概要:
設計した建築を施主にわかりやすく伝えることは、大変重要である。
伝達の手法には、手書きの建築パース、模型、コンピュータを利用した建築パース、アニメーションなどがある。
この講義では、まず伝わる建築パースとは何かを学ぶ。
次いで、基本的な建築CG(パース)の制作手順を、実際にパソコンを利用し演習形式で学ぶ。
授業の進め方・方法:
準備する用具はない。 基本的には、情報処理センターのパソコンを利用する。
フリーウエアのアプリケーションを利用するので、 所有するパソコンにアプリケーションをインストールし、自宅で操作に慣れることが望ましい。
アプリケーションは、Sketchup、GIMPを利用する。
各授業項目毎に、個人の課題を課す。
すべての課題が提出されていることが合格条件である。
提出物ごとに目標に達しているか評価する。
提出期限に遅れた場合は、評価点から20%を減ずる。
提出物の平均が60点以上で合格とする。
合格点に満たない場合は、追加課題を与える。
前関連科目:情報処理1 後関連科目:建築CAD
注意点:
課題は、時間をかけることで、よりよい成果物を制作することができるので、積極的にパソコン操作の時間を増やしてほ しい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
建築パースの基本をまなぶ SketchUpを体感する |
伝わりやすい建築CGの基本を理解できる。
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2週 |
SketchUpの基本操作を学ぶ |
Sketchupの基本操作を理解できる
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3週 |
正確に住宅外観をモデリングする方法を学ぶ |
寸法とおりに正確に住宅外観をモデリングすることができる
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4週 |
室内のモデリングを行い、SketchUpの各種ツールの利用方法を理解する |
SketchUpの各種ツールを利用できる
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5週 |
階段・屋根のモデリング方法を学ぶ |
SketchUpのツールを駆使して、階段、屋根のモデリングができる
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6週 |
建築図面をもとに、住宅のモデリングを行う |
建築図面から寸法とおりに、住宅の外観、室内のモデリングができる
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7週 |
建築図面をもとに、住宅のモデリングを行う |
建築図面から寸法とおりに、住宅の外観、室内のモデリングができる
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8週 |
後期中間試験:実施しない |
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4thQ |
9週 |
建築図面をもとに、住宅のモデリングを行う |
建築図面から寸法とおりに、住宅の外観、室内のモデリングができる
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10週 |
Gimpの基本操作を学ぶ |
Gimpの基本操作を理解できる
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11週 |
Gimpの応用テクニックを学ぶ |
Gimpの応用テクニックを理解できる
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12週 |
各自が設計した住宅をSketchUpでモデリング |
建築設計演習で設計した住宅をモデリングすることができる
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13週 |
各自が設計した住宅をSketchUpでモデリング |
建築設計演習で設計した住宅をモデリングすることができる
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14週 |
住宅紹介ポスターづくり |
モデリングの画像をGimpで加工し、最終的にポスターにまとめることができる
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15週 |
住宅紹介ポスターづくり |
モデリングの画像をGimpで加工し、最終的にポスターにまとめることができる
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16週 |
後期期末試験:実施しない |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 1 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 1 | |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 1 | |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 3 | 後1 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 3 | |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後12,後13 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 3 | |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 3 | |