到達目標
1.オペレーティングシステムの働きや歴史について説明することができる。
2.オペレーティングシステムにおけるリソース管理について説明することができる。
3.ネットワークセキュリティに関する基礎技術を説明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1(A-1,D-1) | オペレーティングシステムの働きや歴史について,自ら調べ,説明することができる。 | オペレーティングシステムの働きや歴史について教科書の内容や授業で解説された内容について,説明することができる。 | オペレーティングシステムの働きや歴史について説明することができない。 |
評価項目2(A-1,D-1) | オペレーティングシステムにおけるリソース管理について,自ら調べ,説明することができる。 | オペレーティングシステムにおけるリソース管理について,教科書の内容や授業で解説された内容について,説明することができる。 | オペレーティングシステムにおけるリソース管理について,説明することができない。 |
評価項目3(A-1,D-1) | 最新のネットワークやセキュリティに関する技術について,自ら調べ,特徴を説明することができる。 | ネットワークやセキュリティに関する技術の特徴を説明することができる。 | ネットワークやセキュリティに関する技術の特徴を説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 電気情報工学科の教育目標②
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学習・教育到達度目標 本科の教育目標③
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JABEE A-1
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JABEE D-1
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JABEE基準 (c)
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JABEE基準 (d)
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教育方法等
概要:
コンピュータの操作を行うためには,ハードウェアあるいはソフトウェアに関する膨大な多くの知識を身に付けることが必要となる。さらに,コンピュータ同士はネットワークに接続され,相互作用的に動作するようになってきた。この中で,本科目では,OS の基本的な動作原理,コンピュータネットワークとそのセキュリティに関する基礎技術について説明を行い,その定着を行う。
授業の進め方・方法:
教科書や配布資料を用いて,計算機やOSの歴史,各種リソースの管理手法やネットワークに関する事項について説明する。学習進度に応じて,適宜,レポートの提出を求める。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,A-1(20%),D-1(80%)とする。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,レポート課題の課題作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目をみたしたことが認められる。
・教科書,与えられた教材や参考書を読むだけでは知識が不足する。そこで,学術書やインターネット等を有効に活用し,自ら最新の情報を入手するという能動的な学習姿勢が必要不可欠なことと思われる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
OSの目的と背景 OSの機能と構成 |
オペレーティングとそれを利用する計算機の歴史について説明することができる。カーネルの働きについて説明することができる。
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2週 |
プロセス管理 1 |
プロセスの状態遷移について,生成から消滅までの過程を説明することができる。
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3週 |
プロセス管理 2 |
主なプロセススケジュールアルゴリズムについて説明することができる。
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4週 |
排他制御 |
プロセスの割り込み処理について説明することができる。排他制御処理について説明することができる。
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5週 |
メモリ管理 1 |
空き領域管理手法について説明することができる。
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6週 |
メモリ管理 2 |
固定長領域割り当てと可変長領域割り当ての違いを説明することができる。特にページングによるメモリ管理の特徴について説明することができる。
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7週 |
メモリ管理 3 次週、中間試験を実施する。 |
最新のリソース管理手法について説明できる。
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8週 |
テスト返却とまとめ 演習 |
これまで学んできた知識をまとめることができる。
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2ndQ |
9週 |
分散システムと集中システム |
分散システムと集中システムの特徴について説明できる。実際に利用されているネットワークコンピューティングの役割について説明できる。
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10週 |
ネットワーク・プロトコル 1 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。プロトコルの概念やプロトコル階層化の概念を説明できる。プロトコルを階層化することの利点を説明できる。
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11週 |
ネットワーク・プロトコル 2 |
インターネットの概念を説明できる。TCP/IPの特徴を説明することができる。OSI参照モデルについて説明することができる。
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12週 |
ネットワーク・プロトコル 3 |
ルーティング技術について説明できる。フィルタリング技術について説明できる。
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13週 |
ネットワークセキュリティ 1 |
脆弱性や代表的な攻撃手口について説明することができる。。
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14週 |
ネットワークセキュリティ 2 |
セキュリティの対策を説明することができる。
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15週 |
演習 |
これまで学んできた知識をまとめることができる。
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16週 |
期末試験 |
学んだ知識の確認ができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | 前11,前12 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | コンピュータシステム | 集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。 | 2 | 前2,前3 |
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。 | 2 | 前2,前3 |
システムプログラム | コンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。 | 2 | 前1 |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 2 | 前11 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 2 | 前11 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 2 | 前12 |
インターネットの概念を説明できる。 | 2 | 前12 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 2 | 前11 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 2 | 前13,前14,前15 |
評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 20 | 50 |
専門的能力 | 20 | 10 | 30 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 20 |