科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 国語
科目番号 0028 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文A』(東京書籍)、『新総合 図説国語』(東京書籍)
担当教員 舘下 徹志

到達目標

 コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「読む」「書く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「読む」「書く」能力を一定程度生かして活用することができる。「読む」「書く」能力を生かして活用することができない。
評価項目2「話す」「聴く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「話す」「聴く」能力を一定程度生かして活用することができる。「話す」「聴く」能力を生かして活用することができない。
評価項目3人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、十分に表現することができる。人類の文化に触れ、それなりの視野に立って物事を考え、表現することができる。人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことはできない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ現代社会との関連が期待される。
授業の進め方・方法:
 教科書および配布テキストの本文を音読し、読解するとともに、論理的文章(小論文)を書くための技法を実践的に学ぶ。成績評価は定期試験(65%)、小論文(20%)、読書レポート(10%)、表記課題(5%)からなる総合評価とし、60点以上を合格点とする。読書レポートの提出は単位認定の必須条件とし、提出が遅れた場合は、遅れた週数に応じて減点する。再試験は前期末、後期末、学年末に実施し、再試験の点数を定期試験の点数と差し替えた結果、前記成績評価方法で60点以上になれば、合格(60点)とする。
注意点:
 教科書、ノートはもちろんのこと、この他に国語辞典、漢和辞典、図説はいつも用意して授業に臨むこと。また、授業を面白くするための努力をしてほしい。授業に遅れたり、勝手に休んだりしないことはもちろんであるが、こちらからの質問にはしっかり答える姿勢を見せること。日頃から努力を惜しまない学生を評価したいので、提出物などはきちんと期限を守って提出するよう心掛けてもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、評論「『身銭』を切るコミュニケーション」(内田樹)①
表記トレーニング①
論理的文章の構成や技法について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
2週 評論「『身銭』を切るコミュニケーション」(内田樹)② 論理的文章の構成や技法について理解できる。
3週 評論「『身銭』を切るコミュニケーション」(内田樹)③
表記トレーニング②
論理的文章の構成や技法について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
4週 小説「山月記」(中島敦)① 登場人物の心情や語りの特徴を理解できる。
5週 小説「山月記」(中島敦)②
表記トレーニング③
登場人物の心情や語りの特徴を理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
6週 小説「山月記」(中島敦)③ 登場人物の心情や語りの特徴を理解できる。
7週 小説「山月記」(中島敦)④ 登場人物の心情や語りの特徴を理解できる。
8週 前期中間試験を実施する
2ndQ
9週 論理的な文章(小論文)を書く ① 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
10週 論理的な文章(小論文)を書く ② 同上
11週 論理的な文章(小論文)を書く ③ 同上
12週 論理的な文章(小論文)を書く ④ 同上
13週 論理的な文章(小論文)を書く ⑤ 同上
14週 論理的な文章(小論文)を書く ⑥ 同上
15週 論理的な文章(小論文)を書く ⑦ 同上
16週 前期末試験を実施しない
後期
3rdQ
1週 評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ)①
表記トレーニング④
論理的な文章の論点と主題が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
2週 評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ)② 論理的な文章の論点と主題が理解できる。
3週 評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ)③
表記トレーニング⑤
論理的な文章の論点と主題が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
4週 評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ)④ 論理的な文章の論点と主題が理解できる。
5週 随想「分からないからおもしろい」(木内昇)①
表記トレーニング⑥
文章における具体例の提示の効果が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
6週 随想「分からないからおもしろい」(木内昇)② 文章における具体例の提示の効果が理解できる。
7週 随想「分からないからおもしろい」(木内昇)③ 文章における具体例の提示の効果が理解できる。
8週 後期中間試験を実施する
4thQ
9週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)①
表記トレーニング⑦
問題提起の意味と論拠の合理性について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
10週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)② 問題提起の意味と論拠の合理性について理解できる。
11週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)③
表記トレーニング⑧
問題提起の意味と論拠の合理性について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
12週 小説「裸川」(太宰治)① 翻案という手法の効果について理解できる。
13週 小説「裸川」(太宰治)②
表記トレーニング⑨
翻案という手法の効果について理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
14週 小説「裸川」(太宰治)③ 翻案という手法の効果について理解できる。
15週 小説「裸川」(太宰治)④ 翻案という手法の効果について理解できる。
16週 後期末試験を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合65000350100
基礎的能力65000350100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000