コンピュータ工学

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 コンピュータ工学
科目番号 0064 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 なし
担当教員 宜保 達哉

到達目標

1.ソフトウェア設計に関する基礎的な知識を基に,地域・社会の要求を理解し,それに対応できる。
2.ソフトウェア設計に関する基礎的な知識・技術を有し,その知識・技術を活用してソフトウェアを設計・開発・検証・運用できる。
3.得られたデータを分析・解釈し,結論を導き出せる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (A-2)ソフトウェア設計に関する高度な知識を応用して,地域・社会の要求を理解し,それに対応できる。ソフトウェア設計に関する基礎的な知識を基にして,地域・社会の要求を理解し,それに対応できる。ソフトウェア設計に関する基礎的な知識を基にして,地域・社会の要求を理解できない。
評価項目2 (D-1)ソフトウェア設計に関する知識・技術を応用して,ソフトウェアを設計・開発・検証・運用できる。ソフトウェア設計に関する基礎的な知識・技術を有し,その知識・技術を活用してソフトウェアを設計・開発・検証・運用できる。ソフトウェア設計に関する基礎的な知識・技術を活用してソフトウェアを設計・開発・検証・運用できない。
評価項目3 (D-2)得られたデータを分析・解釈し,論理的矛盾・飛躍の無い結論を導き出すことができる。得られたデータを分析・解釈し,結論を導き出せる。得られたデータを分析・解釈して結論を導き出せない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 電気情報工学科の教育目標② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる
JABEE A-2 説明 閉じる
JABEE D-1 説明 閉じる
JABEE D-2 説明 閉じる
JABEE基準 (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 表計算ソフトや画像処理ソフト等のアプリケーション・ソフトウェア(以降,ソフトと呼称する)は,現在の社会を支える重要な要素である。企業等が利用するソフトの品質は,ビジネス戦略を左右する要因であるため,品質の良いソフトを設計・開発することが求められている。
 そこで,本科目ではソフトの品質を高める設計法や開発法を複数解説し,ソフトを設計・開発できる基礎的な力を培うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
 ソフトの設計と開発に関する技術を解説した後,その技術を実際に用いてソフトを設計・開発する。なお,ソフトの設計や開発は,C・C++言語やWord等を使用する。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はA-2(30%) D-1(40%) D-2(30%)とする。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習(60時間)は,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法のための勉強時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・授業中や自学自習時間に各学生が作成したソフトを評価の対象とする。
・作成したソフトに関するレポート等を評価の対象とする。
・具体的な評価方法(指針や対象)については,初回の授業において開示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本科目の教育目標と概要,学習到達目標等について説明できる。
2週 ソフト設計と開発の概要 ソフトの設計法と開発法の概要について説明できる。
3週 要求分析 顧客の要求に基づいて,要求仕様書等を作成できる。
4週 外部設計 要求仕様書等に基づいて,外部設計書等を作成できる。
5週 内部設計 外部設計書等に基づいて,内部設計書を作成できる。
6週 プログラム設計 内部設計書等に基づいて,プログラム設計書を作成できる。
7週 コーディング プログラム設計書等に基づいて,コーディングできる。
8週 プロトタイプ検証 これまで作成した設計書に基づいて,プロトタイプを作成できる。
2ndQ
9週 ソフトテスト概要 ソフトのテスト方法の概要について説明できる。
10週 単体テスト 単体テスト設計書に基づいて,単体テストを実施できる。
11週 機能・結合テスト 機能・結合テスト設計書に基づいて,機能・結合テストを実施できる。
12週 システムテスト システムテスト設計書に基づいて,システムテストを実施できる。
13週 バグ発生時の対応 作成したソフトにバグが発生した場合の対処法を説明できる。
14週 バグ対応後の改善計画 過去に発生したバグを,今後発生させないための方法を説明できる。
15週 ソフト設計と開発まとめ 解説した方法を用いてソフトを設計できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート成果品合計
総合評価割合4060100
基礎的能力20020
専門的能力206080
分野横断的能力000