言語と社会(中国語)

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 言語と社会(中国語)
科目番号 0078 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:相原茂 、 陳淑梅 、飯田敦子 『日中いぶこみ広場 簡明版』 (朝日出版社,2014年) 、参考書:『NHK まいにち 中国語 教科書: 参考書: 『中国語への道ー近きより遠きへー』改訂版 内田慶市 奥村佳代子 塩山正純  張軼欧 共著、金星堂、『日中関係史』 国分良成  添谷芳秀 高原明生  川島真  共著 有斐閣 2013年
担当教員 田 野

到達目標

 中国の文化や経済,さらにはアジアで活躍する国際企業の現状に触れることにより,今日の国際社会において活躍していくために必要な国際感覚を身につけ,技術者としての仕事に活かせるようにする。
 ローマ字ピンイン(発音記号)と声調を正しく発音することができ、簡単な自己紹介ができ、簡単な会話ができ、簡単な文章を読めるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安 [優]標準的な到達レベルの目安 [良]未到達レベルの目安 [不可]
中国語の聞き取りができ,正確に発音できる。中国語で簡単な文章が書ける。中国語で自己紹介ができる。中国語で意味が通じる文章が書ける。中国語を聞き取り,発音することができない。中国語の文法がまったく理解できていない。
中国の文化や経済事情について知り,独自に関心を拡げて探求を深めることができる。中国の人々の暮らしについて知り,異文化理解に努めることができる。国際社会の多様性についての見識を有していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
 諸外国の伝統・文化の理解を深めることは国際的技術者として必須です。この科目では、中国に焦点を当てて,日本との歴史的関係,文化的相違や,現代における日本との関係について学習し,中国文化への理解を深めていきます。学生の皆さんに中国語圏に対する興味を抱いてもらうことが目標です。
 発音記号をしっかり習得し,日常生活の中で良く使われる表現を用いて会話できるようになりましょう。そのため,リスニング&スピーキングを通じた日常会話の実践練習も行います。(目標A:50%,目標F:50%)
授業の進め方・方法:
 定期試験(100%)によって評価します。60点未満の者には再試験もしくは課題提出を課し、60点以上を合格とします。評価点の総計が60点以上であれば合格です。授業に臨む態度を±10点の範囲で,また,自由提出のレポート作成に取り組んだ者については+10点の範囲で「その他の評価」として加味します(評価点の上限は100点)。
注意点:
 授業中は積極的に参加すること。ノートを取ることは必須です。予習と復習も必要です。新出単語を予習した上で授業を受けてください。勉強した内容を繰り返し復習して覚え,使いこなせるようになりましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス  
2週 発音・簡体字・声調変化 普通話、簡体字、発音声調変化、日中挨拶の違い、子音を学び、人称代名詞を用い、身近な人を簡単に紹介できるようになる。
3週 子音と人称代名詞 同上
4週 指示代名詞と疑問詞 指示代詞と疑問詞‘什么’を使って、身の回りのものを表現できるようになる。
5週 ‘是’構文と助詞‘有’ 名前などの中国語の呼び方と書き方を使いこなせるようになる
6週 中国文化(1) 中国の概況を理解し,紫禁城と万里の長城について紹介できるようになる。
7週 中国文化(2) 同上
8週 前期中間試験  
2ndQ
9週 数の表現と助数詞 数字を用いた表現ができるようになる。
10週 月日と曜日と時刻の表現 月日と時刻を用いた表現ができるようになる。
11週 中国語で自己紹介してみる 簡単な中国語の文を作成し,発音できるようになる。
12週 ‘了’の用法 動作が完了したことを表現できるようになる。
13週 中国文化(3) 縁起の良いもの/悪いものの日中比較ができるようになる。
14週 中国文化(4) 同上
15週 中国経済(1) 中国の企業について知り,概略を説明できるようになる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 ‘离’と‘从’の用法   「~から~まで」を表現できるようになる。
2週 ‘有’と‘在’の用法 前置詞‘在’を用いて場所や所有関係を表現できるようになる。
3週 家族を紹介してみる 簡単な中国語の文を作成し,発音できるようになる。
4週 一日の行動を述べてみる 同上
5週 ‘得’ ‘給’ の用法  ‘得’を用いて「~しなければならない」を表現できるようになる。 「~をあげる」「~をくれる」が表現できるようになる。
6週 中国文化(5) 中国の家族形態,中国の改革開放について理解できるようになる。
7週 中国文化(6) 同上
8週 後期中間試験  
4thQ
9週 ‘会’‘能’‘可以’の用法  《できる三兄弟》の使い方が理解できるようになる。
10週 持続の表現 持続表現ができるようになる。
11週 ‘来’ ‘去’ の用法 「~しに来る」「~しに行く」が表現できるようになる。
12週 比較の表現 「◇◇は△△より~~だ」を表現できるようになる。
13週 会話練習 簡単な中国語の文を作成し,発音できるようになる。
14週 中国文化(7) 中国の教育事情と人口問題,漢字文化,食文化について理解できるようになる。
15週 中国経済(2) 日本企業の海外進出について理解できるようになる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000±1000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000