木質構造

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 木質構造
科目番号 0088 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学分野 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 木質構造第4版 杉山英男編著 菊池重昭・野口和行・鈴木秀三・神谷文夫・安村 基著 共立出版、参考書:木質構造設計ノート(日本建築学会)、木質構造設計規準・同解説(日本建築学会)
担当教員 草苅 敏夫

到達目標

1.木質構造の材料特性、構造的特徴を説明できる。
2.建築基準法と住宅性能表示の位置付けを説明できる。
3.壁量計算等によって2階建て住宅の構造安全性を評価できる。
4.部材の断面設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
木質構造の材料特性、構造的特徴木質構造の材料特性、構造的特徴を十分に理解し、明確に説明できる。木質構造の材料特性、構造的特徴を概ね理解し、説明できる。木質構造の材料特性、構造的特徴を説明できない。
建築基準法と住宅性能表示の位置付け建築基準法と住宅性能表示の位置付けを十分に理解し、明確に説明できる。建築基準法と住宅性能表示の位置付けを概ね理解し、説明できる。建築基準法と住宅性能表示の位置付けを説明できない。
壁量計算等による2階建て住宅の構造安全性2階建て住宅の構造安全性を壁量計算で評価できる。2階建て住宅の構造安全性を壁量計算で概ね評価できる。2階建て住宅の構造安全性を壁量計算で評価できない。
部材の断面設計許容応力度に基づいた断面設計を十分に理解し、計算できる。許容応力度に基づいた断面設計を概ね理解し、計算できる。許容応力度に基づいた断面設計を理解できず、計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では、主に木造住宅を題材として授業を進めていく。2階建て以下の木造住宅は、ほとんどが壁量計算と呼ばれる手法で構造安全性の検証が行われていることから、その手法を修得する。構造計算が必要となる場合もあるので、許容応力度計算を修得する。
授業の進め方・方法:
講義と演習を合わせて進めていく。
注意点:
合否判定:2回の定期試験(前期中間50%+前期末50%)の平均が60点以上を合格とする。
最終評価:合否判定点+その他の評価点(±10点)
       その他の評価点:マイナス(居眠り、授業以外のことをする、私語・暴言)
                   プラス(ノートをしっかり取っている、積極的な授業への取り組み))
      ただし,最終評価の最高点は100点,最低点は60点とする.
再試験:不合格の場合には再試験を実施し、60点以上を合格とする。最終評価は60点と
する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 木質構造の種類と特徴 木質構造の各種構法についてまとめることができる。
2週 木材の基礎的特性 木質材料の特徴についてまとめることができる。
3週 製材と木質材料 木材から作られる、製品についてまとめることができる。
4週 木質構造の構造計画 構造計画の考え方についてまとめることができる。
5週 木質構造の構造計画 住宅に作用する荷重についてまとめることができる。
6週 木質構造の法的規制 木質構造関係の法律や規程が理解できる。
7週 木造住宅における各部位の構法 基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部の構造についてまとめることができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 2階建て住宅の壁量計算 建築基準法と住宅性能表示による必要器量が求められる。
10週 2階建て住宅の壁量計算 建築基準法と住宅性能表示による充足率、壁率が求められる。
11週 2階建て住宅の壁量計算 剛性率、偏心率が求められる。
12週 部材の許容応力度計算 材料の許容応力が理解でき、外力によって生じる部材応力度が計算できる。
13週 床の設計 床に作用する荷重に対して設計ができる。
14週 木材の継手と仕口の設計 接合の種類とその設計について理解できる。
15週 基礎の設計 基礎の種類を理解でき、布基礎の設計ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造木構造の特徴・構造形式について説明できる。4前1
木材の接合について説明できる。4前14
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。4前4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000