到達目標
目的:これから社会のなかで生活するにあたって必要となる批判的思考や問題設定の実地訓練をおこなう。
到達目標1:哲学や思想に関する正確な知識を身に着けたうえで、批判的に思考し、また、自分なりの仕方で様々な問いを立てることができる。
到達目標2:哲学・思想の知識をもとに、自身の考えを論理的かつ説得的に表現することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 哲学・思想に関する知識を正確に身に着けて、批判的に思考するだけでなく、自分なりの仕方で問いを立てることができる。 | 哲学や思想に関する知識を正確に身に着けて、批判的に思考することができる。 | 哲学や思想に関する知識を身に着けておらず、また、批判的に思考することができない。 |
評価項目2 | 哲学・思想の知識をもとに、自身の考えを論理的かつ説得的に表現することができる。 | 哲学・思想の知識をもとに、自身の考えを表現することができる。 | 哲学・思想の知識をもとに、自身の考えを表現することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
高等学校公民科での「倫理」という教科は、その名前に反して、「倫理(≒道徳)」を教えるなどという大仰な教科では一切ありません。むしろ、大学であれば「哲学(史)」や「思想(史)」といった授業名がつく内容です。人間は、「本能」ともいえる素朴な「一階の欲求」(「ゲームしたい」、「お菓子ばかり食べたい」、「寮で大騒ぎしたい」etc.)だけでなく、それと対立する「頭・思考」、つまりメタ的な「二階の欲求」(「テストが近いからゲームはしない」、「太るのでお菓子は我慢する」、「寮生会に怒られるので部屋で自習しよう」etc.)」を持つことができます(これは、人間が「本能の奴隷」ではなく、「自由」に生きる為の最低条件です)。われわれは普段から、「二階の欲求」を(うまくいけば)複雑に使いこなしたり、(殆どの場合)振り回されたりしていますが、一般に「悩み(事)」と呼ばれるものは、「一階」と「二階の欲求」が対立しているか(上述の例を参照)、あるいは、「二階の欲求」そのものが矛盾や機能不全をおこしてうまく機能していないことに原因があります(具体例を考えてみてください)。「哲学」や「思想」は、言ってしまえば、こういった「一階vs二階」の闘いや、うまく機能しない「二階の欲求」を理論的に解明する営み、学問です(その「解決策」なるものを安易に提供するものではありません)。よって、本授業の目的・到達目標は、「哲学・思想」の歴史を手引きとすることで、実際に、自分の頭で考えて「二階の欲求」(「思考」)ために必要な最低限の知識を獲得し、更に「思考」の訓練をすることにあります。
授業の進め方・方法:
基礎知識に関する講義をおこない、そのうえで、講義内容に基づいたワークや討論をおこなう。
合否判定: 定期試験(前期末試験&後期末試験)(80%) + 課題学習(20%) ≧ 60点
合否判定点=最終評価点
不合格者については,再試験・課題学習の評価が60点以上であれば合格とする。
・必要な用具:教科書、資料集およびノートは毎回必ず持ってくること。
・前提となる知識:中学校の社会科の知識
・関連科目:公共A、公共B
注意点:
特になし。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
哲学(的訓練)とは? |
一年を通じておこなう、哲学的訓練の進め方を、ワークを通じて体験することを通じて、授業の進め方やルールを理解するだけでなく、自身の考えを表現することができる。
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3週 |
ギリシア思想① |
古代ギリシアの思想に関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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4週 |
ギリシア思想② |
同上。
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5週 |
ギリシア思想③ |
同上。
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6週 |
ギリシア思想④ |
同上。
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7週 |
ギリシア思想⑤ |
同上。
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8週 |
これまでのまとめ |
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2ndQ |
9週 |
キリスト教① |
キリスト教に関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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10週 |
キリスト教② |
同上。
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11週 |
キリスト教③ |
同上。
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12週 |
イスラーム |
イスラームに関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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13週 |
仏教① |
仏教に関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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14週 |
仏教② |
同上。
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15週 |
これまでのまとめ |
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
近代思想の成り立ち① |
近代思想とその成り立ちに関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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2週 |
近代思想の成り立ち② |
同上。
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3週 |
近代思想の展開① |
近代思想の展開に関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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4週 |
近代思想の展開② |
同上。
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5週 |
近代思想の展開③ |
同上。
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6週 |
近代思想の展開④ |
同上。
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7週 |
近代思想の展開⑤ |
同上。
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8週 |
これまでのまとめ |
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4thQ |
9週 |
現代思想の成り立ち① |
現代思想の成り立ちに関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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10週 |
現代思想の成り立ち② |
同上。
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11週 |
現代思想の展開① |
現代思想の展開に関する基礎知識を獲得し、批判的に思考し、、また、自身の考えを表現することができる。
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12週 |
現代思想の展開② |
同上。
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13週 |
現代思想の展開③ |
同上。
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14週 |
現代思想の展開④ |
同上。
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15週 |
これまでのまとめ |
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16週 |
後期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |