機械加工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械加工学Ⅱ
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 機械工作法(朝倉書店)/プリント(資料,解説,図表など)
担当教員 岡田 昌樹

到達目標

1. 研削系工作機械の構造,加工原理,作業条件等を理解し,研削理論の基礎事項を説明できる。
2. 特殊加工法を用いた機械の構造,加工原理,作業条件等を理解し,それらの加工法を説明できる。
3. 機械加工の工程設計について理解し,それらの算出ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1研削系工作機械の構造,加工原理,作業条件等を正しく理解し,研削理論の基礎事項を詳しく説明できる。研削系工作機械の構造,加工原理,作業条件等を理解し,研削理論の基礎事項を説明できる。研削系工作機械の構造,加工原理,作業条件等を理解できず,研削理論の基礎事項を説明できない。
評価項目2特殊加工法を用いた機械の構造,加工原理,作業条件等を正しく理解し,それらの最適な加工法を説明できる。特殊加工法を用いた機械の構造,加工原理,作業条件等を理解し,それらの加工法を説明できる。特殊加工法を用いた機械の構造,加工原理,作業条件等を理解できず,それらの加工法を説明できない。
評価項目3機械加工の工程設計について正しく理解し,それらの正確な算出ができる。機械加工の工程設計について理解し,それらの算出ができる。機械加工の工程設計について理解できず,それらの算出ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ものづくりを行う上で必須の工作機械を用いた機械加工法について,各々の特徴を理解することで,機械加工法における体系的な知識を身につける。 特に,機械加工学Ⅱでは,軽薄短小製品の機械加工に焦点をあて,精密加工法分野の研作加工と特殊加工について,原理や構造,用途などを学び,QCDの観点から最適な加工手法を選択できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
板書による説明を中心に10回以上のミニテストの実施で授業ごとの達成度を自己採点し,学修実態の自己評価を記録してもらう。この取組み成果を20%評価し,残りは中間試験と期末試験で80%評価する。
注意点:
・機械総合実習で実際に経験するいろいろな加工現象について,疑問点は常に記録し,本科目で理論的に考察する習慣をつけること。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 研削加工 研削加工の特徴と砥石の3要素を説明できる。
2週 研削加工 研削砥石の扱い方と研作作業時に起こる異常形態を説明できる。
3週 研削加工 研削作業の適切な条件設定,円筒研削盤の種類と特徴を説明できる。
4週 研削加工 心なし研削の種類と特徴,平面研削作業の種類と用途を説明できる。
5週 研削加工 ホーニング,超仕上げ,ラッピングの構造,加工原理,作業条件等を説明できる。
6週 研削加工 ベルト研削,バレル研磨,噴射加工の構造,加工原理,作業条件等を説明できる。
7週 機械要素加工
次週,中間試験を実施する
ねじの加工方式について,種類と特徴を説明できる。
8週 特殊加工法 特殊加工の分類ができ,化学加工法の特徴と加工工程を説明できる。
2ndQ
9週 特殊加工法 電解加工法の特徴と加工工程を説明できる。
10週 特殊加工法 放電加工法の原理と特徴を説明できる。
11週 特殊加工法 各種放電の電流と電圧の特性を説明できる。
12週 特殊加工法 放電加工の加工原理,加工時の現象について説明できる。
13週 特殊加工法 型彫り放電加工とワイヤ放電加工の違いについて説明できる。
14週 特殊加工法 ワイヤ放電加工における各種機能について説明できる。
15週 総括 工作機械の発展の歴史と生産方式の変遷について説明できる。
16週 期末試験 学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050