建築生産

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築生産
科目番号 0060 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:施工がわかるイラスト建築生産入門 彰国社 ,参考図書:JASS (日本建築学会),建築施工テキスト(井上書院)
担当教員 中井 陽子

到達目標

建築物の施工における各部工事の流れと基本事項を理解できる。
施工計画,施工管理および積算に関する基本事項を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築物の施工における各部工事の流れと基本事項を理解し,的確に説明することができる。建築物の施工における各部工事の流れと基本事項を理解できる。建築物の施工における基本事項を理解できない。
評価項目2施工計画,施工管理および積算に関する基本事項を理解し,的確に説明することができる。施工計画,施工管理および積算に関する基本事項を理解でき,説明することができる。施工計画,施工管理および積算に関する基本事項を理解できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築設計されたものを技術的に具体化,産出する手段,方法を学び専門分野の基礎知識と関連する分野の知識を学習する。
教科書による講義の他に,動画による工事の流れ等を通観し,視覚的な理解を深め技術的能力を身につける。
また,毎回,建築施工に関する基本的な演習を行い知識の向上を図る 。
この科目は,企業で建設現場係員を経験した教員がその経験を活かし,工事現場での各種工事における要点を解説する。
授業の進め方・方法:
積極的に建築技術に対する知識の習得に対する取り組みが必要。
授業内容に応じた課題を出し,課題に対する学習成果を確認する。
成績評価は2回の定期試験の結果の平均が60 点を超えていること。
不合格者には再試験を行い,60点以上を合格とする。
前関連科目:鋼構造  後関連科目:鉄筋コンクリート構造Ⅱ
注意点:
本科目は学修単位科目であるため、授業時間相当の自主学習(授業の予習・復習を含む)を行う必要がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,建築生産のしくみ 建築生産のしくみや、工事に携わる人々について説明できる。
2週 工事管理 工事管理について説明できる。
3週 仮設工事 仮設工事について説明できる。
4週 ネットワーク工程表 ネットワーク工程表の計算ができる。
5週 山留め工事 山留め工事の種類について説明できる。
6週 杭工事 既製杭や場所打ち杭について説明できる。
7週 土工事 掘削機械や排水工法について説明できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 型枠工事 型枠工事について説明できる。
10週 鉄筋工事 鉄筋工事について説明できる。
11週 コンクリート工事 コンクリート工事について説明できる。
12週 鉄骨工事 鉄骨工事について説明できる。
13週 外装仕上工事 防水工事・石工事・左官工事・タイル工事の各工事の要点について説明できる。
14週 内装仕上工事 建具工事・ガラス工事・塗装工事の各工事の要点について説明できる。
15週 見積と積算 見積と積算について説明できる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造基礎形式(直接、杭)の分類ができる。4後6
施工・法規請負契約(見積り、積算を含む)について説明できる。4後1,後15
瑕疵・保証について説明ができる。4後1
現場組織の編成について説明できる。4後2
設計図書と施工図の関係について説明できる。4後2
各種書類の行政への届出先と期限について説明できる。4後2
ネットワーク工程表の計算ができる。4後4
バーチャート工程表について説明できる。4後4
5大管理項目(品質、原価、工程、安全、環境)の特徴について説明できる。4後2
鉄筋の加工について説明できる。4後10
継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。4後10
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。4後10
鉄筋の組立ての基準・仕様について説明できる。4後10
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。4後10
型枠の材料、種類をあげることができる。4後9
型枠の組立て手順について説明できる。4後9
せき板の存置期間について説明できる。4後9
支保工の存置期間について説明できる。4後9
使用材料の試験・管理値について説明できる。4後11
生コンの発注について説明できる。4後11
運搬・締固め(打込み)の方法・手順について説明できる。4後11
養生の必要性について説明できる。4後11
現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。4後12
工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。4後1
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。4後1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000