都市計画

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 都市計画
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 テキスト:用いない 参考書:みんなの都市計画(脇田祥尚著、理工図書)参考書:市民のためのまちづくり入門(吉野正治著、学芸出版社)参考書:都市計画教科書(彰国社)参考書:建築基準法令集 自学自習用の問題集はなし
担当教員 千葉 忠弘

到達目標

都市および都市計画の定義について説明できる
現代都市計画に影響を与えた計画理論を説明できる。
都市デザインの留意点を説明できる。
日本の都市計画制度を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市・都市計画の定義および都市問題について、様々な観点からわかりやすく説明できる。都市・都市計画の定義および都市問題について、わかりやすく説明できる。都市・都市計画の定義および都市問題について、説明できない。
評価項目2現代都市計画に影響を与えた計画理論および理論を適用した都市をわかりやすく説明できる。現代都市計画に影響を与えた計画理論をわかやすく説明できる。現代都市計画に影響を与えた計画理論を説明できない。
評価項目3都市全域、地域地区ごとの都市デザインの留意点を理解し、わかりやすく説明できる。都市デザインの留意点を理解し、わかりやすく説明できる。都市デザインの留意点を説明できない。
評価項目4日本の都市計画制度の発展経緯を理解し、その概要を的確に説明できる。日本の都市計画制度の概要を的確に説明できる。日本の都市計画制度の概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築は都市の一部であり、都市は様々な主体の集合である。
都市計画は各主体の利害調整をしながら立案実現するものである。

この講義では、さまざま都市問題を提示しながら、計画実現へ向けてのプロセスを理解する。
また、より広義のまちづくりの哲学を学ぶ。

この科目を通じて建築と都市との関係を理解し社会工学の幅広い基礎知識を取得し応用する力を身につける。
授業の進め方・方法:
準備する用具はない。前提となる知識は必要としない。
都市計画は社会工学であるので、日常から新聞等を読み、社会問題を意識すること。
2回のグループ演習・発表、2回程度の個人の演習課題を課す。
定期試験の平均点が60点以上、かつすべてのグループ発表・レポート提出が合格条件である。
総合成績は定期試験80%、グループ課題・レポート20%で評価する。
再試験は、60点以上で合格とする。(再試験は期末ごとに実施する)
学習・教育到達度目標 C(80%), 学習・教育到達度目標 E(20%)  
前関連科目:建築法規 後関連科目:なし
注意点:
講義を通じて都市問題、都市計画を身近なものにしてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,都市と建築との関係、都市計画の概念について 建築集合体として都市形態・都市計画の概念を理解できる。
2週 都市とは何か。都市化について 様々な都市論と都市化現象を理解できる。
3週 都市の性格、範域、分類 都市の基本的性格、範域の定義を理解できる。
4週 都市の類型化レポート作成 都市を分類できる。
5週 都市問題と都市計画、古典的都市問題 古典的都市問題と居住環境問題の関連を理解できる。
6週 現代的都市問題 現代的都市問題の複雑さを理解できる。
7週 イギリスの近代都市計画発展過程 イギリスの都市計画発展を理解できる。
8週 前期中間試験:実施する
2ndQ
9週 日本の近代都市計画発展過程 日本の都市計画発展を理解できる。
10週 現代都市計画へ影響を与えた計画論(レポート作成) 建築家、社会思想家などの計画論を理解できる。
11週 現代都市計画へ影響を与えた計画論(レポート作成) 建築家、社会思想家などの計画論を理解できる。
12週 上記のレポート発表 パソコンで資料収集し、プレゼン資料が作成でき、発表できる
13週 上記のレポート発表 パソコンで資料収集し、プレゼン資料が作成でき、発表できる
14週 地区診断調査(グループ作業) 計画づくりのための調査方法を理解しマップを作成できる
15週 地区診断調査(グループ作業) 計画づくりのための調査方法を理解しマップを作成できる
16週 前期期末試験:実施する
後期
3rdQ
1週 地区診断調査発表 地区診断マップを用いて、わかりやすく地区の課題を発表できる。
2週 都市計画の立案の過程とマスタープラン 計画立案のプロセスと都市マスの重要性を理解できる。
3週 都市のデザイン 都市デザインの特徴、構成要素を理解できる。
4週 建築と都市のデザイン 地域生活空間の特徴と設計上の留意点を理解できる。
5週 地域・地区のデザイン 道路公園デザインの特徴と留意点を理解できる。
6週 風景のデザイン 市民が主体的にまちづくりを進める手法を理解できる。
7週 まちづくりと地域生活空間 美しいまちをつくるための制度・手法を理解できる。
8週 後期中間試験:実施する
4thQ
9週 防災まちづくり 災害に強いまちづくりの手法を理解できる。
10週 交通と福祉のまちづくり 高齢者のためのまちづくりの理念と手法を理解できる。
11週 都市計画法の理念と概要 都市計画法の構成、建築基準法との関係を理解できる。
12週 土地利用計画、都市施設 線引き制度、用途地域、都市施設の意義を理解できる。
13週 市街地開発事業、地区計画 土地区画整理の手法、地区計画制度と基準法との関連を理解できる。
14週 都市化と住宅問題 都市計画における住宅問題を理解できる。
15週 都市計画と住宅政策 住宅政策の歴史を理解できる。
16週 後期期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4前6
近現代都市の特質と課題について説明できる。4前1,前2
近代の都市計画論について説明できる。4前12,前13
現代にいたる都市計画論について説明できる。4前12,前13
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4後10
街路計画の手法と理念について説明できる。4後10
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4後12
方法・制度の変遷について説明できる。4後13
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4後7
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4後13
土地区画整理事業について説明できる。4後13
市街地再開発事業について説明できる。4後13
地区計画制度について説明できる。4後13
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4後4
都市と農村の計画について説明できる。4前1,前2
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000