電子計測

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子計測
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学分野 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:阿部 武雄,村山 実,電気・電子計測(森北出版)参考書 新妻 弘明,中鉢 憲賢,電気・電子計測(朝倉書店) 西原他,計測システム工学の基礎(森北出版)
担当教員 大前 洸斗

到達目標

1. 実際の計測器において重要となる信号源と混入する雑音の性質について理解できる.
2. 計測対象となる信号源の種類に応じた様々な計測方法について理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1信号源と混入する雑音の性質に応じた適切な信号処理を応用できる.信号源と混入する雑音の性質に応じた適切な信号処理がわかる.信号源と混入する雑音の性質について理解できない.
評価項目2信号源の種類に応じた様々な計測方法を応用できる.信号源の種類に応じた様々な計測方法とその原理を理解できる.信号源の種類に応じた様々な計測方法について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子計測技術は,制御技術とともに電子工学の関係する生産技術の中心的な役割を果たしている.この講義では,電子計測技術の基礎を中心として講義し,典型的な応用技術についても簡単な例に基づいて紹介する.
授業の進め方・方法:
電子計測では座学を中心とする.電子計測では計測工学の基礎的項目を中心に講義し,電圧計測などの計測応用技術へと展開する.
合否判定:二回の定期試験の結果の平均が100点満点で60点以上であること
最終評価:二回の定期試験の結果の平均[100%]
遅進学生,成績不振者に対して,適宜,課外の補習及び再試験を行う.
合否判定で「否」の者については,再試験を行う.再試験の点数が60点以上で合格とする.
注意点:
第4学年までで学習した応用数学,応用物理,電気回路,電子回路,電磁気学といった基礎科目の知識に基づいて講義を進めていく.
遠隔対応のためシラバスを変更しています

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 計測と測定 ・計測の基本原則について説明できる
2週 単位系 ・SI単位系について理解している
3週 計測における誤差 ・誤差伝搬の法則について理解している
4週 電気標準 ・組立単位について説明できる
・計測標準とトレーサビリティ体系について説明できる.
5週 信号源と雑音 ・雑音の性質について理解している
6週 雑音と信号処理 ・雑音の統計的処理について理解している
7週 電圧計測 ・様々な方法による電圧計測について理解している
8週 電流計測 ・電流計測について理解している
2ndQ
9週 電圧降下法による抵抗の測定 ・電圧降下法による抵抗の測定について理解している
10週 ブリッジを用いた抵抗・インピーダンスの測定 ・ブリッジを用いた抵抗・インピーダンスの測定について理解している
11週 有効電力,無効電力,力率の測定 ・有効電力,無効電力,力率の測定原理について理解している
12週 中間試験
13週 波形の観測 ・オシロスコープの原理を理解している
14週 位相差の測定 ・位相差の測定について理解している
15週 演習 ・これまでの内容を復習する
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4前1
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4前1,前3,前4,前5,前6
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4前2
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4前2
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4前7,前9,前10
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。4前7,前9,前10
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4前11
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4前12,前15
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4前13
電力量の測定原理を説明できる。4前13
オシロスコープの動作原理を説明できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000