科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語
科目番号 0027 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文A』(東京書籍)
担当教員 小田島 本有

到達目標

 コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「読む」「書く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「読む」「書く」能力を一定程度生かして活用することができる。「読む」「書く」能力を生かして活用することができない。
評価項目2「話す」「聴く」能力を十分に生かし総合的に活用することができる。「話す」「聴く」能力を一定程度生かして活用することができる。「話す」「聴く」能力を生かして活用することができない。
評価項目3人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、十分に表現することができる。人類の文化に触れ、それなりの視野に立って物事を考え、表現することができる。人類の文化に触れ、幅広い視野に立って物事を考え、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことはできない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ現代社会との関連が期待される。
授業の進め方・方法:
 週2時間は昨年度に引き続き『現代文A』(東京書籍)を使った授業を行う。なお、成績評価は定期試験(65%)、小論文(20%)読書レポート(10%)、実践・提出物(5%)からなる総合評価とし、60点以上を合格する。なお、前期末試験は行わず、それに代わるものとして2回の小論文を評価対象とする。読書レポートの提出が遅れた場合、遅れた日数に応じて減点の対象とする。未提出の場合は国語の単位を認めない。再試験は前期末、後期末、学年末に実施し、60点以上を合格とする。
注意点:
 教科書、ノートはもちろんのこと、この他に国語辞典、漢和辞典、図説はいつも用意して授業に臨むこと。夏休みの課題として読書レポートの提出を義務づけるが、未提出の学生には国語の単位を認めない。また、提出の遅れに対しても随時減点をしていくので注意すること。また、授業を面白くするための努力をしてほしい。授業に遅れたり、勝手に休んだりしないことはもちろんであるが、こちらからの質問にはしっかり答える姿勢を見せること。日頃きちんと努力している学生を評価したいので、提出物などはきちんと期限を守って提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、小説『山月記』(中島敦)①、表記トレーニング① 一年間の授業予定を知ることができる。中島敦の文学的位置を知り、小説を味わい、表現を理解することができる。
2週 小説『山月記』(中島敦)②    〃
3週 小説『山月記』(中島敦)③、表記トレーニング②    〃
4週 小説『山月記』(中島敦)④    〃
5週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)①、表記トレーニング③ 評論を味わい、表現を理解することができる。
6週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)②    〃
7週 評論「思考の肺活量」(鷲田清一)③、表記トレーニング④    〃
8週 前期中間試験を実施する。
2ndQ
9週 答案返却と解説、小論文の書き方① 的確な小論文を書く方法が理解できる。
10週 小論文の書き方②、表記トレーニング⑤    〃
11週 1回目・小論文作成(600字) 的確な形で小論文を書くことができる。
12週 小論文の書き方③、表記トレーニング⑥ 的確な小論文を書く方法が理解できる。
13週 小論文の返却と解説 返却された小論文を通して自己反省をし、今後に生かすことができる。
14週 小論文の書き方④、表記トレーニング⑦ 的確な小論文を書く方法が理解できる。
15週 2回目・小論文作成(1200字) 的確な形で小論文を書くことができる。
16週 前期中間試験を行わない。
後期
3rdQ
1週 小論文の返却と解説、表記トレーニング⑧ 返却された小論文を通して自己反省をし、今後に生かすことができる。
2週 小説「こころ」(夏目漱石)① 夏目漱石の文学的位置を知り、小説を味わい、表現を理解することができる。
3週 小説「こころ」(夏目漱石)②、表記トレーニング⑨    〃
4週 小説「こころ」(夏目漱石)③    〃
5週 小説「こころ」(夏目漱石)④、表記トレーニング⑩    〃
6週 小説「こころ」(夏目漱石)⑤    〃
7週 小説「こころ」(夏目漱石)⑥、表記トレーニング⑪    〃
8週 後期中間試験を実施する。
4thQ
9週 答案返却と解説、小説「こころ」(夏目漱石)⑦ 夏目漱石の文学的位置を知り、、小説を味わい、表現を理解することができる。
10週 小説「こころ」(夏目漱石)⑧、表記トレーニング⑫    〃
11週 朗読して味わう① 朗読の基本を身に付け、学生一人一人が教壇に立って朗読を発表することができる。
12週 朗読して味わう②    〃
13週 朗読して味わう③    〃
14週 評論「『身銭』を切るコミュニケーション」(内田樹)①、表記トレーニング⑬ 評論を味わい、表現を理解することができる。
15週 評論「『身銭』を切るコミュニケーション」(内田樹)②    〃
16週 後期末試験を実施する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合65003500100
基礎的能力65003500100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000