心理学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 心理学
科目番号 0085 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書『心理学 新版』有斐閣。参考文献『心理学 第5版』東京大学出版会、『自己理解ワークブック』金子書房
担当教員 宮尾 賢子

到達目標

1.自我と人格について理解し、その形成要件を説明できる。
2.自己と他者との関係を理解し、豊かな人間関係に関わる要件を説明できる。
3.自我と文化の関係、欲求の達成について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自我と人格について深く理解し、自分なりの例を持って説明することが出来、理解した内容を自己形成に応用できる。自我と人格について基本的な項目を理解し、説明することが出来る。自我と人格について説明できない。
評価項目2自己と他者との関係を深く理解し、自分なりの例を持って説明することが出来、理解した内容を自己形成に応用できる。自己と他者との関係について基本的な項目を理解し、説明することが出来る。自己と他者との関係について説明できない。
評価項目3欲求の達成について深く理解し、自分なりの例を持って説明することが出来、理解した内容を自己形成に応用できる。欲求の達成について基本的な項目を理解し、説明することが出来る。欲求の達成について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人間は一人ひとりが独立した人格を持つ個人である。同時に人間は社会という集団に参加し、その中で生きていく。
科学は主観を排し、客観の世界を明らかにする役目を持つ。しかし、心を痛め苦悩する人間の特性は否定できない。
この講義を通して、人間の持つ主観的世界を理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式。
教科書 : 無藤隆ほか著 『心理学 新版』(有斐閣,2018年)
前期後期とも期末試験を実施し、そこで得られる得点により合否判定をする。2回の試験の平均得点が100点満点中、60点以上で合格とする。
最終評価は合否判定点と同じである。
再試験は60点以上で合格とし、評価は60点とする。
注意点:
「I'm OK.You're OK」という心情と、「人によって傷ついた心は、人によって癒される」という言葉の意味を
あたたかく理解できるようになることを期待します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス説明、オリエンテーション
講義「第1章 心理学とは何か」
授業の概要を把握し、興味関心を持って授業を始めることができる
心理学の学問的成立を理解することができる
2週 講義「第15章 自己」 自我の多層性を理解できる
3週 講義「第15章 自己」 自我の多層性を理解できる
4週 講義「第16章 社会的影響」 他者の存在が自我構成に与える影響を理解できる
5週 講義「第16章 社会的影響」
他者の存在が自我構成に与える影響を理解できる
6週 講義「第17章 人間関係」
※第13章、第14章を併せて
攻撃性と互恵的利他行動を理解できる
7週 講義「第17章 人間関係」
※第13章、第14章を併せて
攻撃性と互恵的利他行動を理解できる
8週 講義「第18章 集団・組織そして規範」 人の集まりにより変化する意識・判断を理解できる
2ndQ
9週 講義「第18章 集団・組織そして規範」 人の集まりにより変化する意識・判断を理解できる
10週 講義講義「第11章 発達の基礎となるもの」
「第12章 認知と社会性の多面的な発達」
人格形成の基礎になる身体発達および事象を理解できる
11週 講義 「第10章 性格」
「第19章 発達の基礎となる発達的個人差とは」
人格形成の基礎になる事象を理解できる
12週 講義「第19章 発達の基礎となる発達的個人差とは」 人格形成の基礎になる事象を理解できる
13週 講義「第8章 情動」
「第20章 発達の病理と心理・福祉・教育的援助」
自己同一性の確立を支える事象を理解できる
14週 講義「第20章 発達の病理と心理・福祉・教育的援助」 自己同一性の確立を支える事象を理解できる
15週 テキスト外「ストレスマネジメント」 自分のストレス状況を客観的にとらえ、ストレスへの対象方法を知り、理解できる
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 講義「第21章 ストレスと心理的障害」 ストレッサーとなる出来事を理解できる
2週 講義「第21章 ストレスと心理的障害」
「第22章 カウンセリング」
ストレッサーとなる出来事を理解できる
人間関係を理解する手立てとしてのカウンセリングを理解できる
3週 講義「第22章 カウンセリング」 人間関係を理解する手立てとしてのカウンセリングを理解できる
4週 講義「第22章 カウンセリング」 人間関係を理解する手立てとしてのカウンセリングを理解できる
5週 講義「第23章 カウンセリングの実際」 傾聴など、カウンセリングかかわる技法と意義を理解できる
6週 講義「第23章 カウンセリングの実際」 傾聴など、カウンセリングかかわる技法と意義を理解できる
7週 講義「第2章 心と脳」
  「第3章 感覚と知覚」
人間の構造と感覚の関係を理解することができる
8週 講義「第4章 記憶」 記憶、学習にかかわる仕組みや関係を理解することができる
4thQ
9週 講義「第5章 学習」 記憶、学習にかかわる仕組みや関係を理解することができる
10週 講義「第6章 言語」 言語獲得と表現にかかわる仕組みや関係を理解することができる
11週 講義「第7章 思考」 意思決定と思考にかかわる仕組みや関係を理解することができる
12週 講義「第8章 情動」
「第10章 性格」
性格と情動にかかわる仕組みや関係を理解することができる
13週 講義「第9章 動機づけ」  欠乏動機と達成動機の違いを理解できる
14週 講義「第9章 動機づけ」  欠乏動機と達成動機の違いを理解できる
15週 講義「第24章 カウンセリング・心理療法と文化」 文化の中の個人、個人の中の文化を理解できる
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000