歴史と文化II

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 歴史と文化II
科目番号 0051 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ★教科書: 今井宏 『ヒストリカル・ガイド イギリス』 (山川出版社,2000年), 指昭博 『図説 イギリスの歴史』 (河出書房新社,2015年),★参考書:『ニュービジュアル版 新詳世界史図説』 (浜島書店,2017年)
担当教員 山内 一美,細見 佳子

到達目標

1.歴史的な見方・考え方を理解し、自身の思考のツールに加えることができる。
2.歴史的な見方・考え方を相対的にとらえ、自身の思考の複眼化を図ることができる。
3.人間社会への深い理解を、自他の未来を豊かにする糧へとつなげることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安 [優]標準的な到達レベルの目安 [良]未到達レベルの目安 [不可]
評価項目1歴史的視点を思考のツールとして自身に内在化し、人間社会を考察する道具として使いこなすことができる。歴史的視点の概要を理解し、人間社会を考察するうえでの切り口のひとつとして使える事に気づくことができる。歴史的視点の概要が理解できていない。
評価項目2相対的・複合的な視点を持ち、自身の専門に向き合えるようになる。歴史的アプローチの独自性を理解し、その意義を認識することができる。歴史的アプローチについて理解できていない。
評価項目3様々な文化的背景をもった他者に敬意を持ち、自他の相互理解をあきらめない姿勢を持つことができる。長い歴史のなかで形成されてきた人間の文化の豊かさ・多面性に気づくことができる。自身の意識・思考と授業のリンクが理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
古代から近現代にわたるイギリスとヨーロッパの歴史を、様々な視点から考察することによって、歴史的思考力を養い、自他の文化理解の深度を深めていける人間になる。
授業の進め方・方法:
★成績評価方法
合否判定: 定期試験の評価(80%)と課題学習の評価(20%) ≧ 60点
最終評価: 合否判定点に同じ。
不合格者は,再試験または課題学習による評価が60点以上であった場合に合格とする。
★関連科目: 倫理社会、現代社会、日本史、世界史、法学
注意点:
歴史に興味関心を持つ人が対象です。
世界史の通史にあらかじめ目を通しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 はじめに  
2週 先史から古代へ(1) イギリス・ヨーロッパ文化の基層をなす古代から中世の歴史の様態を理解することができる。
3週 先史から古代へ(2) 同上
4週 先史から古代へ(3) 同上
5週 古代から中世へ(1) 同上
6週 古代から中世へ(2) 同上
7週 古代から中世へ(3) 同上
8週 中世のヨーロッパとイギリス (1) 大陸と深くつながっていた中世イギリスの様態を理解することができる。
2ndQ
9週 中世のヨーロッパとイギリス (2) 同上
10週 中世のヨーロッパとイギリス (3) 同上
11週 中世のヨーロッパとイギリス (4) 同上
12週 中世のヨーロッパとイギリス (5) 同上
13週 中世のヨーロッパとイギリス (6) 同上
14週 思考の枠組みの形成(1) 一千年の長きにわたり自閉するなかでヨーロッパ文化の骨格が醸造されていく様子を追うことができる。
15週 思考の枠組みの形成(2) 同上
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 近世のイギリス(1) 次第に国家体制を整え、力をつけていく近世イギリスとヨーロッパの様態を理解することができる。
2週 近世のイギリス(2) 同上
3週 近世の世界とヨーロッパ(1) 同上
4週 近世の世界とヨーロッパ(2) 同上
5週 近世の世界とヨーロッパ(3) 同上
6週 近代への階梯(1) 同上
7週 近代への階梯(2) 同上
8週 近代への階梯(3) 同上
4thQ
9週 市民革命と産業革命(1) 近代ヨーロッパが世界を構造化していく過程と、世界の最先進国となったイギリスが世界帝国として絶頂期を迎える様態を理解することができる。
10週 市民革命と産業革命(2) 同上
11週 市民革命と産業革命(3) 同上
12週 大英帝国と世界(1) 近代から現代までのイギリスと世界の歩みを展望し、大英帝国と列強の植民地支配の「遺産」について考察することができる。
13週 大英帝国と世界(2) 同上
14週 大英帝国と世界(3) 同上
15週 ポスト大英帝国時代のイギリスと世界 同上
16週 後期末試験  

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000