電子回路II

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路II
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学分野 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 コロナ社 電子回路 検定教科書 /参考書:コロナ社 基礎電子回路 原田耕介他、オーム社 電子回路(1)、電子回路(2) 雨宮好文等
担当教員 大前 洸斗

到達目標

評価項目1:バイポーラトランジスタの基本的な回路設計ができる。
評価項目2:バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の高周波特性を説明できる。
評価項目3:CMOSロジックの動作を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1バイポーラトランジスタの回路設計ができる。バイポーラトランジスタの基本的な回路設計ができる。バイポーラトランジスタを利用した回路の動作を説明できない。
評価項目2バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の高周波特性を数式を用いて説明できる。バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の高周波特性を説明できる。バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の周波数特性を説明できない。
評価項目3複数のCMOSロジック回路の動作を説明できる。CMOSを用いたNAND回路の動作を説明できる。CMOSインバータの動作を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子回路Ⅰで学んだ内容を基礎として、高周波に対するトランジスタ・ダイオードの電気特性や、それを用いた基礎的回路や電気的特性を理解する。電化製品に使われている基礎的増幅回路の機能やその動作を学習し、高周波に対する回路設計の基本を理解するとともに、工学の幅広い基礎知識を取得する。
前関連科目:電子回路I
後関連科目:電子回路Ⅲ
授業の進め方・方法:
講義と演習を組み合わせながら授業を進める。演習問題はプリントで配布する。
各講義の始めに前回の講義内容の小テストを実施する。
成績評価方法:
合否判定 2回の定期試験の平均点が60点を超えていること。
最終評価 2回の定期試験の平均点80%, 小テストの平均点20%。
不合格の場合には再試験を実施し、60点以上を合格とする。最終評価は60点とする。
注意点:
演習時に電卓が必要となるので持参すること。
講義、演習では電気回路の知識や電子回路Ⅰで学んだ知識が必要になる。
基礎的回路計算方法や線形素子(部品)の性質等を理解しておくことが必要となる。
計算方法になれるために、配布するプリントを用いて自学自習すること。
現在、ほとんどの製品には電子回路が使われています。本科目はそれら製品の動作を理解するための基礎となるので、しっかり学んでください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス 授業の到達目標が理解できる。
2週 バイポーラトランジスタを用いたアナログ回路(1) バイポーラトランジスタの低周波等価回路を用いて増幅回路の増幅度を計算できる。
3週 バイポーラトランジスタを用いたアナログ回路(2) バイポーラトランジスタの低周波等価回路を用いて増幅回路のインピーダンスの計算ができる。
4週 MOSFETを用いたアナログ回路(1) MOSFETの低周波等価回路を用いて増幅回路の増幅度を計算ができる。
5週 MOSFETを用いたアナログ回路(2) MOSFETの低周波等価回路を用いて増幅回路のインピーダンスを計算できる。
6週 オペアンプを用いた差動増幅回路 オペアンプを用いた差動増幅回路の動作を説明できる。
7週 演習 バイポーラトランジスタ、MOSFET、オペアンプの問題を解ける。
8週 中間試験
2ndQ
9週 バイポーラトランジスタの高周波等価回路(1) バイポーラトランジスタの高周波等価回路をかける。
10週 バイポーラトランジスタの高周波等価回路(2) バイポーラトランジスタの高周波等価回路を用いて増幅度、インピーダンスの計算ができる。
11週 マルチバイブレータ(1) 無安定マルチバイブレータの動作を説明できる。
12週 マルチバイブレータ(2) 単安定と双安定のマルチバイブレータの動作を説明できる。
13週 CMOS論理回路の基礎(1) CMOSインバータの動作を説明できる。
14週 CMOS論理回路の基礎(2) CMOSを用いたNAND回路の動作を説明できる。
15週 演習 バイポーラトランジスタの高周波特性、マルチバイブレータ、CMOSロジックの問題を解ける。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000