回路設計基礎演習

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 回路設計基礎演習
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学分野 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電子回路の実「しくみ」と「基本」,小峯他,技術評論社(2007)
担当教員 髙 義礼

到達目標

評価項目1:電子回路シミュレータを使って,与えられた回路の特性を測定できる.
評価項目2:簡単な回路を設計し回路の特性を測定できる.
評価項目3:回路実験を元に,レポートが作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電子回路シミュレータを使って,複雑な回路の特性を測定できる.電子回路シミュレータを使って,与えられた回路の特性を測定できる.電子回路シミュレータの使用方法を理解していない.
評価項目2与えられた回路を設計し回路の特性を測定できる.回路を設計し回路の特性を測定できる.回路の特性を測定できない
評価項目3回路実験を元に,適切な図表を用いてレポートが作成できる.回路実験を元に,レポートが作成できる.実験結果を報告できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路Iや電子工学総合演習の講義で学んだ,直流回路,交流回路の動作を電子回路
シミュレータを使って,体験的に学習する.また,シミュレーションだけでなく,実際
の実験器具の使い方も学ぶ.さらに,簡単な回路を回路設計CADを使って設計・製作
し,回路の特性を測定を行い,実験レポートを提出する.
授業の進め方・方法:
オームの法則,ブリッジ回路,交流波形と実効値,測定器の周波数特性,ダイオード回路について実験をおこなう.あわせて回路シミュレータの使い方も学ぶ.
実験レポート(70%)+実験技術(20%)±実験態度(10%)の評価配分で評価し,
100点満点中60点以上を合格とする.
ただし,課題として与えられたレポートを全て提出しなければ,不合格とする.
注意点:
回路設計に必要な演習はHR教室で行い,電子回路シミュレータによるシミュレーショ
ンは情報処理センター1でおこなう.また,電子応用実験室で実際の回路製作を行う.
演習では,電気回路Iや電子工学総合演習で学んだ知識が必要となる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電流計と電圧計の使い方 簡単な回路を製作し,測定機器を使って特性を測定できる.
2週 電流計と電圧計の使い方 簡単な回路を製作し,測定機器を使って特性を測定できる.
3週 オシロスコープの使い方 簡単な回路を製作し,測定機器を使って特性を測定できる.
4週 電子部品のしくみ 簡単な回路を製作し,測定機器を使って特性を測定できる.
5週 直流回路の解析 ・電子回路シミュレータを使って,直流回路のシミュレーションができ
る.
6週 直流回路の解析 ・電子回路シミュレータを使って,直流回路のシミュレーションができ
る.
7週 直流回路の解析 電子回路シミュレータを使って,直流回路の特性を測定できる.
8週 交流回路の解析 電子回路シミュレータを使って,交流回路のシミュレーションができ
る.
2ndQ
9週 交流回路の解析 電子回路シミュレータを使って,交流回路の特性を測定できる.
10週 回路設計CADを使った直流回路の設計 回路設計CADを使って,簡単な回路を設計することができる.
11週 回路設計CADを使った直流回路の設計 回路設計CADを使って,簡単な回路を設計することができる.
12週 回路設計CADを使った直流回路の設計 回路設計CADを使って,簡単な回路を設計することができる.
13週 直流回路の製作・特性評価 設計した回路を製作し,その特性を評価できる.
14週 直流回路の製作・特性評価 設計した回路を製作し,その特性を評価できる.
15週 直流回路の製作・特性評価 設計した回路を製作し,その特性を評価できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。2
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。2
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。2
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。2
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。1
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。2
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。2
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。2
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。2
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。2
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。2
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。2
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度実験技術レポート合計
総合評価割合000102070100
基礎的能力0000000
専門的能力000102070100
分野横断的能力0000000