建築法規

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築法規
科目番号 0057 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:建築基準法令集(建築資料研究社),参考書:図説やさしい建築法規(学芸出版社),イラストレーション建築基準法(学生出版社),わかる建築学・建築法規(学芸出版社)自学自習用の問題集はなし
担当教員 西澤 岳夫,平澤 宙之

到達目標

1.建築基準法の基本定義、及び、手続きを理解し、知識を適用できる。
2.集団規定・単体規定の各法令を理解し、知識を適用できる。
3.建築関連法令を理解し、知識を適用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築基準法の基本定義及び手続きを十分に理解し,知識を適用できる建築基準法の基本定義及び手続きを十分理解できる建築基準法の基本定義及び手続きをほとんど理解できない
評価項目2集団規定・単体規定の各法令を十分に理解し、知識を適用できる 集団規定・単体規定の各法令を十分に理解できる集団規定・単体規定の各法令をほとんど理解できない
評価項目3建築関連法令を十分に理解し、知識を適用できる。建築関連法令を十分に理解できる建築関連法令をほとんど理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築法規は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めた建築基準法や建築関連法令のことを指し、 国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的としている。本授業では、以上の法体系を理解し、建築基準法を中心とした関連法令を用いて、建築物及び都市計画の設計または計画に活用することができることを目指す。この科目は企業で意匠設計を担当していた教員(一級建築士)が、その経験を活かし指導する。
授業の進め方・方法:
講義形式の授業となる。「構造」,「計画・設計」,「環境」系全般が関連科目となる。
2回の定期試験には、同法令集の持ち込みを許可する。
2級建築士試験の過去問等を利用して,自ら演習に努めること。 またレポート(1課題)を課すので,学習内容を確認すること。
2回の定期試験の平均が60点以上で合格とする。なおレポートが未提出の場合は,不合格とする。
合格の場合,定期試験評点×0.9 + レポート提出物×0.1 を最終評価とする。
不合格の場合,再試験を行い60点以上を合格とする。
後関連科目:建築設計演習4
注意点:
「建築基準法令集」を,毎回必ず持参すること。
本科目は学修単位科目であるため、授業時間相当の自主学習(授業の予習・復習を含む)を行う必要がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建築基準法:基本定義・各種建築手続き 法令用語について説明できる。各種建築手続きについて説明できる。
2週 建築基準法:適用されない建築物・敷地面積高さ等
法の一部が適用されない建築物を説明できる。敷地面積・建築面積・高さなどの定義を説明できる。
3週 建築基準法:採光・換気に関する基準
有効採光面積を計算できる。換気種類・換気に関わる規則を説明できる。
4週 建築基準法:構造に関する基準・設備に関する基準
居室の天井・床の高さ,階段・傾斜路の規則を説明できる。便所・給排水設備などの規則を説明できる。
5週 建築基準法:道路に関わる基準・用途地域による建築制限・面積制限
道路に関わる基準を説明できる。用途地域による建築制限を説明できる。容積率・建蔽率による限度を説明できる。
6週 建築基準法:斜線制限・防火地域の制限
道路斜線・隣地斜線・北側斜線の制限を説明できる。防火地域・準防火地域の建築制限を説明できる。
7週 建築基準法:法22条区域・その他都市計画区域に関わる制限
法22条区域の建築制限を説明できる。都市計画区域に関わる制限全般について理解できる。
8週 後期中間試験:実施する
4thQ
9週 建築基準法:防火設備・防火材料に関する用語・火災に関する構造基準
防火設備・防火材料に関する用語を説明できる。耐火構造・準耐火構造の基準を説明できる。
10週 建築基準法:耐火建築物
耐火建築物にしなければならない建築物を説明できる。
11週 建築基準法:防火区画・内装制限
防火区画・内装制限について説明できる。
12週 建築基準法:避難経路・避難施設
避難階段の規定を説明できる。防煙設備・非常用設備の規定について説明できる。
13週 建築基準法:構造計算
構造計算の基準・応力度計算などについて説明できる
14週 建築基準法:構造規定
木造の壁量計算と耐力壁の配置ができる。鉄骨・RC造の基準を理解できる。
15週 建築関係法規
建築士法・都市計画法など各種建築関係法令を理解できる。
16週 後期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野施工・法規法の体系について説明できる。4後1
法令用語について説明できる。4後1
建築物などの定義について説明できる。4後1
工作物の定義について説明できる。4後1
防火に関する用語について説明できる。4後1,後9
建築手続きに関する用語について説明できる。4後1
建築基準法に基づき、建築物の面積、高さ、階数が算定できる。4後2
一般構造(構造方法に関する技術的基準)の法令文を読み、適用できる。4後3,後14
構造強度(構造計算方法に関する規定)の法令文を読み、適用できる。4後13,後14
防火・耐火・内装制限に関する法令を探すことができる。4後9,後10,後11,後12
避難・消防関係規定法令を探すことができる。4後12
建築設備関連法令を探すことができる。4後4
建築基準法で定める道路と敷地について説明できる。4後5
用途地域について説明できる。4後5
容積率・建ぺい率について説明できる。4後5
高さ制限について説明できる。4後6
防火地域について説明できる。4後6,後7
確認と許可について説明できる。4後1
建築基準法に関連する法律関係(例えば都市計画法、消防法、ハートビル法、品確法、建築士法、建設業法、労働安全衛生規則など)の法令を探すことができる。4後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000100100
基礎的能力0000000
専門的能力450005050
分野横断的能力450005050