOEIC模擬試験4(後半) 本番に準じたTOEI模試後半(リーディングパート後半)を解答する。
結果を採点し、自身の実力を客観視する。
12週 TOEIC模擬試験4 復習 模試にて理解が不十分であったリスニングパート問題を復習する。
13週 単語テスト(601-700) 家庭学習で記憶できた / できなかった表現を把握する。
14週 後期期末試験に向けて確認, 対策 後期期末試験に向けて学習した内容を確認
15週 後期期末試験に向けて確認, 対策 後期期末試験に向けて学習した内容を確認
16週 後期期末試験実施(TOEIC準拠問題+単語701-800)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15,後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14,後15
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15,後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14,後15
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15,後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14,後15
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,前15,後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14,後15

評価割合

前期中間前期期末後期中間後期期末合計
総合評価割合150150150150600
定期試験75100100100375
単語テスト50505050200
NetAcademy Next 実施状況2500025