CAD/CAE

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 CAD/CAE
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 各分野担当が作成したプリント
担当教員 石向 桂一,宇野 直嗣,菅 結実花

到達目標

1. 解析の内容とCAE ソフトウェアの操作方法を理解し、正確に作業を行うことができる。
2. 得られたCAE 解析結果を分析・解釈し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
3. 目的に対応した結果が得られ、それを基にして体裁が整った適切なレポートを作成し、期限内に提出することができる。
4. グループのメンバー間で討議しながら、与えられた課題に取り組むことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1解析の内容とCAE ソフトウェアの操作方法を十分に理解し、正確に素早く作業を行うことができる。解析の内容とCAE ソフトウェアの操作方法を理解し、正確に作業を行うことができる。解析の内容とCAE ソフトウェアの操作方法を理解しておらず、正確に作業を行うことができない。
評価項目2得られたCAE 解析結果を深く分析・解釈することができ、CAE 解析結果の妥当性を詳細に確認することができる。得られたCAE 解析結果を分析・解釈し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。得られたCAE 解析結果を分析・解釈できず、CAE 解析結果の妥当性を確認することができない。
評価項目3目的に対応した満足できる結果が得られ、それらを明記した、体裁が整った適切なレポートを作成し、期限内に提出することができる。目的に対応した結果が得られ、それを基にして体裁が整った適切なレポートを作成し、期限内に提出することができる。目的に対応した結果が得られず、それを基にして体裁が整った適切なレポートを作成できないため、期限内に提出することができない。
評価項目3先にたって行動の模範を示しつつ、グループのメンバーと協調し、討議しながら課題に取り組むことができる。グループのメンバー間で討議しながら、与えられた課題に取り組むことができる。主体性および協調性がなく、グループのメンバーで討議しながら課題に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 機械システム工学科の教育目標③ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 CAE に関する基本知識を習得した後に、3 グループに分かれ、座学で学ぶ機械工学の主要分野における典型的な事例、すなわち、流体力学分野の「円柱に働く抗力と抗力低減」、機械力学分野の「モード(固有値)解析による音叉の設計」、熱・伝熱工学分野の「CPUヒートシンクの熱伝導解析」を取り上げ、それらの現象をCAE ソフトウェアによりそれぞれ再現し、得られたCAE 解析結果の妥当性を分析する能力の習得を目指す。
 次に、習得したCAE 解析結果の分析能力を活用し、各分野における応用事例についてCAE 解析による現象の数値予測を行い、CAE 解析の活用を目指す。
 なお、CAE ソフトウェアには、3D-CAD ソフトウェアであるSolidWorks のCAE解析機能を用いる。
授業の進め方・方法:
 本科目では,大別して,機械工学における主要科目である流体力学(工学),機械力学、熱・伝熱工学について取り扱う。
 各テーマごとに,初めに,テキストの例題を通じてSolidWorksのCAE解析機能の操作方法について習得させる。
 次に,例題に関連した課題についてCAE解析を行わせ,関連科目で習得した知識を活用させることで,実験および理論の結果とCAE解析結果との比較から,CAE解析結果の妥当性の分析を学生自らに行わせ,それらの結果をレポートにまとめ,提出させる。
 なお,本科目では試験は行わない。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標は,A-1, A-3, D-1, D-2, E-1, E-2とする。
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に係わる理論についての予習復習時間,解析結果を検討しレポートにまとめる時間などを総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・評価項目と評価対象の各組合せは,「情報技術知識活用力(A-1)」が「実技と成果品」,「基礎工学・専門工学知識活用力(D-1)」が「レポート」,「分析力(D-2)」が「レポート」,「積極性・協調性(E-2)」が「レポート」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.ガイダンス
2.CAE 概論
・授業の概要・進め方・注意点およびレポートの作成方法等が理解できる。
・CAE の概要が理解できる。
2週 3.CAE 実習
(1) 円柱に働く抗力と抗力低減(流体力学分野)①
・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
3週 (1) 円柱に働く抗力と抗力低減(流体力学分野)② ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
4週 (1) 円柱に働く抗力と抗力低減(流体力学分野)③ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
5週 (1) 円柱に働く抗力と抗力低減(流体力学分野)④ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
6週 (2) モード(固有値)解析による音叉の設計(機械力学分野)① ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
7週 (2) モード(固有値)解析による音叉の設計(機械力学分野)② ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
8週 (2) モード(固有値)解析による音叉の設計(機械力学分野)③ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
2ndQ
9週 (2) モード(固有値)解析による音叉の設計(機械力学分野)④ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
10週 (3)CPUヒートシンクの熱伝導解析(熱・伝熱工学分野)① ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
11週 (3)CPUヒートシンクの熱伝導解析(熱・伝熱工学分野)② ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
12週 (3)CPUヒートシンクの熱伝導解析(熱・伝熱工学分野)③ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
13週 (3)CPUヒートシンクの熱伝導解析(熱・伝熱工学分野)④ ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
14週 ゼミナール① ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
15週 ゼミナール② ・実験結果や理論と、CAE 解析結果を比較検討し、CAE 解析結果の妥当性を確認することができる。
・CAE 解析により、機械工学における諸現象の数値予測を行うことができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。4前6,前7,前8,前9
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。4前6,前7,前8,前9
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。4前6,前7,前8,前9
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4前6,前7,前8,前9
熱流体流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。4前2,前3,前4,前5
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。4前2,前3,前4,前5
定常流と非定常流の違いを説明できる。4前2,前3,前4,前5
層流と乱流の違いを説明できる。4前2,前3,前4,前5
レイノルズ数と臨界レイノルズ数を理解し、流れの状態に適用できる。4前2,前3,前4,前5
境界層、はく離、後流など、流れの中に置かれた物体の周りで生じる現象を説明できる。4前2,前3,前4,前5
抗力について理解し、抗力係数を用いて抗力を計算できる。4前2,前3,前4,前5
揚力について理解し、揚力係数を用いて揚力を計算できる。4前2,前3,前4,前5
熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。4前10,前11

評価割合

レポート成果品・実技相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力1610000026
専門的能力6410000074
分野横断的能力0000000