工学課題実験

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工学課題実験
科目番号 0053 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書:PIC演習の冊子(授業で配布),電気回路の基礎(森北出版),電子回路(コロナ社)
担当教員 髙 義礼,小谷 斉之

到達目標

1. グループで課題を決めることができる.
2. グループ内で課題の解決法方法を検討し,アイデアを出し合うことができる.
3. グループで計画を立て,メンバーが計画的に仕事をすることができる.
4. 計画を効果的に他者に説明できる.
5. 情報セキュリティーについて理解・実行できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループで実現が見込める独創的な課題を決めることができる.グループで実現が見込める課題を決めることができる.グループで課題を決めることができない.
評価項目2グループ内で課題の解決法方法として自分たちの持つ知識・技術を活用してアイデアを出し合い,選択できる.グループ内で課題の解決法方法を検討し,アイデアを出し合い,選択できる.グループ内で課題の解決法方法を検討できない.
評価項目3グループで計画を立て,メンバーが計画的かつ柔軟に仕事をすることができる.グループで計画を立て,メンバーが計画的に仕事をすることができる.グループで計画を立てられず,仕事を進めることができない.
評価項目4実現可能性のある方法・計画とを,効果的に他者説明し,理解を得ることができる. 実現可能性のある方法・計画とを他者に説明できる. 計画を他者に説明できない.
評価項目5情報セキュリティーについて十分理解し実行できる.情報セキュリティーについて理解し実行できる.情報セキュリティーについて理解し実行できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 G 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
創造性を養うために,第3 学年までに得た知識を基に,自ら課題を発見し,解決方法を計画し,実行する能力を育成する.これらの作業をグループ作業と個人作業を混合させながら行うことにより,チームワークで仕事をする能力,チームの中で個人の力を発揮する能力を養う. また、情報セキュリティ―の素養についても学習する.
授業の進め方・方法:
グループ発表・成果に対する評価,グループ内の他メンバーからの相対評価,個人レポートを総合的に評価し,100点満点で60点以上を合格とする.
・グループ評価(60%)
 (i)作品の製作における計画性,製作活動,作品,またこれらに関する成果報告について評価する.
 (ii)製作物の最終完成度について評価する.
・グループ内の相対評価 (20%)
 各個人作業に対する取り組みと成果について,グループ内の他メンバーで互いに相対的に評価する.
・個人レポート(20%)
 製作活動におけるアイデア,担当した役割に対する報告レポートを課して評価する.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グループ決め,製作課題物の提案と技術調査
グループ決めと製作課題物について話し合い,その実現技術について調べることができる.
2週 担当の役割決め,製作工程の検討 課題の役割決めついて話し合い,自身の工程について検討することができる。
3週 製作物に関する実現技術の調査と設計 製作物に関する実現技術について調査し,設計に活かすことができる.
4週 製作物に関する実現技術の調査と設計 製作物に関する実現技術について調査し,設計に活かすことができる..
5週 製作物の使用物品の検討と発注 製作物の使用物品を決定し,発注することができる.
6週 加工,回路,プログラミングに関する基本技術の習得 各自が担当する技術について体験し,基本技術を習得することができる.
7週 製作開始 計画に基づいて製作を進めることができる.
8週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
2ndQ
9週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
10週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
11週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
12週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
13週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
14週 製作 計画に基づいて製作を進めることができる.
15週 第1回成果発表 出展予定の製作物について発表することができる.
16週
後期
3rdQ
1週 学科展示の準備(1) 製作物の紹介ポスターについて検討と作成をすることができる.
2週 学科展示の準備(2) 学科展示場所の装飾について作成することができる.
3週 学科展示の準備(3) 学科展示に向けて製作物の動作確認と調整をすることができる.
4週 学科展示への出展 グループで分担して学科展示で製作物を出展することができる.
5週 学科展示の成果報告と改善提案の検討 学科展示における成果報告と製作物の改善について議論することができる.
6週 第2回成果発表 学科展示における成果報告と製作物の改善について発表することができる.
7週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
8週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
4thQ
9週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
10週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
11週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
12週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
13週 製作物の改善 改善計画に基づいて改善することができる.
14週 作品発表会 完成作品についてプレゼンテーションを行い,他者にポイントを踏まえた説明ができる.
15週 情報セキュリティ―について学ぶ ネットワーク上のセキュリティ―や個人情報の取り扱いなど情報セキュリティ―のあり方について調査・説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4後14
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4後14
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4後14
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4後14
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。4後14
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。4後14
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。4後14
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。4後14
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。4後14
共振について、実験結果を考察できる。4後14
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4後14
論理回路の動作について実験結果を考察できる。4後14
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4後14
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4後14
ディジタルICの使用方法を習得する。4後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前1,前2,前3
合意形成のために会話を成立させることができる。3前1,前2,前3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前1,前2,前3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前3,前4,前5
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前3,前4,前5
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前6,後6,後14
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前6,後6,後14
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前6,後6,後14
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前6,後6,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後14
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後14
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後14
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後14
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3後14
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0400960100
基礎的能力0000000
専門的能力040080084
分野横断的能力000016016