概要:
代表的機器分析法の原理や特徴、データ解析法などについて学ぶ科目である。
授業の進め方・方法:
主に無機化合物を対象とする分析法と有機化合物を対象とする分析法について、2人の教員が授業を展開する。
注意点:
・原則、毎授業時に小テストを実施する。半期で8種類程度の機器分析法を学習するので、各法の原理・特徴・応用例等を常に比較しながら、自己学習を継続する姿勢が大切である。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習(60時間)については、日常の授業(30時間)のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および小テストや定期試験の準備のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、序論 |
学習内容や評価方法がわかり、また、電磁波について、波長・振動数・エネルギーの関係が理解できる。
|
2週 |
吸光光度分析 |
ブーゲ・ベールの法則を理解し、吸光光度分析の原理や特徴、装置の構造を説明できる。
|
3週 |
原子吸光分析 |
原子吸光現象を理解し、分析装置の構造や特徴を説明できる。
|
4週 |
ICP発光分析 |
原子発光現象を理解し、ICP発光分析装置の構造や特徴を説明できる。
|
5週 |
X線分析(1) |
X線の発生原理や性質を理解し、蛍光X線分析装置の構成や特徴を説明できる。
|
6週 |
X線分析(2) |
X線回折現象を理解し、分析装置の構造や特徴を説明できる。
|
7週 |
X線分析(3) |
蛍光X線分析やX線回折分析の測定データを解析できる。
|
8週 |
中間試験 |
学んだ知識の確認ができる。
|
2ndQ |
9週 |
赤外吸収分析(1) |
赤外吸収分析法の原理、装置の構造・しくみがわかる。
|
10週 |
赤外吸収分析(2) |
赤外吸収分析法の特徴や、得られる情報について説明でき、測定データを解析できる。
|
11週 |
核磁気共鳴分析(1) |
核磁気共鳴(NMR)の原理、装置、1H NMRスペクトルの各種測定法について説明できる。
|
12週 |
核磁気共鳴分析(2) |
13C NMRスペクトルの各種測定法について説明できる。
|
13週 |
核磁気共鳴分析(3) |
1Hおよび13Cスペクトルを解析できる。
|
14週 |
クロマトグラフィー(1) |
クロマトグラフィーの分類・基本原理・分離機構がわかる。
|
15週 |
クロマトグラフィー(2) |
各種クロマトグラフィーの装置の構造について説明でき、測定データを解析できる。
|
16週 |
期末試験 |
学んだ知識の確認ができる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前9,前10 |
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。 | 4 | 前2,前3 |
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。 | 4 | 前14,前15 |
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |