電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路Ⅰ
科目番号 0110 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 基礎電子回路学(I)
担当教員 平 智幸

到達目標

1. 帰還増幅回路について説明でき、その動作量を計算することができる。
2. 電力増幅回路について説明ができ、電力、効率等の計算ができる。
3. 集積基本回路(電流源、電圧源、差動増幅回路等)が説明でき、それらの計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(A-2,D-1,D-2)帰還増幅回路の原理・効用について 正しく説明ができ、その動作量を正し く計算できる。帰還増幅回路の原理・効用につ いて説明ができ、その動作量が計 算できる。帰還増幅回路の原理・効用につい て説明ができず、その動作量の計 算ができない。
評価項目2(A-2,D-1,D-2)A 級、B 級、C 級電力増幅回路につ いての動作を正しく説明でき、それら の電力、効率等を正しく計算できる。A 級、B 級、C 級電力増幅回路に ついての動作が説明でき、それら の電力、効率等を計算できる。A 級、B 級、C 級電力増幅回路につ いての動作が説明できず、それらの 電力、効率等を計算できない。
評価項目3(A-2,D-1,D-2)集積基本回路(電流源、電圧源、差 動増幅回路等)が正しく説明でき、そ れらの計算を正しくできる。集積基本回路(電流源、電圧源、 差動増幅回路等)が説明でき、そ れらの計算をできる。集積基本回路(電流源、電圧源、差 動増幅回路等)が説明できず、それ らの計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 電気情報工学科の教育目標① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標③ 説明 閉じる
JABEE A-2 説明 閉じる
JABEE D-1 説明 閉じる
JABEE D-2 説明 閉じる
JABEE基準 (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ダイオード、トランジスタ、FET あるいはIC を使った電子回路機器を作るための学問である。4 年の電子回路の到達目標は、3 年で学んだ電子回路の基礎の上に、電力増幅、演算増幅回路や発振・変調のより進んだ回路の計算ができるようになることである。
授業の進め方・方法:
帰還増幅回路、電力増幅回路、集積基本電子回路等の基礎的取り扱いについての学習を行なう。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,A-2(50%),D-1(25%),D-2(25%)とする。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,小テストのための学習時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たことが認められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 帰還増幅回路
- 負帰還の原理 -
負帰還の原理・効果が説明できる。
2週 帰還増幅回路
- 負帰還の種類 -
負帰還の種類と、入出力インピーダンスの変化について説明できる。
3週 帰還増幅回路
- 負帰還回路の実際 -
直列ー直列、並列-並列等の回路計算ができる。
4週 帰還増幅回路
- 負帰還回路の安定性 -
負帰還回路の安定条件や位相補償が説明できる。
5週 電力増幅回路
- A級電力増幅回路(直列給電回路) -
直列給電A級増幅の電力、効率が計算できる。
6週 電力増幅回路
- A級電力増幅回路(並列給電回路) -
並列給電A級増幅の電力、効率が計算できる。
7週 帰還増幅、A級電力増幅回路の演習課題。次週、中間試験を実施する。 学んだ知識の演習。
8週 中間試験の解答とA級電力増幅回路の実際例、問題点。 学んだ知識の確認と修正ができる。
2ndQ
9週 電力増幅回路
- プシュプル増幅回路 -
B級増幅の電力、効率等が計算できる。OTLプシュプル回路原理について理解できる。
10週 電力増幅回路
- C級電力増幅回路 -
C級増幅回路の電力、効率等が計算できる。
11週 集積基本電子回路
- 電流源 -
トランジスタを用いた各種電流源回路の電流の計算ができる。
12週 集積基本電子回路
- 電圧源回路 -
トランジスタを用いた各種電圧源回路の電圧の計算ができる。
13週 集積基本電子回路
- 電圧源回路 -
トランジスタを用いた各種電圧源回路の電圧の計算ができる。
14週 集積基本電子回路
- 差動増幅回路 -
差動増幅回路の差動利得、同相利得の計算ができる。また、CMRRを改善する方法などを説明できる。
15週 集積基本電子回路
- 差動増幅回路 -
差動増幅回路の差動利得、同相利得の計算ができる。また、CMRRを改善する方法などを説明できる。
16週 期末試験 学んだ知識の再確認と修正ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路演算増幅器の特性を説明できる。4前15
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4前15

評価割合

試験小テスト・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力2010000030
専門的能力4030000070
分野横断的能力0000000