センシング工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 センシング工学Ⅱ
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 4th-Q 週時間数 4th-Q:2
教科書/教材 計測工学入門(中村邦雄 著,森北出版株式会社)/プリント(補助資料,演習問題他)
担当教員 福澤 修一朗

到達目標

1. 力,圧力,温度等の測定方法を説明でき,それらを計測できる。
2. 力,圧力,温度等の計測機器を説明でき,それらを使用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力,圧力,温度等の測定方法を正しく説明でき,それらを導き出せる。力,圧力,温度等の測定方法を説明でき,それらを計測できる。力,圧力,温度等の測定方法を説明できず,それらを計測できない。
評価項目2力,圧力,温度等の計測機器を正しく説明でき,それらを正しく使用できる。力,圧力,温度等の計測機器を説明でき,それらを使用できる。力,圧力,温度等の計測機器を説明できず,それらを使用できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
事物や事象の状態や変化を感知(センシング)するための測定の基本原理・法則およびこれらに基づいた測定器の構造や特徴,測定時に生じる誤差の要因とその対策,測定によって得られたデータの整理・処理手法,測定からデータ処理までの一連の技術である計測技術について学ぶ。
授業の進め方・方法:
生産技術に不可欠な計測の基礎理論と各種測定量の基本的な測定・処理法について,他教科目での基礎工学の知識および各種実験・実習における計測の実践とを関連づけて理解できるように教示し,測定器の原理や構造,取り扱い能力および新しい技術と知識を計測に応用する力を養えるような授業を実施する。
注意点:
計測工学を中心とする授業を行う。計測技術は工学分野すべてにおいて関係していることから,その重要性を認識し,積極的に学習に取り組んでもらいたい。
・総時間数45時間(自学自習30時間)
・自学自習時間(30時間)は,日常の授業(15時間)に対する予習復習,レポート課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 長さの計測方法と計測機器を説明できるようにする。測定器の精度と誤差要因について説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。
10週 角度の計測方法と計測機器を説明できるようにする。サインバー、角度ゲージ、水準器による計測原理を説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。
11週 形状の計測方法と計測機器を説明できるようにする。プラニメーターによる計測原理を説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。
12週 形状の測定機器における誤差要因を説明できるようにする。
中間試験
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。
学んだ知識の確認ができる。
13週 質量の計測方法と計測機器を説明できるようにする。力の計測方法と計測機器を説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。
14週 圧力の計測方法と計測機器を説明できるようにする。密度の計測方法と計測機器を説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。
15週 温度の計測方法と計測機器を説明できるようにする。熱量の計測方法と計測機器を説明できるようにする。 代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。
16週 湿度および含水量の計測方法と計測機器を説明できるようにする。
学年末試験
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。
学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。3
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。4後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000