概要:
本科目では,情報ネットワークの基礎的な技術を理解し,簡単なネットワークを設計・開発できる力を培う。また,LANやWAN等を介して情報を交換する仕組みを理解し,情報ネットワークシステムの基礎を修得する。
※実務との関係
この科目は企業でネットワークカメラの撮像技術や画像処理技術、情報ネットワークシステムの設計開発、研究開発を担当していた教員が,その経験を活かし,情報ネットワークについて講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
情報ネットワークに関する技術を解説した後,その技術を実際に用いてネットワークアプリケーションを設計・開発する。なお,設計や開発はC・C++言語やWord等を使用する。
「サイバーセキュリティ人材育成事業(K-SEC)」により作成された教育コンテンツ(K-SEC教材)を使用する。
注意点:
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習(60時間)は,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法のための勉強時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。
・授業中に実施した小テスト及び定期試験を評価の対象とする。
・具体的な評価方法(指針や対象)については,初回の授業において開示する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
本科目の教育目標と概要,学習到達目標等について説明できる。
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2週 |
情報ネットワークの概要 |
情報ネットワークの概要について説明できる。
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3週 |
OSI参照モデルの概要 |
OSI参照モデル等について説明できる。
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4週 |
インターネットプロトコル |
インターネットプロトコルについて説明できる。
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5週 |
経路制御 |
データ伝送の経路制御について説明できる。
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6週 |
OSI参照モデル上位層1 |
TCPやUDP等のOSI参照モデルの上位層について説明できる。
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7週 |
OSI参照モデル上位層2 |
DNSやSMTP等のOSI参照モデルの上位層について説明できる。
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8週 |
インターネットと社会インフラ |
インターネットと社会に存在するインフラストラクチャーの関係を説明できる。
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4thQ |
9週 |
インターネットと違法・迷惑行為 |
インターネット上での違法・迷惑行為について説明できる。
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10週 |
インターネットセキュリティ |
インターネット上のセキュリティの概要について説明できる。
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11週 |
組織内の情報ネットワーク監視 |
組織内の情報ネットワークとその監視方法について説明できる。
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12週 |
情報ネットワーク監視の技術 |
パターン認識を用いて情報ネットワーク上の以上を監視する方法を説明できる。
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13週 |
情報ネットワークの設計と開発概要 |
情報ネットワークの設計・開発方法の概要を説明できる。
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14週 |
情報ネットワークの運用概要 |
情報ネットワーク運用の概要を説明できる。
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15週 |
情報ネットワークのまとめ |
これまでの授業で扱った内容を振り返り,その知識を用いて情報ネットワークを構築できる。
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16週 |
期末試験 |
学んだ知識を確認できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 2 | 後4 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 2 | 後4 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 2 | 後2,後3 |
インターネットの概念を説明できる。 | 2 | 後8,後9 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 2 | 後6 |
その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 2 | 後10 |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 2 | 後10 |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 2 | 後10 |