卒業研究

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0092 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 建築学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 教科書はない:参考文献は各教員の指示するもの
担当教員 三森 敏司,千葉 忠弘,鈴木 邦康,佐藤 彰治,西澤 岳夫,大槻 香子,平澤 宙之,岩間 雄介,大屋戸 理明,中井 陽子

到達目標

評価項目1:各自のテーマについて研究計画を立案できる。
評価項目2:研究遂行にあたっての問題点を把握し、解決することができる。
評価項目3:研究計画にしたがって研究を実施し、期限までに終了させることができる。
評価項目4:卒業論文・設計図面等を作成し、研究成果を提示できる。
評価項目5:プレゼンテーション用の資料を作成し、口頭による研究成果の説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1テーマについての研究計画を綿密に立案できる。テーマについての研究計画を十分に立案できる。テーマについての研究計画が不十分である。
評価項目2研究遂行にあたっての問題点を把握し、十分に解決することができる。 研究遂行にあたっての問題点を把握し、ある程度解決できる。 研究遂行にあたっての問題点を把握できない。
評価項目3研究計画にしたがって確実に研究を実施し、期限までに終了させることができる。 概ね研究計画にしたがって研究を実施し、期限までに終了させることができる。研究計画どおりに研究を進めることができず、期限までに終了できない。
評価項目4レベルの高い卒業論文又は卒業設計図面を作成し、研究成果を提示できる。卒業論文又は卒業設計図面を作成し、研究成果を提示できる。卒業論文又は卒業設計図面を完成できない。
評価項目5プレゼンテーション用のわかりやすい資料を作成し、限られた時間内に口頭による研究成果の説明ができる。プレゼンテーション用の資料を作成し、口頭による研究成果の説明ができる。プレゼンテーション用の資料を作成できず、口頭による研究成果の説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 F 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 G 説明 閉じる
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JABEE d-3 説明 閉じる
JABEE d-4 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
第5学年までに学習した専門科目の知識や能力に基づいて、担当教員の指導で各自の研究テーマを決め、一年間を通じて研究や開発を行う。
各自の研究テーマをまとめ、発表等を行うことにより、実践的技術者として要求される問題解決力、デザイン能力、コミュニケーション能力、自主的学習能力を養う。
授業の進め方・方法:
研究テーマの選択にあたっては、各研究室のガイダンスや過去の研究テーマを参考にできるだけ自分の納得のいく研究テーマを探すこと。個別のテーマについては担当教員とよく相談すること。卒業研究を遂行するにあたっては、きちんとした調査や計画の下で問題解決に積極的に取り組む姿勢が求められる。研究の節目節目のまとめでは、自身の成果を相手に、文章や発表を通じて上手に伝えることが求められる。 文献調査など関連知識の取得は自主的に取り組むこと。
学修目標の内訳は、D:40 %、E:30 %、F:20 %、G:10 %となる。
成績評価は、下記の通りとする。
(1) 論文系:中間発表(10%), 最終発表(10%), 論文(50%), 梗概(10%), 口頭試問(10%), 研究態度(10%)を論文系の複数の指導教員で評価する。
(2) 設計系:中間発表(10%), 最終発表(10%), 図面(50%), 梗概(10%), 口頭試問(10%), 研究態度(10%)を設計系の複数の指導教員で評価する。
ただし、上記合否判定で再判定により合格となった者の評価点は60点とする。
(所定の最終提出期日に遅れた場合は,再試験該当として追加発表会を行う。この場合の成績は60点とする。)
前関連科目:指導教員の担当科目 後関連科目:特別研究1・2
注意点:
卒業研究は,建築学分野で学んだ知識をすべて生かして,取組んでほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 各研究室の研究テーマの説明 自分が研究したい内容を把握することができる。
2週 希望調査後、配属決定。研究テーマの決定 研究テーマの概要を理解し、どこまでの成果を得るかについて説明できる。
3週 研究計画 研究目的、研究計画を説明できる。
4週 同上 同上
5週 同上 同上
6週 同上 同上
7週 指導教員の下、研究を遂行 研究計画に従って研究が遂行できる。
8週 前期中間試験:実施しない
2ndQ
9週 指導教員の下、研究を遂行 研究計画に従って研究が遂行できる。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 同上 同上
14週 同上 同上
15週 同上 同上
16週 前期末試験:実施しない
後期
3rdQ
1週 指導教員の下、研究を遂行 研究計画に従って研究が遂行できる。
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 指導教員による口頭試問 口頭試問に適切に答えることができる。
6週 中間発表会 プレゼンテーション用の資料を作成し、口頭による途中経過の説明ができる。
7週 指導教員の下、研究を遂行 研究計画にしたがって研究を実施し、期限までに終了させることができる。
8週 後期中間試験:実施しない
4thQ
9週 指導教員の下、研究を遂行 研究計画にしたがって研究を実施し、期限までに終了させることができる。
10週 同上 同上
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 指導教員による口頭試問 口頭試問に適切に答えることができる。
14週 卒業論文又は卒業設計作品提出 卒業論文・設計図面等を完成し、研究成果を提示できる。
15週 卒業研究発表会 プレゼンテーション用の資料を作成し、口頭による研究成果の説明ができる。
16週 後期末試験:実施しない

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前3,前4
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】実験の目的と方法を説明できる。4前5,前6
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。4後3
実験結果を整理し、考察できる。4後3
実験の目的と方法を説明できる。4前5,前6
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。4後4
実験結果を整理し、考察できる。4後9
実験の目的と方法を説明できる。4前5,前6
建築を取巻く環境(例えば音、光、温度、湿度、振動など)を実験により把握できる。4後4
実験結果を整理し、考察できる。4後9
建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。4後4
測量の結果を整理できる。4後9
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前4,前5
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後7,後8
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後8
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後8
合意形成のために会話を成立させることができる。3前11
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前13
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4前3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4前5
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前5
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後5,後6
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前3
複数の情報を整理・構造化できる。3前4,前5,前6
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前7,前9
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前7,前9
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前7,前9
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後1
事実をもとに論理や考察を展開できる。4後1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4後1,後13,後14,後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前1
目標の実現に向けて計画ができる。4前2,前3,前4,前5,前6
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前7,前9
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3前7,前9
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前7,前9
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前7,前9
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前7,前9
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前7,前9
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前10,前11,前12,前13,前14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前10,前11,前12,前13,前14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3前10,前11,前12,前13,前14
法令やルールを遵守した行動をとれる。3前12,後1,後2,後3,後4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前12,後1,後2,後3,後4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3前12,後1,後2,後3,後4
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後7,後9,後10,後11,後12
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後7,後9,後10,後11,後12
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3後7,後9,後10,後11,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0200106010100
基礎的能力0000000
専門的能力0200106010100
分野横断的能力0000000