CAD/CAMシステム

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 CAD/CAMシステム
科目番号 0052 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 システム制御情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 三井 聡

到達目標

1. NC工作機械,マシニングセンタの特徴を理解し,説明できる。
2. 自動化工場システムと構成要素について理解し,説明できる。
3. CAD/CAMシステムについて理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1NC工作機械,マシニングセンタの特徴を理解し,説明できる。NC工作機械,マシニングセンタの特徴をある程度理解し,説明できる。NC工作機械,マシニングセンタの特徴を説明できない。
評価項目2自動化工場システムと構成要素について理解し,説明できる。自動化工場システムと構成要素についてある程度理解し,説明できる。自動化工場システムと構成要素について説明できない。
評価項目3CAD/CAMシステムについて理解し,説明できる。CAD/CAMシステムについてある程度理解し,説明できる。CAD/CAMシステムについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 システム制御情報工学科の教育目標 ③ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
NC工作機械の構成要素であるNCのソフトウェア及びハードウェアについての詳細を学ぶと共に,生産システムにおける位置づけについて言及する。さらに,機械加工の中核をなすマシニングセンタの構成,機能について学習する。また,近年,コンピュータの発達により急速に導入されている多軸工作機械(5軸加工機械、複合加工機械)について学習する。この科目は企業で工作機械のシステム設計を担当していた教員が,その経験を活かし,CAD/CAMシステム等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
・コンピュータの利用・応用技術を機械加工に駆使したCAD/CAMシステムは日進月歩で進展していることから,CAD/CAMシステムのさらなる技術開発に対応できるように,その基礎的な知識・技術の理解と、その応用力を広い視野に立って涵養することが必要である。情報リテラシーはK-SEC教材を使用する。
・当面遠隔授業が中心でパワーポイントを使って進める。対面授業ではパワーポイントと同様のプリントを配布するが,配布プリントは穴埋め式になっており,説明を聞きながら各自で穴埋めを行ってもらう。グループを編成し、インターネットを介した調査、報告書づくりも行う。
注意点:
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習(15時間)ついては,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および到達度試験や定期試験の準備のための勉強時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・2回の達成度試験と期末試験を合わせて試験の評価とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 NC工作機械
(1)NC工作機械概説
NC工作機械について説明できる。
2週 (2)NCの特徴と構成要素 NCによる位置制御について説明できる。
3週 (3)工具経路補間
①MIT方式②DDA③代数演算
NCの工具経路補間方法について理解し,計算できる。
①MIT方式②DDA③代数演算
4週 ④サーボデータによる直線補間、円弧補間
④サーボデータによる直線補間、円弧補間
5週 到達度試験1
マシニングセンタと多軸工作機械
(1)マシニングセンタ
学んだ知識の確認ができる。

マシニングセンタの構造,機能を説明することができる。
6週 (2)多軸工作機械
多軸工作機械の特徴について説明することができる。
7週 (3)5軸工作機械 5軸工作機械の座標変換行列を求めることができる。
8週 生産システム
(1)自動化工場
(2)自動搬送システム
生産システムについて説明できる。
自動化工場、自動搬送システムについて説明できる。
2ndQ
9週 到達度試験2 学んだ知識の確認ができる。
10週 (3)生産スケジューリング 旋削加工における生産スケジューリングについて理解し,計算できる。
11週 (4)情報リテラシー コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。
12週 CAD/CAMシステム
(1)CAD/CAMシステム概要
CADとCAMそれぞれの役割と関係を説明できる。
13週 (2)CADと形状モデリング 形状モデリングについて説明できる。
14週 (3)CAMと工程設計
(4)CAD/CAMシステム統合化
工程設計の自動化について説明できる。
CADデータの標準化とLANについて説明できる。
15週 工作機械メーカの動向調査 工作機械メーカの動向を調査し、CAD/CAM
16週 期末試験 学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力201030
専門的能力502070
分野横断的能力000