CADⅡ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 CADⅡ
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 システム制御情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 機械製図(実教出版)
担当教員 堀川 紀孝

到達目標

1. 3次元形状を正確にモデリングできる.
2. 加工に必要な寸法,公差,仕上げの情報を2次元図面に過不足なく,わかりやすく表せる.
3. 部品の組み合わせを考えながら寸法や表面加工等を正しく決めることができ,図面にわかりやすく表せる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元形状を正確にモデリングできる.3次元形状をモデリングできる.3次元形状をモデリングできない.
評価項目2加工に必要な寸法,公差,仕上げの情報を2次元図面に過不足なく,わかりやすく表せる.寸法,公差,仕上げの情報を2次元図面に表せる.寸法,公差,仕上げの情報を2次元図面に表せない.
評価項目3部品の組み合わせを考えながら部品の形状・寸法や表面加工等を正しく決めることができ,図面にわかりやすく表せる.部品の組み合わせを考えながら部品の形状・寸法や表面加工等を決め,図面に表せる.部品の寸法や表面加工等を図面に表すことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 システム制御情報工学科の教育目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年で習得した3D-CADをさらに習熟するとともに,加工・組立を考えた図面について理解を深める. Solidworksを使用した3次元モデルの作図や組立の理解を深め,実際の加工や組み立てにおいて注意すべき寸法の公差の考え方や,それらの2次元図面を含む図面上での表し方を学ぶ. 一部の部品について,形状・寸法の決定を行い,設計のプロセスの初歩を学ぶ.
授業の進め方・方法:
序盤は与えられた形状・寸法のモデリングと2次元図面の作成を行い,3DCADによるモデリングに慣れるとともに,加工に必要な寸法や加工指示について学ぶ.中盤から後半にかけては複数の部品で構成される機構のモデリングにより,部品の相互関係を考慮した作図を行う.また,一部の部品について各自の考えに基づいて形状や寸法を決める.
注意点:
図面とは,設計の意図を伝えるためのツールです.形状をトレースするだけでなく,その形や位置の意味を考える必要があります.特に,その部品や製品をどのように作り,測定し,組み立てるのか,実習で取り組んだ,種々の加工や測定方法を考えながら取り組んで下さい.また,試験は小テストのみで定期試験は実施しません.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 パーツ1のモデリング
2次元図面の作成
Solidworksによるスケッチ,押し出しを利用して部品形状をモデリングすることができる.
2次元の図面に示し,適切な寸法を記入することができる.
2週 パーツ2のモデリング
2次元図面の作成
Solidworksによるスケッチ,押し出しを利用して部品形状をモデリングすることができる.
2次元の図面に示し,適切な寸法を記入することができる.
3週 パーツ3モデリング
2次元図面の作成
レイアウトスケッチを用いたモデリングができる.
4週 機構部品1のモデリング 組み合わせる部品の寸法公差およびはめ合いを考慮した寸法指定ができる.
5週 機構部品1のモデリングとアセンブリ 複数の部品をCAD上で組み立てることができる.
6週 2次元図面の作成 加工に必要な寸法を指定できる.
組み合わせる部品の寸法公差およびはめ合いを考慮した寸法指定ができる.
7週 機構部品2のモデリング 指定された部品形状をモデリングできる.
8週 機構部品2のモデリングとアセンブリ
機構の動作確認
モデリングした部品をCAD上で組立て,動作を確認できる.
2ndQ
9週 2次元図面の作成 加工に必要な寸法を指定できる.
組み合わせる部品の寸法公差およびはめ合いを考慮した寸法指定ができる.
10週 小テスト(寸法・加工指示など)
機械部品のモデリング

エンジンなど,多数の部品から構成される機械の部品をモデリングし,その過程で組立や加工に必要な情報を盛り込むことができる.
11週 機械部品のモデリング モデリングした部品を2次元図面にわかりやすく表せる.加工・組立に必要で,かつ無駄のない寸法公差や表面仕上げの指示ができる
12週 機械部品のモデリング モデリングした部品を2次元図面にわかりやすく表せる.加工・組立に必要で,かつ無駄のない寸法公差や表面仕上げの指示ができる
13週 機械部品の設計 目的や他の部品との関係を考慮しながら部品の形状を決定できる.
14週 機械部品のアセンブリと動作確認 モデリングした部品をCAD上で組立て,動作を確認できる.
15週 2次元図面の作成 モデリングした部品を2次元図面にわかりやすく表せる.加工・組立に必要で,かつ無駄のない寸法公差や表面仕上げの指示ができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3前1,前2,前3
図形を正しく描くことができる。4前1,前2,前3
図形に寸法を記入することができる。4前1,前2,前3
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3前4,前6,前9
CADシステムの役割と構成を説明できる。2前1
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4前1,前2,前3
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4前9,前12,前15
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。2前13
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。4前13
機械設計機械設計の方法を理解できる。2前13,前14
標準規格の意義を説明できる。3前9,前15

評価割合

小テスト成果品合計
総合評価割合1090100
基礎的能力02020
専門的能力106070
分野横断的能力01010