画像・信号処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 画像・信号処理Ⅰ
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 システム制御情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 プリント(資料,演習問題)
担当教員 戸村 豊明

到達目標

1. グレースケール画像に対する基本的な画像処理の方法を説明できる.
2. 2値画像に対する基本的な画像処理の方法を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グレースケール画像に対する基本的な画像処理の方法を,図や文章で詳しく説明できる.グレースケール画像に対する基本的な画像処理の方法を,図や文章で概ね説明できる.グレースケール画像に対する基本的な画像処理の方法を説明できない.
評価項目22値画像に対する基本的な画像処理の方法を,図や文章で詳しく説明できる.2値画像に対する基本的な画像処理の方法を概ね説明できる.2値画像に対する基本的な画像処理の方法を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 システム制御情報工学科の教育目標 ③ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
カラー画像,グレースケール画像,2値画像を対象とするさまざまな画像処理手法を学ぶとともに,各種分野において利用されている画像処理ライブラリであるOpenCVを用いた画像処理のプログラミングと実験を行う。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを用いて内容を説明した後にプログラミングや演習を行い,その結果をレポートとして提出する.
「サイバーセキュリティ人材育成事業(K-SEC)」により作成された教育コンテンツ(K-SEC教材)を使用する。
注意点:
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,レポート課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする.
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる.
・一般的な数学の知識を必要とするので,充分に予め復習しておく。OpenCVを用いたプログラミングでは, C言語のみならず,C++言語に関する初歩的な知識を必要とするので,C++言語の入門書を読んで自学自習しておくのが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 画像の読込・保存と表色系1 OpenCVを用いて,画像を読込・保存したり,表色系を変える方法を説明できる。
2週 画像の読込・保存と表色系2 OpenCVを用いて,画像を読込・保存したり,表色系を変える方法を説明できる。
3週 カメラの利用 カメラ画像を取得する方法を説明できる。
4週 アフィン変換 カラー画像を反転・並進・回転・拡大縮小・せん断する方法を説明できる。
5週 濃度変換 グレースケール画像における濃度を全体的に操作する方法を学ぶ。
6週 平滑化 グレースケール画像における濃度変化を滑らかにする方法を説明できる。
7週 鮮鋭化
次週,中間試験を実施する
グレースケール画像における濃度変化を協調する方法を説明できる。
8週 答案返却&解説 学んだ知識の再確認・修正ができる.
2ndQ
9週 エッジ検出 グレースケール画像における物体の稜線を検出する方法を説明できる。
10週 二値化 グレースケール画像を図形画素と背景画素(白と黒)からなる2値画像へ変換する方法を説明できる。
11週 細線化 2値画像の各領域を太さ1の線分へ変換する方法を説明できる。
12週 ソフトウェアセキュリティ【K-SEC】 ソフトウェアセキュリティの要点を説明できる。ソフトウェアセキュリティの要素技術を説明できる。
13週 図形検出 2値画像から直線を検出する方法を説明できる。
14週 輪郭線追跡 2値画像における各領域の輪郭線を見つける方法を説明できる.
15週 クラスタリング 画像内の各画素を,色や座標に基づいてグループ化する方法を説明できる。
16週 期末試験 これまで学んだ内容について,試験を通じて確認する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合700000030100
基礎的能力50000002070
専門的能力20000001030
分野横断的能力00000000