科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語
科目番号 0048 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 改訂版 新編現代文A』(第一学習社)、『新訂総合国語便覧』(第一学習者社)、『高校 漢字演習 標準編』(東京書籍)
担当教員 小田島 本有

到達目標

 コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を論理的に読解することができ、その内容を他の主題につなげて総合的に考察し、適切に表現できる。文脈に従い、論理的文章が伝えようとする内容を理解することができる。誤解や曲解などの読み取りの間違いが多く、論理的文章の要点が把握できない。
評価項目2目的に応じて収集した情報を整理し、主張が効果的に伝わるように論理的な構成・展開と適切な表現方法で小論文を作成できる。収集した情報をまとめ、其の要点を理解した上で、論理的な基礎条件を備えた文章を書くことができる。収集した情報の要点が理解できないため、主張に論理性が欠けている。
評価項目3常用漢字のすべてを丁寧かつ正確に表記することができる。常用漢字の7割以上について正しい表記ができる。雑な印象を与えない表記が実践できる。不正確な文字認識が目立ち、表記に丁寧さが見られない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことはできない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ現代社会との関連が期待される。
授業の進め方・方法:
 教科書および配布テキストの本文を音読し、読解するとともに、論理的文章(小論文)を書くための技法を実践的に学ぶ。成績評価は定期試験(74%)、小論文(20%)、表記課題(6%)からなる総合評価とし、60点以上を合格点とする。再試験は前期末、後期末に各1回(中間試験分、期末試験分)、学年末に実施し、前記の成績評価方法にしたがい60点以上となる場合は、合格(60点)とする。
注意点:
 教科書、ノート、辞典(電子辞書を含む)、国語便覧は常に用意して授業に臨むこと。提出物は期限を守ること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
小説「調律師のるみ子さん」(いしいしんじ)
授業の達成目標や内容、評価方法が理解できる。
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
2週 小説「調律師のるみ子さん」(いしいしんじ)
表記練習 第1回
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
3週 小説「調律師のるみ子さん」(いしいしんじ) 登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
4週 小説「調律師のるみ子さん」(いしいしんじ) 登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
5週 評論「花女房」(河合隼雄)
表記練習 第2回
筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
6週 評論「花女房」(河合隼雄) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
7週 評論「花女房」(河合隼雄) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
8週 前期中間試験を実施する
2ndQ
9週 答案返却、解答解説
論理的な文章(小論文)を書く
試験の解説を聞いて、その解法が理解できる。
論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
10週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
11週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
12週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
13週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
14週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
15週 論理的な文章(小論文)を書く 論点や主題、論拠が明快な論理的文章が書ける。
16週 前期末試験を実施しない
後期
3rdQ
1週 小説「相棒」(内海隆一郎)
表記練習 第3回
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
2週 小説「相棒」(内海隆一郎) 登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
3週 小説「相棒」(内海隆一郎) 登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
4週 評論「大量生産の眩暈」(原研哉)
表記練習 第4回
筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
5週 評論「大量生産の眩暈」(原研哉) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
6週 評論「大量生産の眩暈」(原研哉) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
7週 評論「大量生産の眩暈」(原研哉) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
8週 後期中間試験を実施する
4thQ
9週 答案返却、解答解説
小説「裸川」(太宰治)
試験の解説を聞いて、その解法が理解できる。
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
10週 小説「裸川」(太宰治)
表記練習 第5回
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
11週 小説「裸川」(太宰治) 登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
12週 小説「裸川」(太宰治)
登場人物の心情や語りの特徴が理解できる。
13週 評論「支え合うことの意味」(鷲田清一)
表記練習 第6回
筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
現代日本語を丁寧かつ正確に表記できる。
14週 評論「支え合うことの意味」(鷲田清一) 筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
15週 評論「支え合うことの意味」(鷲田清一)
筆者の論理をたどり、その主張が理解できる。
16週 後期末試験を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合74000260100
基礎的能力74000260100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000