デバイス工学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 デバイス工学
科目番号 0036 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書「高橋清,半導体工学(森北出版)」/参考書「 桜庭一郎,半導体デバイスの基礎(森北出版)」「近角 聡信,強磁性体の物理(上下)」
担当教員 大前 洸斗

到達目標

評価項目1:波動関数,雑音などデバイス設計における基礎的な項目を説明できる。
評価項目2:量子力学の基礎的知識が実際の半導体デバイスなどに応用されていることを説明できる。
評価項目3:太陽電池や集積回路の作製技術とその技術的制約を考慮して,簡単な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1デバイス設計における基礎的な項目とその応用を説明できる。デバイス設計における基礎的な項目を説明できる。デバイス設計の基礎が説明できない。
評価項目2量子力学の基礎的知識を実際の半導体デバイスなどに応用できる。量子力学の基礎的知識が実際の半導体デバイスなどに応用されていることを説明できる。量子力学の基礎的知識を説明できない。
評価項目3太陽電池や集積回路の作製技術とその技術的制約を考慮して,設計ができる。太陽電池や集積回路の作製技術とその技術的制約を考慮して,簡単な設計ができる。太陽電池や集積回路の作製技術とその技術的制約を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子デバイスは,電子材料を使用目的に合わせて機能を持たせ,多方面の分野で利用されている。この授業では,電子材料,半導体工学の基礎に基づいてデバイスの動作原理,構造,作製技術を理解することを目的とする。この授業から,デバイスを様々な応用に利用したり,設計,開発する能力を修得してもらう。なお、本科目は電子材料と半導体工学と関連する。
授業の進め方・方法:
授業の前半に講義をおこない、後半に演習をおこなう。演習問題はプリントで配布する。
成績の評価方法は次のとおりである。
合否判定:2回の定期試験の結果の平均が60点以上であること。ただしレポートが提出されていない場合は不合格となる。
最終評価:2回の定期試験の結果の平均とする。
再試験は、定期試験の結果の平均が60点未満で不合格の場合は、全範囲でおこない60点以上で最終評価を60点とする。
レポートの提出がなく不合格の場合は、レポートの提出により最終評価を60点とする。
授業の前半は講義をおこない、後半に演習問題を解く形式で進める。
注意点:
電子材料と半導体工学の知識が前提となる。
指定のテキストを使うが、テキストの範囲を超えた内容も扱うのでしっかりとノートを取ること。
固体素子について幅広い内容を短期間で学習するため、意欲的に学習してほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 デバイスの概要 デバイスとは何か説明できる
2週 結晶性材料とデバイス 半導体の結晶構造とデバイス応用について説明できる
3週 金属と半導体 金属と半導体の違いを説明できる
4週 光とエネルギー 光の波長とエネルギーの関係について説明できる
5週 薄膜材料の作製方法 薄膜材料、PN接合の作製方法を説明できる
6週 PN接合と太陽電池 ダイオード、発光ダイオード、フォトダイオードの構造および動作特性について説明できる
7週 演習 結晶材料、薄膜の作製方法、PN接合デバイス関する問題が解ける
8週 中間試験
4thQ
9週 集積回路の概要 集積回路の概要について説明できる
10週 集積回路 集積回路の作製法について説明できる
11週 記録デバイス 主要な記録デバイスの動作原理について説明できる
12週 原子の磁性 原子の磁性について説明できる
13週 磁性体 強磁性、常磁性、反磁性、反強磁性の特性と主な材料について説明できる
14週 磁気デバイス 各磁性体の使用用途と応用について説明できる
15週 演習 集積回路、記録デバイス、磁性体に関する演習問題が解ける。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000