科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語
科目番号 0026 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 建築学分野 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『改訂版 高等学校 国語総合』(数研出版)、『現代文A 』(東京書籍)、『カラー版 新国語便覧』(第一学習社)、『高校 漢字演習 標準編』(東京書籍)
担当教員 小田島 本有

到達目標

 コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「読む」「書く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「読む」「書く」能力を一定程度生かして活用することができる。「読む」「書く」能力を生かして活用することができない。
評価項目2「話す」「聴く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「話す」「聴く」能力を一定程度生かして活用することができる。「話す」「聴く」能力を生かして活用することができない。
評価項目3人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、十分に表現することができる。人類の文化に触れ、それなりの視野に立って物事を考え、表現することができる。人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことはできない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ社会科の科目との関連性がある。
授業の進め方・方法:
 教科書を使った講義形式の授業と表記トレーニングを実施する。なお、前期は1年で使用していた『改訂版 高等学校 国語総合』(数研出版)、後期は新たに購入した『現代文A』(東京書籍)を教科書として使用する。成績評価は定期試験の成績(70%),小論文(20%)表記トレーニングなどの提出物(10%)により総合評価を行い、60点以上を合格とする。再試験は前期末、後期末、学年末に実施し、前記の定期試験における成績と置き換え再計算した結果、60点以上となる場合は合格(60点)とする。
注意点:
 教科書、ノートはもちろんのこと、この他に国語辞典・漢和辞典(電子辞書を含む)、便覧はいつも用意して授業に臨むこと。表記トレーニングなどの提出物は期日を守るよう心がけること。表記トレーニングにおける自己添削の内容によっては、再提出を求めることがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
小説「清兵衛と瓢箪」(志賀直哉)①
表記トレーニング①
一年間の授業の予定をしっかり把握することができる。
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
2週 小説「清兵衛と瓢箪」(志賀直哉)②
表記トレーニング②
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
3週 詩「六月」(茨木のり子)
表記トレーニング③

詩を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
4週 詩「I was born」(吉野弘)、「サーカス」(中原中也)
表記トレーニング④
詩を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
5週 古典「芥川」
表記トレーニング⑤
古文を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
6週 古典「東下り」①
表記トレーニング⑥
古文を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
7週 古典「東下り」②「筒井筒」
表記トレーニング⑦
古文を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
8週 前期中間試験を実施する
2ndQ
9週 答案返却、解説
小論文の書き方①
表記トレーニング⑧
試験の解説を聞いて的確な解答の仕方について理解することができる。
小論文の書き方について理解ができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。    
10週 小論文の書き方②
表記トレーニング⑨
小論文の書き方について理解ができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。  
11週 小論文執筆(1回目、600字)
表記トレーニング⑩
小論文を書く(1回目、600字)
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。    
12週 小論文の書き方③
表記トレーニング⑪
小論文の書き方について理解ができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
13週 小論文の書き方④
表記トレーニング⑫
添削された小論文をもとに、書き方について理解ができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
14週 小論文の書き方⑤
表記トレーニング⑬
小論文の書き方について理解ができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
15週 小論文執筆(2回目、1200字)
表記トレーニング⑭
小論文を書く(2回目、1200字)
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
16週 前期末試験を実施しない
後期
3rdQ
1週 小論文(2回目)返却、解説
小説「ナイン」(井上ひさし)①
表記トレーニング⑮
添削された小論文についての解説を聞いて書き方について理解することができる。
小説を味わい、その表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
2週 小説「ナイン」(井上ひさし)②
表記トレーニング⑯
小説を味わい、その表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
3週 小説「ナイン」(井上ひさし)③
表記トレーニング⑰
小説を味わい、その表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。   
4週 評論「少女たちの『ひろしま』」(梯久美子)①
表記トレーニング⑱
論理的な文章の論点と主題が理解できる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
5週 評論「少女たちの『ひろしま』」(梯久美子)②
表記トレーニング⑲
論理的な文章の論点と主題が理解できる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
6週 詩「永訣の朝」(宮澤賢治)①
表記トレーニング⑳
詩を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
7週 詩「永訣の朝」(宮澤賢治)②
表記トレーニング㉑
詩を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
8週 後期中間試験を実施する
4thQ
9週 答案返却、解説
小説「山月記」(中島敦)①
表記トレーニング㉒
試験の解説を聞いて的確な解答の仕方について理解することができる。
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
10週 小説「山月記」(中島敦)②
表記トレーニング㉓
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
11週 小説「山月記」(中島敦)③
表記トレーニング㉔
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
12週 小説「山月記」(中島敦)④
表記トレーニング㉕
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
13週 小説「山椒魚」(井伏鱒二)①
表記トレーニング㉖
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
14週 小説「山椒魚」(井伏鱒二)②
表記トレーニング㉗
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
15週 小説「山椒魚」(井伏鱒二)③
表記トレーニング㉘
小説を味わい、表現を理解することができる。
原稿用紙に正しい表記方法で書き写すことができる。
16週 後期末試験を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,後1,後2,後3,後6,後7,後9,後10,後11
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後9
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後9
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合7000100200100
基礎的能力7000100200100
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000