創造実習

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 創造実習
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:4
教科書/教材 使用しない / プリント・資料等
担当教員 石向 桂一,後藤 孝行,千葉 良一,技術職員

到達目標

1.各種機器や道具の取り扱い方法を理解・活用でき,課題内容を理解して,その課題に対して遂行することができる。
2.課題や作品を分析・解明し,目標とする作品結果を出せる。
3.レポートや報告書の内容・体裁を整えることおよび提出物を期限内に提出でき,これらについて発表ができる。
4.メンバー間で協調・討議等を行い,協力しながら進めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(A-3)各種機器や道具の取り扱い方法を正しく理解・活用でき,課題内容を理解してその課題に対して最適に遂行することができる。各種機器や道具の取り扱い方法を理解・活用でき,課題内容を理解してその課題に対して遂行することができる。各種機器や道具の取り扱い方法を理解・活用できず,課題内容を理解してその課題に対して遂行することができない。
評価項目2(D-2)課題や作品を正しく分析・解明し,目標とする作品結果を最適に導き出せる。課題や作品を分析・解明し,目標とする作品結果を出せる。課題や作品を分析・解明できず,目標とする作品結果を出せない。
評価項目3(E-1)レポートや報告書の内容・体裁を正しく整えることおよび提出物を期限内に提出でき,これらについて最良の発表ができる。レポートや報告書の内容・体裁を整えることおよび提出物を期限内に提出でき,これらについて発表ができる。レポートや報告書の内容・体裁を整えることおよび提出物を期限内に提出できず,これらについて発表ができない。
評価項目4(E-2)メンバー間で協調・討議などを模範的に行い,協力しながら進めることができる。メンバー間で協調・討議などを行い,協力しながら進めることができる。メンバー間で協調・討議などを行えず,協力しながら進めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 課題に対応した作品を製作することで,機械製品を創造するときの考案,設計,試作,改良,性能評価までの実践的な技術を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 課題に従って,指定された材料・部品等を用いて,作品を製作する。少人数で構成されるグループ単位で作品を協力して製作する。各自の役割において,責任をもって取り組む。完成後に競技会および報告会を実施する。
 取り組み状況,レポートおよび報告会での状況等を含めて,評価項目に基づいて評価する。本授業に関連する事項の調査や資料作成等のため,自学自習時間の有効な活用が必要である。レポート・提出物等を提出することが必須である。
注意点:
 教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はA-3(30%) D-2(20%) E-1(30%)E-2(20%)とする。
 総時間数90時間(自学自習30時間)
 自学自習(30時間)ついては,日常の授業(60時間)のための予習復習時間,理解を深めるための考察・検討の時間レポートや報告書をまとめる時間等を総合したものとする。
 評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
 評価項目と評価対象の組み合わせは,「技術・知識習得度(A-3)」が「取組,レポート」,「分析能力(D-2)」が「競技会・レポート」,「達成度(E-1)」が「報告会・レポート」,「積極性・協調性(E-2)」が「取組」である。評価内容の詳細については,ガイダンスにおいて周知する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 創造実習の取り組み方等が理解できる。
2週 アイデアの提案・検討 グループによる検討で,自分のアイデアを提案できる。
グループ内での責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
3週 アイデアの提案・検討 グループによる検討で,自分のアイデアを提案できる。
グループ内での責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
4週 設計および製作 製作する作品を企画・設計・加工・組立・検証・改善ができる。
グループ内での役割と責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
5週 設計および製作 製作する作品を企画・設計・加工・組立・検証・改善ができる。
グループ内での役割と責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
6週 設計および製作 製作する作品を企画・設計・加工・組立・検証・改善ができる。
グループ内での役割と責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
7週 設計および製作 製作する作品を企画・設計・加工・組立・検証・改善ができる。
グループ内での役割と責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
8週 設計および製作 製作する作品を企画・設計・加工・組立・検証・改善ができる。
グループ内での役割と責任を理解し,自主的および協力的に行動できる。
4thQ
9週 競技会(予選) 製作した作品を動作させることができる。
改善点を知ることができる。
10週 作品の改善・改良等の検討および製作 作品の改善点・改良点の検討に基づいて製作活動ができる。
11週 作品の改善・改良等の検討および製作 作品の改善点・改良点の検討に基づいて製作活動ができる。
12週 作品の改善・改良等の検討および製作 作品の改善点・改良点の検討に基づいて製作活動ができる。
13週 競技会(本選) 製作した作品を動作させることができる。
14週 報告会資料作成 必要な情報技術を利用して報告用資料を作成できる。
15週 報告会 取り組み内容,競技結果などを説明することができる。
時間を守って発表し,質疑応答に対応できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3

評価割合

技術・知識習得度分析能力達成度積極性・協調性合計
総合評価割合30203020100
基礎的能力00000
専門的能力201515050
分野横断的能力105152050