通信伝送工学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 通信伝送工学
科目番号 0033 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト: 木村磐根,通信工学概論(オーム社) 参考書: ラシィ他,通信方式(朝倉書店), 通信伝送工学(コロナ社)
担当教員 戸谷 伸之

到達目標

1. 通信工学関連するフーリエ解析について時間波形と周波数帯域の関係が理解できる.
2. 有線や無線の様々な通信伝送路について理解できる.
3. 目的に応じた様々な変調方式について理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フーリエ解析を通信工学に応用できる.フーリエ解析の通信工学における必要性を理解できる.フーリエ解析について理解できない.
評価項目2有線や無線の様々な通信伝送路について,特性に応じた応用について理解できる.有線や無線の様々な通信伝送路について,特性の違いを理解できる.有線や無線の様々な通信伝送路について理解できない.
評価項目3様々な変調方式について,目的に応じて適用し,応用計算ができる.様々な変調方式について,目的に応じた適用について理解している.様々な変調方式についての原理が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本教科では,通信技術の基礎となる物理的・数学的な原理を理解する.さらに,通信伝送路及びそこで用いられる変調方式についての基礎知識,考え方について習得する.
授業の進め方・方法:
座学を中心として授業をすすめます.
三角関数・微分積分等の数学の基礎知識が必要になります.
合否判定 : 2回の定期試験の結果の平均点が100点満点で60点以上であること.
ただし、課題の未提出が全体の5分の1を超える場合は定期試験の点数によらず不合格とする.
合否判定で「否」の者については,再試験を行う.再試験の点数が60点以上で合格とする.
最終評価 : 2回の定期試験の結果の平均点(100%)
この授業では,伝送信号を表現・解析する過程で数学的表記を用いますが,そこで表現しようとしている物理的概念を常に意識し,理解することが重要です.
注意点:
教科書,ノートを持参してください.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信伝送工学入門 通信伝送工学の重要性について理解できる.
2週 フーリエ変換と通信 フーリエ変換と通信の関係について理解できる.
3週 フーリエ変換と通信 フーリエ解析を用いた通信信号の解析原理が理解できる.
4週 無ひずみ伝送について 無ひずみ伝送について理解できる.
5週 有線伝送路について 有線伝送路について理解できる.
6週 光ファイバによる伝送路について 光ファイバの構造について理解できる.
7週 光ファイバによる伝送路について 光ファイバの性能について理解できる.
8週 中間試験を実施する
2ndQ
9週 無線伝送路について 無線伝送路における電波の伝搬について理解できる.
10週 無線伝送路について アンテナを用いた電波の放射特性について理解できる.
11週 変調方式について 振幅変調方式について理解できる.
12週 変調方式について 角度変調方式について理解できる.
13週 変調方式について PM変調方式について理解できる.
14週 ディジタル変調方式について ディジタル変調方式について理解できる.
15週 ディジタル変調方式について 実際に用いられているディジタル変調方式の応用について理解できる.
16週 期末試験を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000