概要:
建設現場において優れた技術者となるために,実務に役立つ基礎技術やJIS規格の重要 な実験方法を修得する。
音・光・熱環境などの基礎理論に基づく実験方法を修得し,快適で安全な建築空間形成 の方策を学び,建築材料 や測定機器に自分の手で触れ確認することができる。実験報 告書を通じて,データを正確に解析し,工学的に考察する能力を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
クラス全体を2つのコース(材料コース,環境コース)に分け,前期と後期でコースを交替する。
オリジナルのテキストを用いて実験・演習を行い,各コース共に10回程度のレポート(報告書)を課す。
定期試験は行わず,レポートの評点の平均が,各コースともに60点以上で合格とし,合格の場合,レポート評点90%+実習態度等の平常点10%を最終評価とする。不合格の場合は,レポートの再提出,追加課題等を課す。
なお,到達度目標はD50%,E50%である。
前関連科目:建築材料,建築環境工学1 後関連科目:コンクリート工学特論,建築設備1
注意点:
実験作業に適した汚れても良い服装とし,スリッパ・サンダル履きは厳禁とする。
作業や機器類の操作は教員の指示確認に従い,安全第1とする。
電卓,ノート,筆記用具を必ず持参すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | |
実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | |
建築を取巻く環境(例えば音、光、温度、湿度、振動など)を実験により把握できる。 | 4 | |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | |