応用解析学

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 応用解析学
科目番号 0005 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設・生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『複素関数の基礎』 寺田文行 著 (サイエンス社)参考書:数学30講シリーズ6『複素数30講』志賀浩二 著(朝倉書店)    「複素関数キャンパスゼミ」高杉豊・馬場敬之 著(マセマ)
担当教員 池田 盛一

到達目標

複素数の四則計算ができる.極形式が扱える._x000D_

1次関数の円々対応を理解し,複素平面上の直線・円の方程式を扱うことができる.
正則関数の判定ができる._x000D_
複素関数の導関数を求めることができる._x000D_
対数関数などの多価関数の値をもとめることができる.
複素積分ができる.
留数定理を用いて複素積分ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1複素数の極形式を求めることができる.複素数の四則計算ができ,その計算に極形式を利用することができる.複素数の四則計算ができる._x000D_ 複素数の極形式を求めることができる.複素数の四則計算ができない._x000D_ 複素数の極形式を求めることができない.
評価項目21次関数の円々対応を説明することができる.複素平面上の直線・円の方程式が与えられたら作図することができる.また,図形から方程式を作ることができる.複素平面上の直線・円の方程式が与えられたら作図することができる.また,図形から方程式を作ることができる.複素平面上の直線・円の方程式が与えられたら作図することができない.また,図形から方程式を作ることができない.
評価項目3コーシー・リーマンの方程式を用いて正則関数の判定ができる.複素関数の導関数を求めることができる.対数関数などの多価関数の値をもとめることができる.コーシー・リーマンの方程式を用いて正則関数の判定ができる.複素関数の導関数を求めることができる.正則関数の判定ができない._x000D_ 複素関数の導関数を求めることができない.
評価項目4複素積分の定義を理解し,_x000D_ 線積分を用いて複素積分ができる.線積分を用いて複素積分ができる.複素積分ができない.
評価項目5孤立特異点を見つけ,その点の留数を計算することができ,留数定理を用いて複素積分ができる.留数定理を用いて複素積分ができる.留数定理を用いて複素積分ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
複素関数の扱い方や微分法・積分法に関する基本的な考え方を理解し,理工系分野への
応用への基礎知識を養う.
授業の進め方・方法:
授業の説明をきちんとノートし,指示された問題をあとで自分で解いて理解を深めるこ
とが重要である.
合否判定:後期中間100%+学年末100%で、平均60点以上を合格とする。
最終評価:合否判定点と同じ。
再試験は行わない。
授業の内容を理解するには復習が欠かせない.
授業のあった日は必ず自分で類似の問題を解いて,理解を深めておくことが必要である.
注意点:
授業での問題演習は大切なので、欠席しないようにすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 0.ガイダンス(0.5回) ・複素数の演算の幾何学的意味が理解でき,基本的な計算ができる.
2週 1.複素数平面(2回) ・1 次変換を通して複素関数の写像としての理解ができる.
3週   複素数と複素数平面,極形式 ・関数の正則性を理解し,基本的な関数の複素微分ができる.
4週 2.1 次変換(1.5回) ・一次分数関数の構造を理解し、関数の値を計算できる.
5週   1 次分数関数,一般の1 次変換の分解 ・円々対応について説明できる.
6週 3.正則関数(3回) コーシー・リーマンの方程式の導出ができる.
7週   複素関数,正則関数,C-R 方程式,等角写像性 ・コーシーリーマンの方程式を用いて正則でない関数を判定できる.
8週 後期中間試験:実施する
4thQ
9週 4.複素初等関数(2回) ・複素初等関数の定義を理解し,その導関数および写像としての性質を調べることができる.
10週   指数関数,三角関数,対数関数,無理関数 ・関数の値を求めることができる.
11週 5.複素積分(3回) ・原始関数を持つ場合の定積分の計算ができる.
12週   定積分とその性質,積分路のとり方 ・積分路の違いに注意して定積分の計算ができる.
13週 6.コーシーの定理とその応用(3回) ・コーシーの定理を用いて,定積分の計算ができる.
14週   線積分,コーシーの定理,留数,極 ・線積分を用いて定積分の計算ができる.
15週   これまでの総合演習 ・留数の定理を用いて定積分の計算ができる.
16週 後期期末試験:実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100