制御工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 制御工学Ⅰ
科目番号 0064 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 大学講義テキスト 古典制御(森 泰親 著,コロナ社)/プリント(補助資料,演習問題) 
担当教員 松岡 俊佑

到達目標

1. 自動制御の定義と種類が説明できる.
2. ラプラス変換・逆変換を求めることができる.
3. 基本要素の伝達関数を求めることができる.
4. ブロック線図が説明でき,等価変換ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自動制御の定義と種類,および実例を説明できる。自動制御の定義と種類が説明できる。自動制御の定義と種類が説明できない。
評価項目2様々な関数のラプラス変換・逆変換を求めることができる。基本的な関数のラプラス変換・逆変換を求めることができる。基本的な関数のラプラス変換・逆変換を求めることができない。
評価項目3様々な要素の伝達関数を求めることができる。基本要素の伝達関数を求めることができる。基本要素の伝達関数を求めることができない。
評価項目4ブロック線図が説明でき,等価変換について導き出せる。ブロック線図が説明でき,等価変換ができる。ブロック線図が説明できず,等価変換ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各種機器を制御するためには機械工学や電気工学等の知識の融合が必要であることを認識し,各種機器およびシステムを制御できる基礎知識を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
制御システムの解析に用いられるラプラス変換とラプラス逆変換および伝達関数の算出方法,ブロック線図について学ぶ。
注意点:
 総時間数45時間(自学自習15時間)
 自学自習(15時間)ついては,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および小テストや定期試験の準備のための勉強時間を総合したものとする。
 評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
制御工学とは
制御の種類やフィードバック制御の概要を示すことができる。
2週 システムの数式モデル システムの数式モデルを求めることができる。
3週 各要素の数式モデル(機械系) 機械系要素の数式モデルを示すことができる。
4週 各要素の数式モデル(電気系系) 電気系要素の数式モデルを示すことができる。
5週 ラプラス変換 制御系の解析に用いられるラプラス変換を求めることができる。
6週 ラプラス変換の性質 制御系の解析に用いられるラプラス変換を求めることができる。
7週 中間試験 学んだ知識の確認ができる。
8週 ラプラス逆変換① ラプラス変換表を使ってラプラス逆変換ができる。
2ndQ
9週 ラプラス逆変換② 部分分数分解を使ってラプラス逆変換ができる。
10週 微分・積分のラプラス変換 微分・積分のラプラス変換ができる。
11週 ラプラス変換を使った微分方程式の解法 ラプラス変換を使って微分方程式を解くことができる。
12週 基本要素の伝達関数 基本要素の伝達関数を導出することができる。
13週 1次遅れ・2次遅れ要素の伝達関数 1次遅れ要素および2次遅れ要素の伝達関数を導出することができる。
14週 ブロック線図の等価変換① ブロック線図の等価変換により伝達関数を求めることができる。
15週 ブロック線図の等価変換② ブロック線図の等価変換により伝達関数を求めることができる。
16週 期末試験 学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御自動制御の定義と種類を説明できる。4前1,前2
フィードバック制御の概念と構成要素を説明できる。4前2
基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換を求めることができる。4前3,前4
ラプラス変換と逆ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。4前5,前6
伝達関数を説明できる。4前8,前9,前10,前11,前12
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。4前13,前14,前15

評価割合

試験レポート・課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力201030
専門的能力60565
分野横断的能力055