日本語表現技法

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語表現技法
科目番号 0049 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設・生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料、参考図書『「ロンリ」の授業』(NHK「ロンリのちから」制作班著・野矢茂樹監修、三笠書房)、『論証のルールブック』(アンソニー・ウェストン著・古草秀子訳、ちくま学芸文庫)、『科学を伝え、社会とつなぐ サイエンスコミュニケーションのはじめかた』(国立科学博物館編、丸善出版)、『全米最高視聴率男の「最強の伝え方」』(アラン・アルダ著・高橋洋訳、青土社)
担当教員 舘下 徹志

到達目標

研究活動の充実を図るうえで必要な日本語の運用能力、伝えるための技術、特に論理的思考に基づく効果的な口頭発表の技法を身につけ、実践することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 聴衆の理解と共感を得られる発表内容の実践聴衆に新たな知見を得ることの喜びを提供する、論理的かつ効果的な口頭発表ができる。聴衆が理解可能な口頭発表ができる。聴衆にとっては理解不能な口頭発表しかできない。
評価項目2 内容の伝達を助ける技法の工夫 聴衆の理解を助けるための適切な技法の実践が至るところに確かめられ、効果をもたらしている。口頭発表における技法的工夫を意識した実践であることが分かる。対他意識が欠如した、自己本位の表現に終始している。
評価項目3 聴衆の疑問に対する適切な応答疑問の背景を察知し、理解を深める新たな情報を付加した応答ができる。疑問の中心を理解し、それに向けた応答ができる。疑問の内容を理解できず応答できないか、故意にはぐらかした応答しかできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
口頭発表の実践と相互批評をとおして、聴衆にとってわかりやすく有意義な発表の構成・展開方法と言語的・非言語的技法を身につける。
授業の進め方・方法:
設定された制限時間のなかで実践できる最も効果的な口頭発表とは、どのような内容と技法に支えられるのかを追究する。口頭発表の回数は2回を予定している。相互に批評し合い、技法を向上させる。最終週にレポートの提出を求める。自学自習の中心は、口頭発表のための調査や準備となるが、参考図書や他の文献を読み、表現全般について見識を深めることを期待する。成績は、レポート形式の試験(40%)、口頭発表(50%)、ポートフォリオ(10%・ルーブリック評価による批評シート)により評価する。試験の素点が60点未満の場合は、再試験を1回のみ実施する。
注意点:
発表者は聴衆を説得するだけの論理性に支えられた内容を準備するとともに、伝えようとする意欲を表現する必要がある。また、本授業は、聴き手としての言語能力が試される場でもある。質疑応答や相互批評では、積極的で誠実な発言が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
口頭発表について
授業の到達目標、内容、評価方法が理解できる。
口頭発表の目的、効果について理解できる。
2週 コミュニケーションの要諦(1) 相手に何かを伝えることの難しさを知った上で、より伝わりやすいコミュニケーションの方法が理解できる。
3週 コミュニケーションの要諦(2) 相手に何かを伝えることの難しさを知った上で、より伝わりやすいコミュニケーションの方法が理解できる。
4週 コミュニケーションの要諦(3) 相手に何かを伝えることの難しさを知った上で、より伝わりやすいコミュニケーションの方法が理解できる。
5週 コミュニケーションの要諦(4) 相手に何かを伝えることの難しさを知った上で、より伝わりやすいコミュニケーションの方法が理解できる。
6週 口頭発表(1) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
7週 口頭発表(2) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
8週 口頭発表(3) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
2ndQ
9週 口頭発表(4) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
10週 口頭発表(5) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
11週 口頭発表(6) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
12週 口頭発表(7) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
13週 口頭発表(8) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
14週 口頭発表(9) 聴衆の理解と共感が得られる論理的な口頭発表ができる。
15週 実践を振り返って 自他の実践を客観的に分析することができる。
16週 試験 口頭発表の経験を生かし、論題に即して論理的な主張ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合405000100100
基礎的能力405000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000