建築CAD

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 建築CAD
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:AutoCAD LTで学ぶ建築製図の基本(エクスナレッジ) 高校生から始める Jw_cad 建築製図入門(エクスナレッジ) 参考書:AutoCADで3D攻略読本(エクスナレッジ) 高校生から始める Jw_cad 建築プレゼン入門(エクスナレッジ) 建築CAD検定試験公式ガイドブック(エクスナレッジ) 問題集:建築CAD検定試験問題集(CAD検定連盟)
担当教員 松林 道雄,大槻 香子

到達目標

評価項目1:AutoCADの基本操作を理解し作図ができる
評価項目2:建築CAD検定3級レベルの2次元作図による建築平面図作成ができる
評価項目3:3次元における建築物のモデリングが作成できる
評価項目4:Jw_cadの基本操作を理解し作図ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1AutoCADの基本操作を十分理解し素早くスムーズな作図ができるAutoCADの基本操作を理解し基本的な作図ができるAutoCADの基本操作が不十分で作図ができない
評価項目2建築CAD検定3級レベルの2次元作図による建築平面図作成が素早く正確にできる建築CAD検定3級レベルの2次元作図による建築平面図作成が概ね正確にできる建築CAD検定3級レベルの2次元作図による建築平面図作成ができない
評価項目33次元における建築物のモデリングを素早く正確に作成できる3次元における建築物のモデリングが概ね正確に作成できる3次元における建築物のモデリングが作成できない
評価項目4Jw_cadの基本操作を理解し素早く基本的な建築図面作図ができるJw_cadの基本操作を理解し簡単な建築平面図の作図ができるJw_cadの基本操作で作図ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際に標準的なCADソフトで操作することにより、情報技術を利用した建築設計技法を習得する。2次元作図の演習を通して、CADの基礎的な知識を習得し、3次元におけるモデリングの演習を通して、CADの専門的知識を応用した建築設計製図の作図を実施する。
関連する科目は建築CG、各建築設計演習、特別設計演習。
授業の進め方・方法:
2年の情報処理演習、建築CG、建築設計演習Ⅰで習得した知識を前提とする。
演習課題を毎回出題する。提出期限を守り、未提出課題をつくらないようにする。講義中に提出できなかった課題については自習にて提出する。
AutoCAD、Jw_cadともに各自個人のPCにインストールし自宅で復習することが望ましい。
小テストを合計4回実施する。小テストの評価は合否には関係しないが総合評価に関わる。

合否の判定は、定期試験4回の平均点が60点以上で合格とする。
評価基準は、定期試験60%、小テスト30%、提出状況10%とする。
再試験の評価は、再試験の成績が60点以上で合格とする。

関連する科目は各建築設計演習、建築CG、情報処理I、情報処理II。
注意点:
授業にあたり準備する道具は特にない。
建築CADを身近な存在として道具化し、建築CAD検定3級の合格レベルに達してほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義のガイダンス
AutoCADによるCADの概略と簡単な作図
建築CAD室の利用ルールを理解できる。
ドローイングソフトとの違いを理解できる。
2週 AutoCAD初期設定
CADの基本操作
環境設定ができる。画面コントロール、線種、画像の設定ができる。テンプレートファイルを作成することができる。図形選択と消去とスナップなどの操作ができる。
平面図の用紙設定ができる。
3週 AutoCADによる建築製図の2D作図1 決まったサイズの直線、四角形の作図とフィレット、トリミングなどの編集作業ができる。画像の使い分けができる。
平面図の躯体と開口部分編集までの作図ができる。
4週 AutoCADによる建築製図の2D作図2 図の属性による線種の違いを理解でき、編集できる。ブロック登録とブロック配置ができる。
平面図の開口部建具入力ができる。
5週 AutoCADによる建築製図の2D作図3 図の編集と加工、ハッチング、文字、寸法入力ができる。
平面図の造作線、文字、寸法入力ができる。
6週 AutoCADによる建築製図の2D作図4 今まで習得した作図編集方法を使い、立面図が作図できる。
7週 小テスト1
8週 前期中間試験 実施する
2ndQ
9週 AutoCADによる建築製図の2D作図5 今まで習得した作図編集方法を使い、断面図が作図できる。
10週 建築CAD検定・3級レベルの練習1 簡単な建築平面図をCADでトレースできる。
11週 建築CAD検定・3級レベルの練習2 開口部がある建築平面図をブロック図形やハッチングを利用し作成できる。
12週 AutoCADによる3Dの基本操作1 基本的な3D図形の作図ができる。
13週 AutoCADによる3Dの基本操作2 3Dオブジェクトの編集加工ができる。簡単なレンダリングとビューの切り替えができる。
14週 AutoCADによる3D住宅モデリング1 2D図面から3Dオブジェクトを作成できる。
基礎から壁まで作成できる。
15週 小テスト2
16週 前期末試験 実施する
後期
3rdQ
1週 AutoCADによる3D住宅モデリング2 3Dオブジェクトの編集加工ができる。
屋根と開口部が作成できる。
2週 AutoCADによる3D住宅モデリング3 3Dブロック図形の配置ができる。
開口部と外構部分の作成できる。
3週 AutoCADによる3D住宅モデリング4 モデリングされた住宅のビューと光源設定ができ、レンダリングで確認できる。
4週 建築作品のモデリングとレンダリング1 簡単な建物のモデリングができる。
5週 建築作品のモデリングとレンダリング2 複雑な建物のモデリングができる。
6週 小テスト3
7週 Jw_cadの基本操作 Jw_cadで簡単な2D作図ができる。
書類設定とレイヤの仕組みを理解できる。
8週 後期中間試験 実施する
4thQ
9週 Jw_cadによる建築図面の作成1 建築製図の書類設定、図面枠の作成ができる。
10週 Jw_cadによる建築図面の作成2 平面図の作成ができる。
11週 Jw_cadによる建築図面の作成3 配置図作成と寸法記入ができる。
12週 Jw_cadによる建築図面の作成4 断面図、立面図の作成ができる。
13週 Jw_cadによる建築平面図のトレース1 平面図のトレースをJw_cadで入力できる。
14週 CADのデータ互換
Jw_cadによる建築平面図のトレース2
異なるCADソフト間のデータのやりとりの方法について理解できる。
平面図のトレースをJw_cadで入力できる。
15週 小テスト4
16週 後期末試験 実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力0000000
専門的能力90001000100
分野横断的能力0000000