電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0033 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 堀桂太郎、よくわかる電子回路の基礎(電気書院)
担当教員 平 智幸

到達目標

1. 各種オペアンプ回路を説明でき、それらの計算ができる。
2. 各種発振回路を説明でき、その発振条件を計算することができる。
3. 変調・復調回路について、式を立てて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種オペアンプ回路を正しく説明で き、それらの計算ができる。各種オペアンプ回路を説明し、そ れらの計算ができる。各種オペアンプ回路を説明できず、 それらの計算ができない。
評価項目2各種発振回路を正しく説明でき、そ の発振条件を計算することができ る。各種発振回路を説明でき、その発 振条件を計算することができる。各種発振回路を説明できず、その 発振条件を計算することができな い。
評価項目3変調・復調回路について、正しく式を 立てて説明することができる。変調・復調回路について、式を立 てて説明することができる。変調・復調回路について、式を立て て説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 電気情報工学科の教育目標① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ダイオード、トランジスタ、FET あるいは IC を使った電子回路機器を作るための学問である。4 年の電子回路の到達目標は、
3 年で学んだ電子回路の基礎の上に、電力増幅、演算増幅回路や発振・変調のより進んだ回路の計算ができるようになること
である。
授業の進め方・方法:
オペアンプと応用回路、発振回路、変調・復調回路について学ぶ。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標は,A-2,D-1,D-2 とする。
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,小テストのための学習時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たことが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 演算増幅回路(オペアンプ)
- オペアンプの特性を表す基本パラメータ -
オペアンプの特性や基本パラメータ(オフセット、スルーレート等)が説明できる。
2週 演算増幅回路(オペアンプ)
- オペアンプの基本回路 -
オペアンプの反転・非反転回路などの基本回路が説明できる。
3週 演算増幅回路(オペアンプ)
- 線形演算回路への応用 -
オペアンプによる線形演算回路の計算ができる。
4週 演算増幅回路(オペアンプ)
-非線形演算回路への応用 -
オペアンプによる非線形演算回路の計算ができる。
5週 演算増幅回路(オペアンプ)
- アクティブフイルタ回路 -
オペアンプを用いたアクティブフイルタについて説明できる。
6週 演算増幅回路(オペアンプ)
-LPF、HPF、BPF回路、各種回路の伝達関数 -
各種アクティブフイルタ回路や、各種回路の伝達関数が計算できる。
7週 オペアンプ回路の演習
学んだ知識の確認ができる。
8週 中間試験 学んだ知識の確認ができる。
4thQ
9週 発振回路
発振回路の周波数条件と振幅条件が何かを説明できる。
10週 発振回路
- RC発振回路 -
ウィーンブリッジ発振回路、RC移相形発振回路の発振条件が求められる。
11週 発振回路
- 水晶発振、PLL -
水晶発振やPLLの原理が説明できる。
12週 変調回路 変調の原理、変調方式が説明できる。
13週 変調回路 AM、FM、PMの変調方式について式を展開して説明できる。
14週 復調回路 AM,FMの復調回路について説明できる。
15週 復調回路 AM,FMの復調回路について説明できる。
16週 学年末試験 学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路演算増幅器の特性を説明できる。4後1
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4後9,後10,後11
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小テスト・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力2010000030
専門的能力4030000070
分野横断的能力0000000