特別設計演習

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 特別設計演習
科目番号 0068 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は指定しない。参考書:『Dezacon』オフィシャルブック(建築資料研究社/日建学院、『建築プレゼンの掟』(彰国社)、『プレゼンは「目線」で決まる』(ダイヤモンド社)
担当教員 西澤 岳夫

到達目標

1. 与えられたテーマについて基礎的な情報を収集・整理し、テーマが設定された背景や目的、条件についてよく理解できる。
2. 指導教員や共同作業者とコミュニケーションをとり課題解決に向け積極的に取り組むことができる。
3. 課題解決の成果として、適切なフォントや文章、図版を有効に用いてプレゼンテーションポスターを作成することができる。
4. 提案内容を、パワーポイントやポスターを用いながら口頭でわかりやすくプレゼンテーションすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的な情報を収集・整理し、テーマの背景や目的、条件についてよく理解し、課題発見に繋げることができる。基礎的な情報を収集・整理し、テーマが設定された背景や目的、条件についてよく理解できる。基礎的な情報を収集・整理することができず、テーマが設定された背景や目的を理解できない。
評価項目2指導教員や共同作業者とコミュニケーションをとりまがら、課題解決に向け積極的に取り組むことができる。共同作業者とコミュニケーションをとりながら、課題解決に向け与えられた役割を果す事が出来る。課題解決に向け与えられた役割を果す事が出来ない。
評価項目3適切な文章、図版等を使い完成度の高いポスターを作成することができる。提案内容を適切な文章、図版等を使い、わかりやすいポスターを作成することができる。提案内容を適切な文章や図版等を使い表現することができない。
評価項目4提案内容をパワーポイントやポスターなどを用いてわかりやすくプレゼンテーションすることができ、質疑にも適切に回答することができる。提案内容ついて、パワーポイントやポスターを用いてわかりやすくプレゼンテーションすることができる。提案内容をプレゼンテーションすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
本演習は、与えられたテーマについて情報の収集と整理、分析を行うとともに、課題解決につながる提案をポスターにまとめ、プレゼンテーションする能力を向上させることを目的としている。このため、全国高専デザインコンペティションの課題への取り組みを主軸に授業を進める。なお、チームで作業する場面もあるため、コミュニケーション能力の向上が期待できる。
授業の進め方・方法:
初回から第3週にかけ、テーマに関する情報収集と整理、分析をブレーンストーミングを通じて行い、以後4名以内のグループ編成を行い、3回の発表会を経て成果物を完成させる。演習は主に建築CAD室内にて行うが、必要に応じて建築製図室、建築デザイン室での作業を認める。ただし、模型制作等を行う場合は、各自で材料や道具を用意し持参すること。
成績の評価方法は、中間発表(プレゼンテーション5点、作品の内容:5点)、事前作品発表会(プレゼンテーション:5点、作品の内容5点)、 最終作品発表会(プレゼンテーション:40点、作品の内容40点)てとし、 合否判定は(中間発表+事前作品発表会+最終作品発表会)≧ 60 点とする。合格点に達しなかった場合は課題の再提出と再発表を課し、60点以上で合格とする。関連科目は建築設計演習Ⅲ、建築史、デザインプロポーザル(専攻科1年)など。学習・教育到達度目標の内訳は次の通り。D:50%、E:25%、F:25%。
注意点:
本科目は学修単位となっており、授業以外の時間を使って情報収集や作業を行うことが必須である。特に5月の連休や夏季休業を活かし現地調査を行い、各年に出されるデザコンのテーマに応じた聞き取り調査、文献調査、映像記録を行うよう努めること。チームで作業を行うこともあるため、その場合は、各人がチームに積極的に参加することが必要である。個人に作業が集中し、不公平が生じたと判断された場合は評価に考慮する。全国大会に出品できるような、レベルの高い作品づくりを心がけて欲しい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
課題に関する情報の収集と整理
課題の背景や目的、条件を理解し、基礎的な情報を収集・整理することができる。
2週 課題に関する情報の分析 収集・整理した情報をグループ作業を通じて分析することができる。
3週 課題に関する情報分析の発表 グループ作業を通じて分析した結果をわかりやすく発表し、各グループごとその成果を共有することができる。
4週 課題解決方法の策定1 課題解決のためのチームを再編し、共通の問題意識を持ってテーマの再考・分析することができる。
5週 課題解決方法の策定2 課題解決のための情報整理と分析を行い、解決方法の検討をすることができる。
6週 課題解決方法の策定3 課題解決のための方法について、具体的な企画・構想をたてることができる。
7週 中間発表 各グループが発見した問題と解決にむけた企画・構想をパワーポイントなどを用いて発表することができる。
8週 中間試験 実施しない。
2ndQ
9週 プレゼンテーションポスターの作成1 中間発表を受け、企画・構想内容をより具体的なものへと展開して行く事ができる。
10週 プレゼンテーションポスターの作成2 プレゼンテーションポスターのイメージを組み立てることができる。
11週 プレゼンテーションポスターの作成3 プレゼンテーションポスター作成のための役割分担を適切に行い、作業の準備を進めることができる。
12週 プレゼンテーションポスターの作成4 各自の役割を認識し、ポスターに必要な下書きを作成することができる。
13週 プレゼンテーションポスターの作成5 各自の作業をグループで協力し合いながら進めることができる。
14週 プレゼンテーションポスターの作成6 各自で担当した内容を適切な文章・図版等を用いて、プレゼンテーションポスターにまとめることができる。
15週 事前作品発表会 パワーポイントやポスターを用いながら口頭でわかりやすく成果をプレゼンテーションすることができる。
16週 最終作品発表会 事前作品発表会を受け、作品をブラッシュアップし、よりわかりやすくプレゼンテーションすることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合03000700100
基礎的能力0000000
専門的能力03000700100
分野横断的能力0000000