古今の言語文化に触れることをとおして、文章を正しく読み解くことや、明瞭に音読することができること。現代日本語を丁寧かつ正確に表記するができること。文法や表現に関する基本事項を理解できること。
概要:
あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことができない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ社会科との関連性がある。
授業の進め方・方法:
週4時間の授業のうち、3時間は教科書を使った講義形式の授業とし、1時間は文法・表現に関する学習を含めた表記練習(プリントを用いた学習)を実施し、その提出を求める。なお、成績評価は定期試験の成績(88%)と提出課題の成果(12%)により総合評価を行い、60点以上を合格とする。再試験は前期末、後期末、学年末に実施し、60点以上を合格ラインとする。
注意点:
教科書、ノートはもちろんのこと、この他に電子辞書(国語辞典・漢和辞典等)、便覧はいつも用意して授業に臨むこと。表記練習終了後の自己添削が不十分な場合は、再提出を求める。未提出は減点の対象とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 随想「差という情報」(佐藤雅彦) 表記練習第1回 |
一年間の授業の目的や予定、進め方、評価方法をしっかり把握することができる。 筆者の経験に基づく感想や見解の内容が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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2週 |
随想「差という情報」(佐藤雅彦) 表記練習第2回 |
筆者の経験に基づく感想や見解の内容が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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3週 |
随想「差という情報」(佐藤雅彦) 小説「ナイン」(井上ひさし) 表記練習第3回 |
筆者の経験に基づく感想や見解の内容が理解できる。 登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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4週 |
小説「ナイン」(井上ひさし) 表記練習第4回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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5週 |
小説「ナイン」(井上ひさし) 表記練習第5回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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6週 |
古文「児のそら寝」(宇治拾遺物語) 表記練習第6回 |
歴史的仮名遣いに注意して古文を音読し、内容が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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7週 |
古文「児のそら寝」(宇治拾遺物語)
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歴史的仮名遣いに注意して古文を音読し、内容が理解できる。
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8週 |
前期中間試験を実施する |
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2ndQ |
9週 |
答案返却と解説 評論「水の東西」(山崎正和) 表記練習第7回
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前期中間試験の内容を振り返り、学習事項の理解を深めることができる。 論理的な文章を正確に読み解き、日本文化の特異性に関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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10週 |
評論「水の東西」(山崎正和) 表記練習第8回 |
論理的な文章を正確に読み解き、日本文化の特異性に関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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11週 |
評論「水の東西」(山崎正和) 小説「羅生門」(芥川龍之介) 表記練習第9回 |
論理的な文章を正確に読み解き、日本文化の特異性に関する筆者の見解が理解できる。 登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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12週 |
小説「羅生門」(芥川龍之介) 表記練習第10回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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13週 |
小説「羅生門」(芥川龍之介) 表記練習第11回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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14週 |
漢文「入門一」・「入門二」 表記練習第12回 |
訓読のきまりを理解し、漢文を書き下し文に直すことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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15週 |
漢文「狐借虎威」(戦国策)
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漢文を書き下し文に直すことができ、句法に注意しながら内容を読み解くことができる。
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16週 |
前期末試験を実施する |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
答案返却と解説 評論「「わらしべ長者」の経済学」(梶井厚志) 表記練習第13回
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前期末試験の内容を振り返り、学習事項の理解を深めることができる。 論理的な文章を正確に読み解き、経済活動の仕組みに関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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2週 |
評論「「わらしべ長者」の経済学」(梶井厚志) 表記練習第14回
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論理的な文章を正確に読み解き、経済活動の仕組みに関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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3週 |
評論「「わらしべ長者」の経済学」(梶井厚志) 小説「富嶽百景」(太宰治) 表記練習第15回 |
論理的な文章を正確に読み解き、経済活動の仕組みに関する筆者の見解が理解できる。 登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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4週 |
小説「富嶽百景」(太宰治) 表記練習第16回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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5週 |
小説「富嶽百景」(太宰治) 表記練習第17回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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6週 |
古文「木曽の最期」(平家物語) 表記練習第18回 |
和漢混淆文のリズムに注意して音読でき、登場人物の言動の意図が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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7週 |
古文「木曽の最期」(平家物語) |
和漢混淆文のリズムに注意して音読でき、登場人物の言動の意図が理解できる。
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8週 |
後期中間試験を実施する |
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4thQ |
9週 |
答案返却と解説 評論「時間と自由の関係について」(内山節) 表記練習第19回
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後期中間試験の内容を振り返り、学習事項の理解を深めることができる。 論理的な文章を正確に読み解き、時間と自由に関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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10週 |
評論「時間と自由の関係について」(内山節) 表記練習第20回 |
論理的な文章を正確に読み解き、時間と自由に関する筆者の見解が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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11週 |
評論「時間と自由の関係について」(内山節) 小説「沖縄の手記から」(田宮虎彦) 表記練習第21回 表記練習第21回 |
論理的な文章を正確に読み解き、時間と自由に関する筆者の見解が理解できる。 登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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12週 |
小説「沖縄の手記から」(田宮虎彦) 表記練習第22回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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13週 |
小説「沖縄の手記から」(田宮虎彦) 表記練習第23回 |
登場人物の心情に即して、小説内の表現を読み解くことができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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14週 |
古文「ある人、弓射ることを習ふに」(徒然草) 表記練習第24回 |
重要な古語の意味を正しく捉え、筆者の主張が理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができ、文法・表現の基礎が理解できる。
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15週 |
古文「ある人、弓射ることを習ふに」(徒然草) 古文「丹波に出雲といふ所あり」(徒然草) |
重要な古語の意味を正しく捉え、登場人物の心情や筆者の主張が理解できる。
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16週 |
後期末試験を実施する |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |