到達目標
1. 帰還増幅回路について説明でき、その動作量を計算することができる。
2. 電力増幅回路について説明ができ、電力、効率等の計算ができる。
3. 集積基本回路(電流源、電圧源、差動増幅回路等)が説明でき、それらの計算ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1(A-2,D-1,D-2) | 帰還増幅回路の原理・効用について
正しく説明ができ、その動作量を正し
く計算できる。 | 帰還増幅回路の原理・効用につ
いて説明ができ、その動作量が計
算できる。 | 帰還増幅回路の原理・効用につい
て説明ができず、その動作量の計
算ができない。 |
評価項目2(A-2,D-1,D-2) | A 級、B 級、C 級電力増幅回路につ
いての動作を正しく説明でき、それら
の電力、効率等を正しく計算できる。 | A 級、B 級、C 級電力増幅回路に
ついての動作が説明でき、それら
の電力、効率等を計算できる。 | A 級、B 級、C 級電力増幅回路につ
いての動作が説明できず、それらの
電力、効率等を計算できない。 |
評価項目3(A-2,D-1,D-2) | 集積基本回路(電流源、電圧源、差
動増幅回路等)が正しく説明でき、そ
れらの計算を正しくできる。 | 集積基本回路(電流源、電圧源、
差動増幅回路等)が説明でき、そ
れらの計算をできる。 | 集積基本回路(電流源、電圧源、差
動増幅回路等)が説明できず、それ
らの計算ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 電気情報工学科の教育目標①
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学習・教育到達度目標 本科の教育目標③
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JABEE A-2
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JABEE D-1
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JABEE D-2
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JABEE基準 (d)
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教育方法等
概要:
ダイオード、トランジスタ、FET あるいはIC を使った電子回路機器を作るための学問である。4 年の電子回路の到達目標は、3 年で学んだ電子回路の基礎の上に、電力増幅、演算増幅回路や発振・変調のより進んだ回路の計算ができるようになることである。
授業の進め方・方法:
帰還増幅回路、電力増幅回路、集積基本電子回路等の基礎的取り扱いについての学習を行なう。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,A-2(50%),D-1(25%),D-2(25%)とする。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,小テストのための学習時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たことが認められる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
帰還増幅回路 - 負帰還の原理 - |
負帰還の原理・効果が説明できる。
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2週 |
帰還増幅回路 - 負帰還の種類 - |
負帰還の種類と、入出力インピーダンスの変化について説明できる。
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3週 |
帰還増幅回路 - 負帰還回路の実際 - |
直列ー直列、並列-並列等の回路計算ができる。
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4週 |
帰還増幅回路 - 負帰還回路の安定性 - |
負帰還回路の安定条件や位相補償が説明できる。
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5週 |
電力増幅回路 - A級電力増幅回路(直列給電回路) - |
直列給電A級増幅の電力、効率が計算できる。
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6週 |
電力増幅回路 - A級電力増幅回路(並列給電回路) - |
並列給電A級増幅の電力、効率が計算できる。
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7週 |
帰還増幅、A級電力増幅回路の演習課題。次週、中間試験を実施する。 |
学んだ知識の演習。
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8週 |
中間試験の解答とA級電力増幅回路の実際例、問題点。 |
学んだ知識の確認と修正ができる。
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2ndQ |
9週 |
電力増幅回路 - プシュプル増幅回路 - |
B級増幅の電力、効率等が計算できる。OTLプシュプル回路原理について理解できる。
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10週 |
電力増幅回路 - C級電力増幅回路 - |
C級増幅回路の電力、効率等が計算できる。
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11週 |
集積基本電子回路 - 電流源 - |
トランジスタを用いた各種電流源回路の電流の計算ができる。
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12週 |
集積基本電子回路 - 電圧源回路 - |
トランジスタを用いた各種電圧源回路の電圧の計算ができる。
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13週 |
集積基本電子回路 - 電圧源回路 - |
トランジスタを用いた各種電圧源回路の電圧の計算ができる。
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14週 |
集積基本電子回路 - 差動増幅回路 - |
差動増幅回路の差動利得、同相利得の計算ができる。また、CMRRを改善する方法などを説明できる。
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15週 |
集積基本電子回路 - 差動増幅回路 - |
差動増幅回路の差動利得、同相利得の計算ができる。また、CMRRを改善する方法などを説明できる。
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16週 |
期末試験 |
学んだ知識の再確認と修正ができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電子回路 | 演算増幅器の特性を説明できる。 | 4 | 前15 |
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。 | 4 | 前15 |
評価割合
| 試験 | 小テスト・レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 40 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |