近・現代建築史

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 近・現代建築史
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設・生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『図説建築の歴史(西洋・日本・近代)』学芸出版社、および配布資料。参考書:『日本建築史図集』彰国社、『西洋建築史図集』 彰国社、『近代建築史図集』彰国社
担当教員 西澤 岳夫

到達目標

1.近代以降の西洋および日本の建築史の主要な流れを理解し、説明することができる。
2.自身が選択した建築家の建築意匠について自ら調査しレポートにまとめ、プレゼンテーションすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代以降の西洋および日本の建築史の主要な流れを説明でき、それぞれの時代背景や相違を理解できる。近代以降の西洋および日本の建築史の主要な流れを説明でき、それぞれの時代背景を理解できる。近代以降の西洋および日本の建築史の主要な流れを理解することができない。
評価項目2レポート課題において自ら選択した建築家の建築意匠の特徴や言説を理解し、それらをレポートにまとめ、適切に発表することができる。レポート課題において自ら選択した建築家の建築意匠の特徴を理解し、それらをレポートにまとめ、発表することができる。レポート課題において自ら選択した建築家の建築意匠の特徴を理解することができず、それらをレポートにまとめることや発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築史を学ぶ目的は、建築技術者として必要とされる常識を養い、その上に立って自らの進路を開くために考える基礎とし、現代の建築的状況を正しく理解する視点を学ぶことにある。授業で扱う建築の対象範囲は主に20世紀から現代までの建築とする。各時代の代表的な建築の歴史的変遷の主要な流れを正しく理解し、各時代の 代表的建築の特徴や歴史的背景について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書とスライドを用いて授業を進める。この他、後半にレポート課題(1課題)を課し、発表を行う。合否判定は、2回の定期試験の平均点≧60点。最終評価は、合否判定の点数60%+レポート20%+発表20%で成績を評価する。なお、レポート課題未提出で発表に至らなかった場合は定期試験の平均点が60点以上であっても、59点以下の評点とする。再試験は後期末、学年末で行い、合否判定は、評価点≧60点 とする。前関連科目 は日本史、世界史、建築史、特別設計演習など。後関連科目はなし。
注意点:
必ず、予習をして授業に臨むこと。レポートは今まで自分が最も影響を受けた建築家、あるいは興味を引かれる建築家を選び、決められた書式に基づきまとめる。レポートの成績は、理解した内容を自分の言葉を用いて表現しているか、論理的な文章になっているか、図や写真等を用いて解りやすくまとめているか、引用や参考文献を適切に記載しているかなどを評価する。
なお、本科目は学修単位科目であるため、授業時間相当の自主学習(授業の予習・復習を含む)を行う必要がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(19世紀の建築思潮) 19世紀の西洋、および日本の代表的な建築と当時の主な建築思潮を理解できる。
2週 耐震理論と新構法の展開 鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建築のはじまりを理解できる。
3週 日本の表現主義 西洋の近代建築運動に影響を受けた日本の表現主義の建築について理解できる。
4週 震災前後と帝冠様式 震災前後の代表的建築と帝冠様式を理解できる。
5週 戦後の建築潮流 第二次世界大戦以降の西洋における主要な建築潮流を理解できる。
6週 戦後の日本建築1 戦後復興期から高度成長期までの日本の代表的な建築を理解できる。
7週 戦後の日本建築2 第二次世界大戦以降の日本の住宅建築の主要な変遷を理解できる。
8週 中間試験 あり
4thQ
9週 ポストモダン建築1 ポストモダン、およびポストモダン以降の主な建築について理解できる。
10週 ポストモダン建築2 ポストモダン、およびポストモダン以降の主な建築について理解できる。
11週 歴史的建造物の保存活用1 歴史的建造物や街並の保護の仕組み、保存活用事例について理解できる。
12週 歴史的建造物の保存活用2 歴史的建造物や街並の保護の仕組み、保存活用事例について理解できる。
13週 レポート課題ガイダンス レポートの趣旨を理解し、レポート作成のための準備を進めることができる。
14週 レポート発表1 適切なテキストと図版を用いて、決められた時間内にプレゼンテーションをすることができる。
15週 レポート発表2 適切なテキストと図版を用いて、決められた時間内にプレゼンテーションをすることができる。
16週 前期末試験 あり

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000200100
基礎的能力0000000
専門的能力602000200100
分野横断的能力0000000