生産技術論

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生産技術論
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 生産管理の基本としくみ(田島悟 著,アニモ出版)/プリント,ケース文
担当教員 岡田 昌樹

到達目標

1. 生産管理の基本としくみを理解し,状況に応じた適切な手法を説明できる。
2. 財務諸表の基本的な見方を理解し,企業の実態を開示情報から分析できる。
3. 企業経営の考え方を理解し,各種分析ツールを事例に適用できる。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(B-3,D-1,D-2)生産管理の基本としくみを正しく理解し,状況に応じた適切な手法を正確に説明できる。生産管理の基本としくみを理解し,状況に応じた適切な手法を説明できる。生産管理の基本としくみを理解できず,状況に応じた適切な手法を説明できない。
評価項目2(B-3,D-1,D-2)財務諸表の基本的な見方を正しく理解し,企業の実態を開示情報から正確に分析できる。財務諸表の基本的な見方を理解し,企業の実態を開示情報から分析できる。財務諸表の基本的な見方を理解できず,企業の実態を開示情報から分析できない。
評価項目3(B-3,D-1,D-2)企業経営の考え方を正しく理解し,各種分析ツールを事例に正確に適用できる。 企業経営の考え方を理解し,各種分析ツールを事例に適用できる。 企業経営の考え方を理解できず,各種分析ツールを事例に適用できない。 

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標⑤ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる
JABEE B-3 説明 閉じる
JABEE D-1 説明 閉じる
JABEE D-2 説明 閉じる
JABEE基準 (b) 説明 閉じる
JABEE基準 (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
Product outからMarket inへと変化したものづくりの方向性に合わせ,生産管理技術の基本からトレンド手法,企業分析や経営分析などMOT的な管理技術を身につける。
授業の進め方・方法:
授業全般を通して,座学によるレクチャーのみならず,グループディスカッションや発表などを多く取り入れたアクティブラーニングで実施する。中間試験までの前半は,生産管理技術の基礎知識として,生産計画,生産統制,品質管理などの知識を修得することに重点を置く。後半は,企業分析や経営分析のツールを使い,ケーススタディを繰り返すことで,実践的な技術を身に付ける。評価は,定期試験80%,グループディスカッション等への貢献度20%で行う。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はB-3(20%) D-1(30%) D-2(50%)とする.
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および小テストや定期試験の準備のための勉強時間を総合したものとする.
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 生産を取り巻く状況の変化を理解し,優れた日本の管理技術を説明できる。
2週 生産管理の基礎 各種生産形態の種類と特徴を理解し,事例に応じた効果的な手法を説明できる。
3週 生産計画 生産計画の概要を理解し,3種類の日程計画について説明できる。
4週 生産統制 生産統制の概要を理解し,効果的な管理手法を説明できる。
5週 品質管理 QC7つ道具の概要を理解し,その特徴を説明できる。
6週 品質管理 QC7つ道具を品質管理の課題に応用できる。
7週 生産技術
次週,中間試験を実施する
製品選択法を理解し,ロット生産の最適計算ができる。
8週 企業分析 財務諸表の基本的な見方を説明できる。
4thQ
9週 企業分析 財務諸表から企業分析するツールの使い方を説明できる。
10週 企業分析 自動車メーカー8社の企業分析を行い,比較ができる。
11週 経営分析 顧客分析と市場分析の手法を理解し,その事例を説明できる。
12週 経営分析 競合分析とマーケティング戦略を理解し,その事例を説明できる。
13週 経営分析 企業の組織構造を理解し,その特徴を説明できる。
14週 経営分析 経営戦略の方向性を理解し,その分析手法を説明できる。
15週 期末試験 学んだ知識の確認ができる。
16週 答案返却&解説
総括
学んだ知識の再確認&修正ができる。
特化型戦略の一例を説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050