プログラミング基礎

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 プログラミング基礎
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 入門ソフトウエアシリーズ① C言語(河西朝雄 著,ナツメ社)
担当教員 後藤 孝行

到達目標

1. 定数と変数およびデータ型を説明でき,それらを使ったプログラムが作成できる。
2. 入出力,繰り返し,条件判断,配列,ファイル処理,ポインタ,関数について説明ができ,それらを使ったプログラムが作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1定数と変数およびデータ型を説明でき,それらを効果的に使ったプログラムが作成できる。定数と変数およびデータ型を説明でき,それらを使ったプログラムが作成できる。定数と変数およびデータ型を説明できず,それらを使ったプログラムが作成できない。
評価項目2入出力,繰り返し,条件判断,配列,ファイル処理,ポインタ,関数について正しく説明ができ,それらを効果的に使ったプログラムが作成できる。入出力,繰り返し,条件判断,配列,ファイル処理,ポインタ,関数について説明ができ,それらを使ったプログラムが作成できる。入出力,繰り返し,条件判断,配列ファイル処理,ポインタ,関数について説明ができず,それらを使ったプログラムが作成できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 高級水準プログラミング言語(人間の言葉に近い表現(英語や数式など)を使える言語)の一つであるC言語によるプログラミング技術および情報機器(パーソナルコンピュータ)の操作を習得し,自らの力でプログラムを作成することができる能力を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 毎授業の前半は教室にてC言語コマンドとプログラミングの考え方を説明し,後半はパーソナルコンピュータを使用して演習課題のプログラムを作成し,作成したプログラムと実行結果を指定された日時までに提出する。
 自らプログラムを作成し,実行結果の検証を繰り返し行うことが,プログラミングを上達させる最良の方法である。プログラムの処理の流れを常に把握し,プログラムにコメントを付けたり,実行結果を詳しく表現・出力して,プログラム作成者以外の者でも理解しやすいプログラムが作れるように心掛ける。演習問題・課題の提出期限を厳守すること。
注意点:
 評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
PCの利用とC言語について

PC操作およびC言語コンパイラの操作ができる。
2週 データの入出力(1) 処理結果をディスプレイに出力するおよびキーボードからデータを入力して処理するプログラムが作成できる。
3週 データの入出力(2) 処理結果をディスプレイに出力するおよびキーボードからデータを入力して処理するプログラムが作成できる。
4週 算術演算子 四則演算プログラムが作成できる。
5週 条件判断(1) if else文を使って条件判断プログラムが作成できる。
6週 複雑な条件判断(1) 論理演算子を使って条件判断プログラムが作成できる。
7週 複雑な条件判断(2)
次週,中間試験を実施する
論理演算子を使って条件判断プログラムが作成できる。
8週 繰り返し(1) for文を使って繰り返し処理プログラムが作成できる。
2ndQ
9週 繰り返し(2) for文を使って繰り返し処理プログラムが作成できる。
10週 多重繰り返し(1) for文を使って多重繰り返し処理プログラムが作成できる。
11週 繰り返し(3) while文を使って繰り返し処理プログラムが作成できる。
12週 多重繰り返し(2) while文を使って多重繰り返し処理プログラムが作成できる。
13週 EOF EOF(End of File)を使ったプログラムが作成できる。
14週 1次元配列(1) 1次元配列を使ったプログラムが作成できる。
15週 1次元配列(2) 1次元配列を使ったプログラムが作成できる。
16週 期末試験 学んだ知識を確認できる。
後期
3rdQ
1週 答案返却および解説
1次元配列(3)
学んだ知識を再確認できる。
1次元配列を使ったプログラムが作成できる。
2週 2次元配列(1) 2次元配列を使ったプログラムが作成できる。
3週 2次元配列(2) 2次元配列を使ったプログラムが作成できる。
4週 ファイル処理(1) ファイルを使ってデータを入出力できるプログラムが作成できる。処理結果をMS-Excelでグラフ化できる。
5週 ファイル処理(2) ファイルを使ってデータを入出力できるプログラムが作成できる。処理結果をMS-Excelでグラフ化できる。
6週 ファイル処理(3) ファイルを使ってデータを入出力できるプログラムが作成できる。処理結果をMS-Excelでグラフ化できる。
7週 算術関数を用いた処理
次週,中間試験を実施する
算術関数を使ったプログラムが作成できる。
8週 ポインタ(1) ポインタを使ったプログラムが作成できる。
4thQ
9週 ポインタ(2) ポインタを使ったプログラムが作成できる。
10週 ポインタ(3) ポインタを使ったプログラムが作成できる。
11週 ポインタ(4) ポインタを使ったプログラムが作成できる。
12週 関数(1) ユーザ関数を使ったプログラムが作成できる。
13週 関数(2) ユーザ関数を使ったプログラムが作成できる。
14週 関数(3) ユーザ関数を使ったプログラムが作成できる。
15週 関数(4) ユーザ関数を使ったプログラムが作成できる。
16週 期末試験 学んだ知識を確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。2
定数と変数を説明できる。2
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。2
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。2
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。2
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。2
条件判断プログラムを作成できる。2
繰り返し処理プログラムを作成できる。2
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。2

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力702090
専門的能力000
分野横断的能力01010