環境学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境学
科目番号 0077 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 特に用いない。講義の際に資料を配布する。 参考書:「地球環境報告」石 弘之著 岩波新書 1990 「地球環境報告Ⅱ」石 弘之著 岩波新書 2006 「釧路湿原」釧路市史編さん事務局編 2006
担当教員 一條 信明

到達目標

地球規模の環境問題の所在を理解し,環境保全に向けて持続的に取り組むべき課題を論じることができる。
釧路湿原の自然特性や生態系について見識を深め,独自に探求を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球規模の環境問題の所在を理解し,環境保全に向けて持続的に取り組むべき課題を論じることができる。環境保全に向けて取り組むべき課題を理解できる。環境保全に向けて取り組むべき課題を挙げることができない。
釧路湿原の自然特性や生態系について見識を深め,独自に探求を深めることができる。釧路湿原の自然特性や生態系について理解し,説明できる。釧路湿原の自然特性や生態系について理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
《釧路湿原》の生い立ちや自然特性の学びを通して環境と人間の関わりについて学び、持続性ある環境の保全の
在り方を追求する。  
 豊かな人間性を有し、心身共に健全にして北方文化を創造する人材の育成に資するものとする。
 
授業の進め方・方法:
 環境と人間の関わりについて講義を基に自分の持つ課題意識を追求します。
 釧路新書を活用し、講義ごとに課題レポートの提出とします。 なお,定期試験では講義資料や自作のノートを持ち込むことができます。
 課題レポート(50%),提出物(20%),発表・協議(30%)の総合評価とする。総合評価が60点に達した者を合格とする。 
 不合格者は、再試験または追加レポートの評価60点以上をもって合格とする。
注意点:
自然環境である釧路湿原を学びながら、環境保全に対する自分なりの考えを確立してもらいたいと考えています。
関連科目: ライフ&アースサイエンス

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
2週 環境と人との関わり (1) 自然環境と人々の暮らしの関係をまとめながら、課題追求の視点を持つことができる。 
3週 環境と人との関わり (2) 同上
4週 釧路湿原の形成と特徴 (1) 釧路湿原の概要、地形、地質的特徴、湿原の生成過程などについてまとめることができる。
5週 釧路湿原の形成と特徴 (2) 同上
6週 釧路湿原の形成と特徴 (3) 同上
7週 釧路湿原の形成と特徴 (4) 同上
8週 前期中間試験:実施する
2ndQ
9週 釧路湿原の生き物 (1) 釧路湿原の植物,昆虫,魚,鳥,小動物などについて、そのおおまかな概要を把握しその特徴をまとめることができる。 
10週 釧路湿原の生き物 (2) 同上
11週 釧路湿原の生き物 (3) 同上
12週 道東の自然環境 (1) 湿原を中心とした道東の自然環境についてその特徴をまとめることができる。
13週 道東の自然環境 (2) 同上
14週 道東の自然環境 (3) 同上
15週 北海道の自然環境 北海道の自然環境について考えをまとめることができる。
16週 前期末試験:実施する
後期
3rdQ
1週 世界の環境(1) 公害と環境問題の歴史について概要を把握できる。
2週 世界の環境(2) 同上
3週 世界の環境(3) 同上
4週 環境問題の把握 (1) 生活環境問題、地球温暖化・気候変動問題、水汚染、開発問題等、個々の問題の状況の整理・把握ができる。
5週 環境問題の把握 (2) 同上
6週 環境問題の把握 (3) 同上
7週 環境問題の把握 (4) 同上
8週 後期中間試験:実施する
4thQ
9週 設定課題の追求と個々の問題追及の交流(1) 各人が参考図書やインターネット利用して調査学習を進め,認識を深めることにより, 環境問題の所在を具体化できる。
10週 設定課題の追求と個々の問題追及の交流(2) 同上
11週 設定課題の追求と個々の問題追及の交流(3) 同上
12週 設定課題の追求と個々の問題追及の交流(4) 同上
13週 設定課題の追求と個々の問題追及の交流(5) 同上
14週 環境問題の今後の展望 (1) 環境教育のありかた、時期や取り組みをどのようにすべきかを考察することができる。 
15週 環境問題の今後の展望 (2) 同上
16週 後期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701000200100
基礎的能力701000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000